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私となり、そよぎつづける
" 枯れた花 見えないが
ただひとつ私となり、そよぎつづける "
HIJOSEN 1stEP
「蛹は震える」より
「風が吹いたらさようなら」
の歌詞の一文です。
私が書いたものです。
***
先日(2022/11/05)は、
東高円寺U.F.O.CLUBでのツアーファイナル
関わって下さった皆様ありがとうございました。
とても沢山の方が来てくださって
お褒めの声も頂きました。
聴いてくださる方々あっての創作活動やライブ活動ですから、これからの活力になります。
本当に感謝しかありません。
今後とも期待していただければ嬉しいです。
私は私で私生活でも様々な変化があり
良いことも悪いことも目まぐるしく
経過していくのを呆然と眺めていては
ふと、危うく足を滑らせそうになり
流されている事を再認識していく
そんな毎日を送っております。
何故このnoteを書こうかと思ったかについてですが、過去の話とそれから未来の希望の話をここに残しておこうと思ったからです。
私はHIJOSENの「離別」という曲の歌詞に、「私は記憶の奥の小部屋へ、毎晩訪ねて幼い夢を見た」と書きました。
私は過去達を、今でも何度も何度も小部屋へ訪ねて、もう網膜に焼き付いて取れない程に見てきました。
その度に良い思い出や大切な人を思い出しますが、同時に不安や恐怖なども鮮明に蘇ります。
ツアーファイナルが終わって、ひと段落ついた後、また私は小部屋を訪ねました。
大学時代にumezやscreaming tea partyを教えてくれた先輩、それからその音源を聴いていた深夜、バイトの帰り道の風景がそこには広がっていました。
umezやscreaming tea partyは、かつてギターのNiiyanさんが組んでいたバンドやユニットです。
HIJOSENでは特にumez時代の曲を再構築しているものが幾つかあります。
特に、今回の「蛹は震える」はumez時代の曲が数多くあります。
あえてそうしました。
HIJOSENを組んだ当時、まだ2人で活動をしていた頃。
umez時代の曲をやることにかなり抵抗がありました。
言うなれば私もumezの大ファンです。
自分が演奏することへの抵抗感、言ってしまえばカバーじゃないかとそう思われるんじゃないかという劣等感のようなもの。
この感情は常にそしてこれからもずっと付き纏ってくることなのは変わりないと思います。
umezの方がいいに決まってる、自分の技術やセンスでは超えられないと常に思ってました。
それはumezへの憧れや尊敬の裏返しでもあるので、いいんですが、
やはりそこから派生して誰にも言えない不安や自信の無さが常にありました。
しかしそうは言っても、HIJOSENを組んだ当初の意味や初期衝動を信じて、挑戦的な姿勢でいるよう心がけました。
基本的に英語の歌詞だったumezの曲に、日本詩を新しく書き、自分のギターのフレーズを作り、構成もアレンジし、もちろんHIJOSENとして新しく作った曲も沢山できました。
そうして私の葛藤は徐々に薄れていきました。
そんな中、2人からバンド編成になりました。
そこで編成が変わった事もあるし、パワーアップした事を証明するものが欲しいと思い、EP発売が決まりました。
そして、あえてumez時代の曲をぶち込んでやろうとそう決めました。
全ての出発点となるように。
やはりumezバージョンの方が良かった等、そういう意見もあるかもしれないし、私もumez大好きです。
しかし、この思いを抱いて日本語の歌詞で歌うのは私の特権であり、私の表現の場所です。
Niiyanさんは、私の歌うGreen Dayを良いと言ってくださって、HIJOSENは結成されました。
umezとは違った私の個性や、そして何よりパワーアップしたバンドメンバーが全く違う音の世界を表現出来ることを今ではとても幸せに思ってます。
そしてHIJOSENは私の還る故郷で、羽ばたく為の巣の様なものでもあります。
私には私の表現を。
HIJOSENにはHIJOSENの表現を。
いじいじしてもいられませんし、何よりHIJOSENを良いと言ってくださる方々や、私を信頼してくれるHIJOSENのメンバーや、Niiyanさん、全てを引き連れて次の次元へと向かう道中。
私が立ち尽くしていてはいけないと思いました。
ここは過去とこれからの希望へとのちょうど真ん中。
ここから更に進化していきます。
***
「風が吹いたらさようなら」は特に私の中でも思い入れの強い曲です。
私の書いた歌詞の部分は元々無かった箇所で、本当に1番悩んで書きました。
過去は、
忘れるだとか、乗り越えるだとかではなく、私の奥の小部屋でいつまでもそよぐ花の様に大切に飾っていこうと、
そんなふうに思って書きました。
まだまだ成長段階ですが、これからのHIJOSENを是非チェックしていてください。
私自身もこれから面白い作品を書いていけるように、日常生活も全て大切にして。
*
「私となり、そよぎつづける」
HIJOSEN 塚本龍太郎
2022/11/08
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写真は、
11/5 ツアーファイナルの写真を拾いました、誰が撮影したのかわかりませんがありがとうございます。