【イベントレポ】企業で働く薬剤師さんに聞く仕事と就活のリアル
こんにちは、ヤクミラボ運営の北川です🐶
1/28に開催したヤクミラボ第10弾のイベント "企業で働く薬剤師さんに聞く仕事と就活のリアル" の様子を少しお届けします🎉
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今回は日用品の会社で健康サービスなどに関わっているスイコーさんと、食品会社で原薬の製造工場の品質管理に携わっているなつさんのおふたりに来ていただきました🍀
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具体的な仕事内容は?
まずスイコーさんは、入社後に機能性食品の開発を経て、今は健康サービスの立ち上げなどに関わっているといいます。
機能性食品の開発は、具体的にはその成分が効くのかどうかを細胞レベルで調べたり、様々な状況で成分が安定するような錠剤の組成を検討したりといった内容だそう。医薬品に近いものがあるのですね👀
今進めているという健康サービスの立ち上げでは、人や企業に関わる健康管理などをサポートするサービスのエビデンスを得るための臨床試験の運用や、その結果の解析などをしているとのこと。
その中では、法規などを含め薬学部で学んだ知識が多く活きているそう✨意外な進路ですが、薬学部を出たことが役に立っているというのは学生さんにとっても嬉しい情報ですね!
一方なつさんは、医薬品(原薬)の品質管理を担当しているといいます。具体的には、分析中に起きたエラーの原因究明と解決、医薬品を海外輸出するための分析方法の開発や書類作成などだそう。
分析中のエラーの原因究明というのは、いつもどおりに分析してもいつもと結果が違うことがあったときに、機器や装置に不具合があるのか、調整試薬に問題があるのかなど、なぜその分析結果になったのかを調べていくということ。
もともとなつさんは学生時代、生物系の研究をしていたけど、今やっていることはがっつり化学の内容。学生時代の教科書なども使って勉強しているそうです。
また医薬品の海外輸出に関しては英語を使うことも多いといいます!
日用品の会社、食品の会社、と聞いただけでは想像できない仕事内容です😳
仕事内容について感じたギャップ
ふたりとも、入社前と入社後では仕事の内容に大きなギャップがあったといいます。共通するのは、想像していたよりも仕事で取り扱う内容が幅広かったということ。
スイコーさんは、日用品の会社ということで洗剤や歯磨き粉などをメインに取り扱うのかと想像していましたが、それ以上にたくさん業務がありました。
洗剤や歯磨き粉だけでなく健康食品も取り扱っているし、マーケティングや販促部など他部署との連携なども多く、研究や実験だけでないことに驚いたそう。製品開発に関わる業務は多岐にわたります。
このあたりは確かに、働いてみないと実感できない部分かもしれません😮
なつさんは、品質管理は決められた仕事を淡々とこなすことが多いのかなぁと思っていたけど、実際には「ゴールは決まっているけど、ゴールまでの道のりは自分で考える必要がある」と言います。
毎回同じということは少なく、日々発見があり仕事がとても楽しいとなつさんが語ってくれました✨
なんでそのキャリアを選んだの?
そして気になる「なぜそのキャリアを選んだのか」。あまりメジャーではない進路だからこそ、気になるところです。
スイコーさんは、学生時代から熱心に研究に取り組んでいて研究が好きだったことと、多くの人の役に立ちたいという思いから日用品の会社への就職を決めたといいます。
もともと薬剤師になりたかったわけではなかったそうですが、生物系の研究をしたかった、薬剤師の資格を持っておくのも良いかもと感じ薬学部へ入学。学生団体での活動や病院・薬局実習を通して薬剤師の仕事にも魅力を感じましたが、やはり研究が好きという思いが強く薬剤師になることをあえて選択しませんでした。
その中で製薬企業を選ばなかったのは、医薬品の承認までは時間がかかるため、日用品の分野ではもっと短いスパンで人の役に立てるのではないかと考えたからだと教えてくれました。
そしてなつさんは、「自分の性格が飽き性だから!」とのこと。なつさんには、一度就職したら同じ会社で長く働きたいという思いがありました。企業だと別の部署や職種への異動などが可能ということで、もし違うことがやりたくなったときにチャレンジできる環境があることを基準に会社を選んだと言います。
実際の就職活動でも、「ジョブローテーションがあること」を軸にしていたそう。確かに薬剤師として就職すると、まったく違う部署への異動はなかなかないかもしれません。
自分がどんなことを実現したいか?就職したあとにどんなキャリアを歩みたいか?長く働くとしたらどうか?といったことを具体的に考えてみると良さそうですね🍀
学生時代にしておいたら良かったこと
最後に、学生時代にしておいたら良かったことを聞いてみました!
スイコーさんがしておいた良かったことは、就活の際の自己分析と研究。またしたほうが良かったことは、他分野の人と会い視野を広げることです。
就活の際にはかなりしっかり自己分析に取り組んだそうで、今でもそれが活きているとのこと。自分のやりたいことがしっかり明確になるので、就職してからも自分のキャリアを考えることに役立ちます。
また今の仕事も研究に関わっていますが、学生時代にしっかり研究をしていたことは仕事でも役に立っています。
一方で他分野の人と関わることについては、もっと力を入れておけばよかったと語ってくれました。
なつさんは、少しでも興味があることに対しては無理がない範囲で体験することが大事だと感じているといいます。
仕事上では多くの人と関わるので、多くのことを経験していることで話のきっかけになったり仕事をスムーズに進めやすくなったりします。
また学生時代は就職してからよりも時間があるので、学生のうちに勉強だけでなく多くのことを経験しておくことはおすすめです😊
また、なつさんも自己分析はしっかりやっておいて良かったとのこと。
自己分析の方法については色々ありますが、他己分析として友人や知人に自分の良いところや悪いことを教えてもらうという方法もあります。
ちなみになつさんは、企業のインターンシップに何度か参加して、そのなかで自己分析に取り組んだそう。
皆さんも就活のためだけではなく、自分の人生と向き合うためにもしっかり自己分析に取り組んでみてください💡
おふたりの話を聞いて、就職にあたってだけではなく、就職後のキャリアを考えていくうえでも「なんのために働くのか」「自分は何をしたいのか」などを日々考えて自分に向き合っていくことが大切なんだなぁと感じました😌
イベント内では、さらに詳しく仕事の内容を聞いたり、具体的な就活や研究の内容についてなども詳しく聞くことができました!
先輩のリアルな話がしっかり聞けるのもヤクミラボのイベントの魅力✨
今回のイベントが就活のこと、将来のこと、キャリアのことなどを考えるきっかけになれば幸いです🌱
ヤクミラボは、「薬剤師の将来にも色々な選択肢があり、それを多くの学生さんに知ってほしい」という思いで活動しています。
将来どんなことがしたいか?どんな薬剤師になりたいか?何を大切にしたいか?…就活やキャリアのことを考えていくなかで、迷うことも多くあると思います。
ヤクミラボはそんなときに仲間と相談したり、話したりすることができる場です。興味を持っていただけたら、ぜひこちらからご参加ください🍀
※今回の詳しい内容は、ヤクミラボメンバーはアーカイブ動画を視聴いただけます。
次回のイベントもお楽しみに✨
Illustration from Icons8