幼馴染でかわいくて大親友で彼女
○「待ってよ〜」
和「〇〇早く来なよ〜」
私と彼は幼馴染
どこへ行くにも一緒で
好きな物も一緒で
得意な教科も苦手な教科も一緒
帰り道も一緒で手を繋いで帰ってた
〇〇は私と違って優しくて
喧嘩っ早い私を何回も止めてくれた
喧嘩を止めてくれた〇〇と喧嘩をして
何回も私のために怒ってくれた
和「なんでいつも喧嘩止めてくれるの?」
○「だって…和が怪我するの見たくないもん」
○「僕…和が笑ってるの好きだからさ怒ってるとこ見たくない…」
和「……ごめん」
ーーーーー
中学生になって私は付き合い始めた
別の男と
〇〇は気を遣って私と一緒に帰るのを避けた
たまに見かけることはあったけど
私の姿を確認した瞬間
ものすごく早く自転車を漕いで私の前からいなくなる
なんかそれが心苦しくて
LINEに連絡しても
当たり障りのない返事が返ってきて
長く続かない
学校でも話さなくなって
つまらなくなってしまった
ーーーーー
高校生になって
別の男とは長く続いたけど
我慢の限界だった
いつも否定から入るし
何かしらケチをつけては自分のわがままを通すし
〇〇のような優しさは彼にはなかった
いつしか私は〇〇と比べるようになっちゃって
勇気を振り絞って
別れ話を切り出した
私は〇〇が帰る時間まで待つことにした
あんがい長かった
いらつく
お昼奢り一回で許してやる
和「ねぇ」
○「なに……ごめん先帰るね!」
和「ちょっと待って」
和「私…」
○「僕と一緒に帰ったら、彼氏から色々言われるでしょ?」
○「僕なんかと一緒に帰らないでね!」
○「じゃ!」
和「違う!!」
ペダルを踏み出そうとした足を止めて
〇〇はゆっくりこっちを見てくれた
和「私…別れた…笑」
和「あいつ…私のタイプじゃなかったみたい」
和「性格とか全然良くないし、面白くないし」
和「なんていうか…馬が合わなかった」
和「ねぇ…私今フリーだよ?」
ーーーーー
僕と彼女は幼馴染
どこへ行くにも一緒で
好きな物も一緒で
得意な教科も苦手な教科も一緒
短気な彼女を止めれるのは僕しかいなくて
喧嘩を止めては和を怒らせて涙をたくさん流したけど
傷つく和が見たくなくて精一杯守った
「汝は妻を愛することを誓いますか?」
○「はい、誓います」
和は僕の生きる理由で
幼馴染でかわいくて大親友で彼女で妻
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