英語アカデミックライティングを教えてくれるお勧め本
こんにちは。
今回は英語ライティングの勉強に役立つ本をご紹介しようと思います。
私もIELTSの受験をしている時に実際に使用しており、とても役に立った本の1つです。
それが『Academic Writing for Graduate Students』です。
こちらの本はミシガン大学の先生によって書かれたもので、我々のような英語ノンネイティブの学生向けに書かれたものです。
「英語の本じゃ読む気にならないな」と多くの人がやる気を挫かれると思いますが、この本は英語ノンネイティブ向けなので簡単な英語で書かれており、我々日本人でも比較的簡単に読む事ができるようになっています。
ただし、分量が多いので、我々が最初から最後まで全て通して読むのはかなり時間がかかってしまうと思います。
そのため、自分が必要だと思う部分、もしくは興味を引かれた部分だけ拾い読みするような感じで読んでいくと良いと思います。
例え拾い読みだったとしても、英語で何かを学ぶ経験値は上がりますし、何よりリーディングの勉強にもなって一石二鳥という点が良い所だと私は思っています。
本のタイトルに大学院生向けと書かれていますが、内容的には基本的な英語の文章の書き方からカバーしているため、IELTSやTOEFL受験者にも役立ち、海外大学入学後にも十分役に立つ内容となっています。
私自身もIELTSの勉強中にこの本と出会い、リーディングの勉強のつもりで読みました。
本の中では演習問題も含まれており、問題意識を持ちながら読み進める事ができるようになっていて、とても優れた本だと思います。
ただ、演習問題の解答は用意されていないので、その点だけはマイナスだと感じています。
「解答がなかったらダメじゃん」と多くの人は思ったと思いますが、答えのほとんどは本文を読めばわかるようになっているので、その点を意識しながら読み進めれば、解答がわからずにモヤモヤするということはありません。
著者の先生はおそらく、この本を単なる問題集のような使い方をされたくなかったのではないかと思います。
本文をしっかりと読み進めれば自ずと答えがわかるので、あえて解答を用意しない事で、本文に集中してもらおうと考えたのではないでしょうか。
具体的な本の内容
本書の中で一番最初に説明されている事は、英語ノンネイティブがアカデミックな文章を書く場合、文章の流れが最も大切だという事です。
文章の流れがしっかりと保たれていれば、文法や単語のミスが多少あったとしても、ネイティブの先生は簡単に補完して読めるという事を言っています。
逆に文章の流れがめちゃくちゃだと、いくら文法が正しくても読んでいて意味がわかりにくくなってしまうのです。
日本語でも、人に何かを説明する時に論理的に組み立てられた文章の方が洗練されていると感じ、理解もしやすいですよね。
同じ事が英語のライティングにも言えるという事です。
多くの留学生が文法や単語の用法にばかり意識がいき、文章の流れが滅茶苦茶になっているせいで、エッセイの採点をする時に非常に苦労するようです。
逆を言えば、他の留学生が文章の流れを意識できずにいる所で、自分だけ論理的な文章が書ければ評価が上がることは間違いないでしょう。
それではどうすれば英語の文章の流れをきちんと保てるのでしょうか?
この本の中では、文章の流れをきれいに保つための文章の連結性や、新しい情報を文章のどの部分に置くのかなどの情報が細かく紹介されています。
連結性や、Theme & Newの具体例は私のブログ記事でもまとめているので、そちらも参照してみてください。(参考記事:アカデミックライティングに必要な連結性、アカデミックな英語文章を書く方法)
そのほかにも、この本は、副詞を動詞のそばに置く方が良い事、何かのプロセスを説明する時には能動態よりも受動態を使う方が良い事などなど、基本的なものから、具体的な英語表現まで幅広く紹介されています。
アカデミックライティングで頻繁に使われる英語表現など、知っておくだけでエッセイを書くときにかなり役に立つので、それだけでもかなり有用な内容となっています。
もし英語ライティングで苦労している方がいたら、ぜひこの本を読んでみてください。
留学生の英語をたくさん見てきた筆者だからこそ書ける内容が盛りだくさんです。
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