嫌がるのにコスプレしたらノリノリなのなんなん?
○「お願いだよ〜」
さ「やだぁ」
○「お願いします!まじで!」
さ「だって絶対似合わないもん」
○「いやぁ…そんなことないんじゃない?」
彼女に交渉すること約1時間
なぜこんなに着てくれないのか
さくちゃんは恥ずかしがり屋で目立つことはあまりしたくない性格
コスプレをして写真を撮らせてとお願いしたら絶対嫌だと断られてしまった
○「なんでコスプレしたくないの?」
さ「だって猫だもん、絶対似合わないって」
○「そんなことない!絶対!」
さ「ほんと?」
○「ほんと!一回でいいから!」
さ「わかったよぉ」
しぶしぶ猫耳のカチューシャを受け取り、頭につける
もう既に可愛い
○「あ、あとこれも」
さくちゃんに猫の手の手袋をあげる
さ「本格的に!?」
○「っっっりまえよ!!」
さ「えぇ……」
さ「一回だけだよ…」
猫耳のカチューシャを着け、手袋を着ける
さ「にゃんにゃん」
○「うぉぉぉぉぉ!!!!」
○「ぎゃわいいい!」
さ「ゴロゴロにゃぁ」
○「さく猫かわいいねぇ」
ナデナデ
さ「にぁぁお!」
○「ちゃくちゃん!!ちゃくちゃん!!」
さ「んにゃぁぁ!」
ーーーーー
○「お願いします!」
さ「絶対無理!」
今日も今日とてお願いしてます
○「絶対似合うから!」
さ「絶対似合わない!」
○「お願い!」
さ「なんのコスプレ?」
○「うる星やつらのラムちゃん…」
さ「さく、ラムちゃんみたいに可愛くないもん…」
○「そんなことない!さくちゃんはラムちゃんよりかわいい!」
○「お願いだよぉぉ!」
さ「えぇ…だってぇ……」
○「お願いします!」
渾身の土下座!!
さ「土下座しないでよ…」
さ「もぉっ…わかったよ」
自室に行き、ラムちゃんのコスプレセットに着替えるさくちゃん
さ「絶対似合ってないよ〜」
自室から声を出す
○「そんなことないから!」
さ「いくよ〜……」
さ「じゃん!」
○「ぐはぁっっ(尊さにやられる」
さ「うちはダーリンが好きだっちゃ!」
○「僕もさくちゃんが好きだよぉ(オタクボイス」
さ「うちはダーリンが他の子と話してるとヤキモチ妬くっちゃ」
さ「話さないでほしいっちゃ!」
○「話さない!話さない!」
さ「ほんとっちゃ?」
○「ほんと!ほんと!」
さ「お隣の賀喜さんと話さない?」
ヤキモチ妬いてたのかよ
○「話さないよぉぉ!」
さ「やったぁ!ダーリン大好きっちゃ!」
ギュッ
ラムさくちゃんに抱きつかれる
僕は諸星あたるの気分です
ーーーーー
○「お願いします!」
さ「絶対無理!」
今日は強めの否定です
○「なんでダメなの!?」
さ「だってぇ…」
さ「幼稚園児なんだもん」
いいじゃないか
○「似合うから!絶対」
さ「幼稚園児は無理だよぉ」
○「絶対いける!!」
さ「えぇぇ……んんぅ」
悩んでる…これはいけるか?
さ「やっぱりだめ」
○「おーまいがあ」
○「ほんとにだめ?」
さ「前は猫とかさ…アニメのキャラだったりして楽しかったけど」
楽しかったんだ
さ「幼稚園児は生々しいよ…」
○「似合うと思うけどなぁ…」
○「一回だけでいいからぁ…お願いだよぉ」
さくちゃんに抱きつく
さ「ちょっとなにしてるの…」
○「一生のお願いだよぉ…」
さ「わかった…着るから」
○「よしっ!お願いします!!」
さ「急に態度変わったし…」
さくちゃんが自室に行く
ワクワクが止まらんゾ!
さ「絶対似合わない〜」
○「似合う!似合うから!」
さ「じゃん!」
○「うぉぉぉぉぉ(低音)」
さ「〇〇お兄ちゃん〜」
ギュッ
○「なんでノリノリなんだ!」
さ「さくはね、〇〇お兄ちゃん大好きなの〜!」
○「かわいすぎるよ〜」
さ「さく、お菓子食べたいなぁ」
○「なんでも買うよ〜!」
さ「みたらし団子!」
○「待ってて!買ってくるから!!」
玄関を開け飛び出す僕
さくが家に1人取り残される
全身が映る鏡の前に立つ
さ「………」
さ「ちょっとありかも笑」
fin