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聞き方のポイント「4つ」意識したら相手の反応が変わった話~キャリアコンサルタント講座の学び
2023年8月より日本マンパワー社の授業を受講し、キャリアコンサルタントになる事を目指しています。授業の中で、話を聞くスキルの深さと重要性に気づきました。この記事では、キャリアコンサルタントが「聞く」ことについて何を意識しているのかをお伝えします。
聞くスキルの重要性
多くの人は、自分は十分に人の話を聞いていると感じているかもしれません。 しかし、キャリアコンサルタントの学びを通して、ただ聞くのではなく、 相手の言葉の背後にある意味や感情を理解することが、真の聞き手であることの鍵だと気づきました。
また、こちらが聞いているつもりでも、それが相手に伝わっていなければ残念ながら効果が半減しています。。。 カウンセリングのスキルの1つに「共感」がありますが、カウンセラーが共感しているつもりでも、 それが相手に伝わらなければ、共感しているとは言えないのです。。。
では、どうしたら相手に共感していることが伝わるのでしょうか?
マイクロカウンセリング技法
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一般財団法人 日本職業協会からの抜粋
マイクロカウンセリング技法とは、アレン・E・アイビイ(Allen E. Ivey)の長年の研究の結果、1960年代に統合されたカウンセリングの基本モデルです。キャリアコンサルタントはこの技法をベースに相談者の話を聞いていきます。
かかわり行動
マイクロカウンセリング技法で最初に行うものは、かかわり行動です。これは、以下4つのポイントがあります。
①視線の合わせ方
②身体言語
③声の調子
④言語的追跡
一見、簡単そうに見えるので見過ごされてしまいますが、相談者との信頼関係を構築する上で、非常に重要なスキルです。
①視線の合わせ方
じっと相手の顔を見るというよりも、「真剣に聞いていますよ」という
メッセージが相手に伝わるような視線を心掛けましょう。目を見るよりも 眉毛あたりを見る方がいいとも言われています。
②身体言語
眉間にしわを寄せたり、腕組みをしたりすると相手に話しづらい印象を与えてしまうかもしれません。「ぜひ聞かせてください」というやや前かがみの姿勢がいいでしょう。
③声の調子
話すスピードや声のトーンは相手に様々な印象を与えます。相手が嬉しい、楽しい話をしている時は、声をワントーンあげてみましょう。逆に、相手が辛い、苦しいという話をしている時は、声をワントーン下げる、ゆっくり話す事を心掛けるといいでしょう。相手のトーンに合わせると伝わりやすいですよ。
④言語的追跡
相手が直前に話したことや少し前に話したことに、しっかりとついていきましょう。
私は、4つの中で一番難しいと感じるのが、言語的追跡でした。
言語的追跡
言葉のとおり、相手の言葉を追跡することです。
例えば、このような感じです。
相談者「会社をやめようかどうか、迷っているんです」
カウンセラー「そうですか。会社をやめようかどうか迷っているんですね」
相談者「はい、先輩との関係がうまくいかなくて、毎日会社に行くのが苦痛なんです。」
カウンセラー「先輩との関係がうまくいかず、会社に行くのが苦痛なんですね。」
伝え返し、オウム返しともいいます。この例は非常に簡単な例で、相手の言葉を繰り返すものですが、これがあるかどうかで相手の反応がだいぶ変わってきます。単純に言葉を繰り返すだけで効果があるのか、と思うかもしれませんが、自分がクライアント役になったとき、自分の言葉を繰り返してもらうと「相手に伝わっている安心感」が生まれました。そして、この人になら安心して話せるという気持ちになるのです。
カウンセリングをしはじめた時は、相手が話している間、聞くよりも次に何を言おうか考えてしまいがち。そして言葉に詰まると相手が話そうとする話題を変えてしまうこともあります。もしくは矢継ぎ早に質問を繰り返す、ということもしてしまいます。
そうではなく、相手の話にしっかりついていく「言語的追跡」がとても大事なのです。
もちろん、実際のカウンセリングでは、伝え返しだけでなく、「はげまし、いいかえ、要約、感情の反映」という別なスキルと組み合わせて聞いていきます。
これも相手の話を聞くために欠かせないスキルなので、また別の機会にご紹介します。
相手の話を聞くのはテクニックではない、と言う人もいますが、実際はテクニックも大事です。それがないと相手に聞いてもらっている、共感してもらっているという実感がわかないのです。
「言語的追跡」を意識すると、相手との関係が変わってきますよ。みなさんもぜひ試してみてくださいね。
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