サブマリン
歩くほどに わたしは若返ってゆく
音楽そのものに
お金を払うようになって
唯一よかったことは
じぶんの胸に深く潜るようになったことだ
わたしを守り 奪い 保ち
焚き付けた音を
撃ち抜いた音を
またポケットにしまい
いっしょに歩いていく
なぞり直していく
生涯で
もう聴くことはなかったはずの
サルベージされていない音楽が
海底に 眠っている
いまは ゆっくりでいい気がする
歩きながら
時間をかけて 少年に戻っていく
歩くほどに わたしは若返ってゆく
音楽そのものに
お金を払うようになって
唯一よかったことは
じぶんの胸に深く潜るようになったことだ
わたしを守り 奪い 保ち
焚き付けた音を
撃ち抜いた音を
またポケットにしまい
いっしょに歩いていく
なぞり直していく
生涯で
もう聴くことはなかったはずの
サルベージされていない音楽が
海底に 眠っている
いまは ゆっくりでいい気がする
歩きながら
時間をかけて 少年に戻っていく