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6年前の自分へ

6年前の自分へ。

今、君は、先生がいなくなって、不安でいっぱいだろう。
「もう誰にも頼れない」って思って、これからどうやってひとりで戦っていくべきか、必死で考えているんだろう。君は人間不信みたいなところがあるから。

この先6年は続くぞ、それ。
めちゃくちゃしんどいぞ。
だんだんギターを弾くのが辛くなってきて、曲が書けなくなって、周りに頼りたくても空回って、どうせわかってもらえないって勘違いして、
気がついたら死に方ばっか考えるようになる。

でも君はそのやり方しか知らないから、たぶんやってしまうだろう。

3年目くらいから、環境を変えて、少しだけ楽になるけど、
その時にはもう心の大半が壊れかけてて、結構手遅れだ。

でも同時に、得るものも大きいから安心してくれ。
新しい人たちに出会って、新しいスキルも手に入れられて、ちょっとだけ自信がつく。
毎日笑って話したりして、結構楽しかったぞ。

それから君は、恋をする感覚を学ぶことになる。
たぶん気づかないと思う。
今に良い曲が書けるから、他愛ない会話と自分の感覚を楽しんでな。

だんだん表情を取り戻して、音楽がやりたくなったら、出かけていけ。
そこで再会した人たちが、きっかけをくれる。
君は戸惑うかもしれないけど、怖がらずにやるんだぞ。時々後悔もするけど、その道は間違えてないから大丈夫だ。

他人の感情を深読みしてしまうのは君の悪い癖だから、手放していけ。
礼儀とか形式とかも大事だけど、その時目の前にいる人たちはそんなもの気にしないって言ってくれるからちゃんと頼っていけよ。

君のやりたいを形にしてくれる人たちに出会ったら、ちゃんと本音で話すこと。
君は隠したがりだけど、絶対に強がったり恥ずかしがったり、我慢しちゃダメだ。きっと向き合ってくれる。

仕事も認められて忙しくなるし、ライブするだけじゃなくて、イベントを作るようにもなるから、ちゃんと今からスケジュール管理の練習をしておけよ。特に3日前くらいからは生きた心地がしなくなるから、息抜きやセルフケアも忘れないこと。

何度も限界を見せつけられて、きっと最後にはボロ雑巾みたくなる。

でもボロ雑巾になれるくらいの、ご褒美みたいな時間を君は迎えることになる。
その時には、本当にやりたかったことを思い出せるだろう。

しんどかったなぁ。
辛かったなぁ。
よく頑張ったなぁ。
生きててよかったなぁ。

先生、今自分すごい幸せ者だ。
こんなに良い人たちがたくさんいた。

君は、君と君の音楽を好きになってくれる人たちに出会えるから。
だからどうかその時まで、見失わずに生きてくれ。

自分も6年先で頑張ってくる。

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