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開業して初めて薬価差益の重要性に気付いた話
薬価とは、患者に薬を渡すときの請求価格で、毎年の薬価改正で定められます。
この薬価より安い金額で卸業社から仕入れることが出来れば利益になります。
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しかし、これは消費税を考慮していないため正しくありません。
薬価(保険調剤)には消費税がかかりません。しかし卸売業者から薬を仕入れる際は消費税がかかります。
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とこれが正解となります。
これでは、事業所が患者の消費税を負担していると感じる方もいるかもしれません。
実際はその税金負担分も考慮して薬価が設定されています。
薬価差が9%以上でようやく利益がでます。卸と交渉しなければ、9〜12%程度を提示されます。
大手チェーンでは法人として大量購入し規模の経済で卸と交渉し安価で薬を購入できますが、個人薬局ではなかなかそうはいきません。
内科門前であれば月数百万の薬剤料がかかります。
1%でも安く仕入れれば年間数十万円差が出ます。
不良在庫などのリスクもあるため、薬価差をしっかり理解しておくのは管理業務をする上で重要な資質となります。
最近では共同購入などのサービス(代行会社が契約する会社を一括して卸と交渉し、大量購入することで薬価差を引き上げるサービス)もあり、導入する会社も増えています。
今後独立開業を目指す人は薬価差益についてもよく知っておく必要があります。
独立開業については前回の記事を参考にしてください。