口数の少ない彼女の姉に引っ越しの手伝いを命じられました…

○「もしもし」

飛「ん」

○「明日9時…くらいに向かいますね」

飛「ん」

○「失礼します」

飛「ん」

全部、んだったな

○「さくら〜」

○「明日飛鳥さんの引っ越し手伝いしてくるね」

○「ご飯作っておくからレンチンして食べてね」

さ「ん」

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○「おはようございます」

飛「ん」

○「お邪魔します」

あれ、意外にも終わってる

○「なにしたらいいですか？」

飛「服」

○「段ボールに詰めますね」

飛「夏と冬で分けて」

○「わかりました」

○(服多いな…どれが夏服かわからん)

飛「あんた最近どうなの？」

○「僕は最近元気ですよ」

飛「あっそ」

飛「さくらは？」

○「さくらも元気です、最近大学で友達が出来たみたいで」

飛「あっそ」

○「飛鳥さんはどうですか？」

飛「普通」

○「は、はい…」

流石さくらのお姉さん

○「次なにしたらいいですか？」

飛「CD」

○「わかりました」

○(めちゃくちゃ買ってるじゃん)

○(乃木坂とか聴くんだ、全シングル買ってるし)

飛「なに？」

急に喧嘩腰ですかい

○「いや、乃木坂聴くんだって思いまして」

飛「悪い？」

○「いやいや、そんなことないです」

○「好きなんですか？」

飛「うん」

○「へ、へぇ〜」

やっぱり気まずい

何も喋らず…というか喋らなかったから

すいすいと作業がすすんだ

これは早く帰れるぞ

○「あ、お昼ですね」

○「なんか食べます？」

飛「ん」

○「嫌いな物あります？」

飛「ない」

○「台所借りますね」

引っ越しするからか冷蔵庫の中はすっからかん

とりあえずちゃちゃっと作ったけども

○「どうぞ」

飛「ん」

○「美味しいですか？」

飛「ん」

○「そりゃよかったです」

飛「いつも作るのか？」

○「はい」

飛「えらいな」

飛「さくらも作ればいいのに」

○「さくら料理できるんですか？」

飛「しらない」

ですよね

○「今度作らせてみます」

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自分の予定ではお昼に帰るはずだったのに

夕方までかかってしまった

引っ越し大変

○「これで終わりですね」

○「よし、帰りますね」

飛「待て」

○「はい」

飛「ご飯食べるぞ」

あら急な予定

○「さくらもいるんで早く帰らないと」

飛「いいだろ」

良くはないです、お姉様

○「ご飯って言ったってお昼で使い切りましたよ」

飛「出前頼む」

○「わかりました」

電話できるのかな飛鳥さん

飛「おい」

飛「電話」

ですよね

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○「床に物置いて食べるってなんだかいいですね」

飛「ん」

○「ピザ好きなんですか？」

飛「ん」

○「さくらも呼べばよかったですね」

飛「ん」

んだけで返さないでください

飛「写真」

撮るタイプなんだ

○「良く写ってますか？」

飛「ん」

○「ご飯食べたら帰りますね」

飛「ん」

ーーーーー

○「ただいま」

さ「遅い」

○「ごめん、長引いちゃった」

○「すぐご飯作るね」

さ「食べた」

○「誰と？」

さ「かっきー」

○「そうだったんだ、ごめんね」

さ「お姉ちゃん元気だった？」

○「うん、元気だったよ」

さ「いひひっ」

仲のいい姉妹だこと

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飛「〇〇くんのポーズださっ」

飛「きひひっ」