ゆうやみずかん
「ボツにしようかなぁ」と、姉が言った。
元々ゆうやみずかんは、かなり長い後奏がある曲で、そこがあまりにも大げさに聴こえてしまうという点が私も気になっていた。
しかし、丸々ボツにするにはあまりにも勿体無く感じ、姉に必死にそれを伝え、練り直しを頼んだ。
後奏をカットし、洗練されたアレンジになったゆうやみずかんを聴いた時は、心の底から姉に感謝をした。あまりにも素晴らしくて、これがまた私たちの曲になるのかと思うと幸せな気持ちになった。すぐに歌詞を書いて姉に送った。
「ゆうやみずかん」というタイトルは、アレンジで最後にもうワンフレーズ付け足された部分で、この曲がなんというタイトルなのかを分かりやすくするために歌詞に組み込み、タイトルにした。
以前にミニアルバムを作る時「かくれんぼ図鑑」というタイトルを付けようとしていたことがあった。結局別の名前になったが、「図鑑」というフレーズはいつかどこかで使いたいなぁとぼんやり頭の片隅にあったので、今だ、と思い、タイトルにした。
ゆうやみずかんのMVを撮ってくれたのは、いつもお世話になっている矢倉明莉監督(あっちゃん)だ。くりさきなつの地元の中学の後輩で、くりさきがいいカメラマンがいるので話してみてはどうかと持ちかけてくれたのがきっかけだった。
アーティスト写真や、ましろという楽曲のMVも担当してくれている。
今回も親身になって話を何度も聞いてくれて、もっとこうしたい、というわがままな提案にも付き合ってくれた。
4日間にも渡るロケをし、本当に素敵なMVを作ってくれた。感謝してもしきれない。
今後も一緒に作品を作っていけたら…と勝手に思っている。
(そしてあっちゃんに作品を撮ってほしいと思った知り合いのミュージシャンの方がいたら一報くれると嬉しい)
団地ノ宮を応援してくれている方にも、
まだ団地ノ宮を知らない人にも、届きます様に。
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