薬学生が思うこれからの薬剤師
はじめまして。
私立大学薬学部で6年生になった薬学太郎です。
6年間で薬剤師を取り巻く環境も徐々に変わっているなと感じます。
就職を目の前にして、将来薬剤師がどうなるのか、漠然と考えています。
これをアウトプットしたい。
欲を言えばだれかに読んでもらい、
いろんな意見を聞いてみたい。
こう思ったのがこのnote作成のモチベーションです。
色々なご意見があると思います。
レスポンスがあると嬉しいです。
本題に入っていきます。
まず、結論から。
”薬剤師”はたぶんなくならないけど、”価値”は変わる。
どう変わるか。
これは、最近よくいわれる、
対物業務から、対人業務へ。に尽きると思っています。
AIに仕事が奪われる。とか、
ピッキングだけをしている薬剤師は今後いなくなる。とか。
AIが処方される薬剤の情報から、こんな症状はありませんか?
こんな場合は副作用かもしれません。
なんてことを確認してくれるようになれば、
聞き漏れもないし、正確でしょう。
調剤を補助してくれる機械の多くが、人間より早く正確に作業を行ってくれるでしょう。
現状ではコストなどの問題から、導入がされていなくても
今後、機械のコストが下がり、
現状の問題がクリアになって
薬剤師が調剤を行うメリットを新しい技術が上回るようになったとき
どんどん置き換わっていきます。
洗濯板から洗濯機になったように、技術の変化とともに仕事は変わります。
でもそれって、まだまだ先の話でしょ?
と思ったあなた。
先のことかもしれません。
でも、どれくらい先のことでしょう。
私たちが生まれてきた二十数年前には、スマートホンなんてなかったし
ましてや、AIなんて映画の中だけの話でした。
でも、今は違います。
技術は私たちが思うよりも早く進化しています。
これと同じくらい、私たちを取り巻く環境も、今までよりも
はやく変化しています。
こんな状況を、僕はどう見るか。
僕は、AIも調剤の補助も、薬剤師の仕事を奪うものではない。
と思っています。
むしろ、助けてくれるもの。
新たな技術によって人は新たな価値を生み出してきました。
この力を借りることで、
薬剤師は新しい”価値”を生み出していくことができる。
対人業務のルーティンをAIが助けてくれれば、
他の情報を聞き出すための心の余裕が生まれる。
調剤を補助してくれる環境があれば、薬剤師はほかの業務に集中できる。
これらの力を脅威としてとらえるよりも、希望としてとらえたい。
そんなことを思っています。
薬剤師が、薬局で薬を調合していた時代から
医薬分業の流れで薬物療法の専門家として医療に参加するようになり
まちでは薬局の薬剤師が地域ケアの役割を担い
病院ではベッドサイドでお薬の説明をするようになりました。
薬剤師の仕事のカタチは技術の進歩やその時代の状況を受けて
変化し続けています。
新しい薬剤師の価値はどこにあるんでしょうね。