4/26 CRP 抗生物質

今日こられた患者で前日に咳が出ると受診しホクナリンテープが処方され、血液検査を行っていた患者さんがいた。今日になり血液検査の結果が出たところ白血球数が10000以上、CRP 13以上を示したため、急遽クラビットを今日受け取りに来た患者さんがいた。今日はこの患者について学んだ。まず血液検査の検査項目である白血球数は正常値が3100 ~ 8400/ μLであり、CRPはC-リアクティブプロテインのことで、体内で炎症が起きたり組織細胞に障害が起こると増加する。またその正常値は0.3以下である。これらのことよりこの患者では異常高値を示していることが分かる。患者の咳が出るという症状から何かしらの細菌感染症に感染している疑いがある。
そのためβ2受容体作動薬であるホクナリンテープ (ツロブテロール)が処方されていたが、ニューキノロン系抗菌薬であるであるクラビット (レボフロキサシン)が処方された。このクラビットはニューキノロン系抗菌薬の中でも、特に抗菌活性が強く呼吸器感染症の治療に適しているとされている。また、抗菌スペクトルが広く呼吸器感染症の主原因菌である肺炎球菌をはじめとする、ペニシリン系抗菌やくなどの一般的な抗生物質が効きにくい細菌に対しても作用を示すため選ばれたと考えられる。
服薬指導をする上で抗生物質を調剤した場合は耐性菌の出現を抑えるために、飲み切るように伝えると教わった。