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【SIGMA DP1】お台場

思い出、或いは思い込み

お台場海浜公園

私の幼少期時代。それは日本が今よりも元気だった頃です。
葉っぱ一枚あれば良い──こんな歌も流行っていました。
そのころのお台場というのは、テレビ発カルチャーの爆心地とも言える場所でした。

自由の女神

そんなお台場の夏というのは、子供が楽しい場所という印象がとても強かったです。なんというか景色が凄くキラキラしているというか、夏霞の向こうにある場所というか……まあこういうのを思い出補正なんていうんでしょうけど。

「行かないねえ」

これは子持ちの会社の先輩に聞いた言葉です。今でも子連れならお台場に行くのか聞いたわけですが、一刀両断でした。
確かに、ヴィーナスフォートは今有償アミューズメントパークに変わり、観覧車も無くなりました。大江戸温泉物語も無くなったとはいえ、もちろん魅力的な場所はたくさん有るのでしょうが、実際今日は平日とはいえ少し人通りは少なかったかもしれません。
何より私自身理由もなくお台場に行くかといえば…まあ行かないです。

やっぱりラブライブ

夏色えがおで1,2,Jump!
無敵級*ビリーバー

お台場はラブライブシリーズとは案外縁深いものだなと思いました。
特に虹ヶ咲については思いっきり聖地ですので。
虹ヶ咲の思い出はとにかくたくさんありますが、あえて無敵級*ビリーバーに絞るなら、あのシングルは2020年のマスターピースだと思っています。
あの2020年の夏という時間があのシングルにすべて凝縮されていた、と今だから思います。

思えば4年前、街に人はいなかったのです。
私は仕事柄どうしてもリアル出勤をしなければ行けなかった為、テレワークはほとんどしませんでした。定期券さえ変わらず買っていたくらいです。
虹ヶ咲に出会ったのはその頃で、私がラブライブという場所に帰って来るきっかけだったわけですが、やはり街に人は少なく、お台場も例外ではありませんでした。

お台場ゲーマーズ

異世界感、といえばどうにも都合よく聞こえますが本当に異世界のように感じていました。ある意味、自分がそういう特殊な環境にいたからこそ、お台場という場所を聖地として少し特別に思っていたのかもしれません。

東京ビックサイト(2020年撮影)

夏が来る

とはいえ、あの頃が良かったとは死んでも言いません。ひどく閉塞的な時代でしたから。今日の帰り、満員のゆりかもめに乗り新橋に向かう途中、私はいい意味で凡庸な風景だった、と思えたくらいです。

世間は今、本当に景気が悪いかもしれません。もう幼少期のお台場は帰ってこないかもしれない。
けど、私をつなぎとめる作品がそこにはある。
埋め立てて出来上がったお台場をまた海に鎮めることは無いでしょう。たとえ更地になっても、私は思い出を更新し続けます。
もう夏が来ます。2週間後には、また夏が来るんです。
やはりお台場は思い出なのです。

余談

お台場繋がりですが、来週アサルトリリィ御台場女学校編を見に行きます。多分こちらの世界の御台場のほうが絶望的なので、現実のお台場を知る私は幸せかもしれませんね。


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