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キャリアカウンセリングを学んだら、聞くことが楽しくなった話
すごく久しぶりの投稿となりますが、自分の近況も含めて投稿したいと思います。現在、国家資格であるキャリアコンサルタントになるため、勉強をしています。これを学ぶことで、人の話を聞くのがめちゃくちゃ楽になりました。人の話の聞き方がよくわからない、さらにうまくなりたいという方の参考になるとうれしいです。
キャリアコンサルタントになろうと思ったきっかけ
もともとコーチングや心理学を学んでいたので、誰かをサポートする仕事は好きでした。自分のキャリアを振り返ってみると、パソコンインストラクターとヘルプデスクをやっている時期がもっとも楽しかったかもしれません。2010年に産業カウンセラーの資格は取りましたが、現在の仕事はカウンセリング業務を行う部署ではないし、今さら人事部に異動願を出すつもりもなく。カウンセラーの仕事は定年後のセカンドキャリアとしてやれればいいかと思っていました。
社内副業制度が発足
2023年4月、当社に社内副業制度が発足しました。これは異動しなくても違う仕事ができるという制度。自分のスキルを活かして他部署で活躍することが可能なのです。そこで社内キャリアカウンセラーの募集があったのです。「あ、これだ!」と直感でピンときました。応募資格は「国家資格 キャリアコンサルタント資格保有者」。今すぐやりたい気持ちがあったので、産業カウンセラー保有者は対象外なのか、ダメ元で早速人事部に詳細を聞いてみました。
現在、社内のキャリア相談の件数が多いらしく、産業カウンセラー保有者にも拡大しようかと話も出たそうです。ですが、メンタルケアとは線引きをしたいらしく、「キャリアコンサルタント資格保有者」に限定だそうで…キャリアコンサルタントになるためには、養成講座などである一定期間勉強する必要があるのです。
社内キャリアカウンセラーを募集するほど、キャリア相談が多いのか、ということにも少し驚きましたが、人に相談できるというのはよいこと。自分で抱えて心身ともに調子を崩してしまう前に、相談できる環境があるのはいいですね。
ですが、授業は、お金もかかるし、土日のどちらかは授業が入っている…これまで勉強には結構な投資もしてしまったがやりたいという気持ちは抑えられませんでした。なので、機嫌が良さそうな時に夫にそれとなく相談してみた。
そしたら
「いいじゃん、やってみれば? その資格、俺も興味あるから一緒に取れるといいね」という反応が!
ということで受験に向けて勉強を開始することになりました。
キャリアコンサルタントという職業の特徴と魅力
キャリアコンサルタントとは、労働者のキャリア支援のためにキャリアコンサルティングを実施する専門家。正直、人事部が行うという印象が強かったこともあり、私の興味からは外れていました。しかし、定年後のセカンドキャリアや、副業、パラレルワークなど、キャリアといっても人それぞれ。人生100年時代。今後のキャリアに迷う人も多く出てくるのではないかと思います。
私もそうでした。自分は何ができるのか、今後どうしたいのか、悩みはつきませんでした。そして、あることがきっかけで、私は人のサポートをするのが好きだと気づき、いずれ対人支援のお仕事につきたいと思うようになりました。それもあり、今回の社内キャリアコンサルタントは、まさに私にはうってつけの募集だったのです。会社が法人契約していることもあり、料金が少し安くなるので、日本マンパワーの授業を受けることにしました。
マイクロカウンセリング技法を知り「聞く」ことが楽しくなった!
授業の中でマイクロカウンセリング技法というのを学びます。これは、カウンセリングや心理療法の専門家養成のためだけでなく、日常のコミュニケーションにもめちゃくちゃ役に立ちます。
マイクロカウンセリング技法
①かかわり行動
・視線の合わせ方
・身体言語
・声の調子
・言語的追跡
②基本的傾聴技法
・開かれた質問、閉ざされた質問
・クライエント観察技法
・はげまし、いいかえ、要約
・感情の反映
③5段階の面接構造
④対決
⑤焦点の当て方
⑥意味の反映
⑦積極技法
「聞く」というスキルの中に、こんなにも色んな要素があることにびっくりしました。ですが、学んでいくうちに、それぞれ意味があるんだということがわかってきます。
そして授業で学んだことは、日常生活で早速実践!
私が意識的に取り組んだのは、主に以下2つ。
・言語的追跡
・はげまし、いいかえ、要約
「言語的追跡」というのは、相手が直前に話したことや、少し前に話したことにしっかりついていくというのがポイントです。オウム返しにも近いかもしれません。そして、この言語的追跡をすることで、クライアントが「この人、自分の話を理解してくれている!」とわかるのです。これは実際に自分がクライアント役になってみて、よくわかりました。
そして、次に「はげまし、いいかえ、要約」です。特に、この要約は相手の話が長くなったり、あちこちに飛んだ時に使うと効果的です。ですが、
相手の話をしっかり、本気で聞いてないとこの要約ができないのです。
理解してないと、わかってないことが伝わってしまうので、逆効果。。。
最初はうまくいかなかったので、自分は相手の話をしっかりきいていなかったのだと痛感しました。ですが、要約ができるようになると、相手の反応が大きく変わってくるということに気づきました。
言語的追跡、要約で相手の反応が変わった!
日常生活や、仕事の場でもこのスキルは練習のため意識的に心がけています。そうすると、相手の反応が「そうそうそう!!!(よくわかってくれてるね)」というように変わってきました。これが理由かどうかはわかりませんが、仕事でも相談事が増えてきました。
キャリアコンサルタントの勉強は、資格取得だけでなく、私のコミュニケーション力アップにもかなり役立ちそうです。
みなさんもぜひ試してみてください。
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