4/13 アジルバ、メインテート、頻脈

今日来られた患者で事前にDrから前回高血圧でアジルバ 10を追加したところ頻脈が現れるようになり、メインテート 2.5に変更すると連絡が来た患者がいた。しかし、アジルバの添付文書の副作用欄に頻脈は記載されていなかった。このことから患者の心理的な影響により頻脈と感じるようになった可能性、頻脈性不整脈を発症した可能性、心不全により頻脈が起きた可能性が考えられる。そのため今回は選択的β1ブロッカーであるメインテート(ビソプロロール)に変更したと考えられる。
ビソプロロールは高血圧だけでなく、頻脈性心房細動や心不全に対する適応があり、頻脈と高血圧両方の治療薬として使用できる。
β1受容体はアドレナリンなどにより刺激を受けると、シグナル伝達カスケードを活性化し、最終的に心収縮力と心拍数を増加させる。ビソプロロールはこの受容体を競合的に阻害するため、心収縮力、心拍数の低下のような心保護作用を示す。