チャンスと才能の花について
今週4日月曜の朝ドラ、エールの放送なのですが、主人公の裕一くんと
弟・浩二くん(佐久本宝さん)との境遇の差が明白になってしまった。
音楽の国際コンクール入賞で海外留学する人間と家業の呉服店で父のもとで働く人間。
才能がある人間と凡人という差が。
でも、弟にも商売才覚があるかもしれない。それを試すチャンスが与えられているように、思えなかった。現代の今なら、若手社員に挑戦のチャンス与える機会がだいぶ増えているみたいだ。当時の状況等を考えるとなかなか下積みしないと自分の商売をするチャンスはなさそうだ。
ただこうしたチャンスがなければ、成功も失敗もなく、才能が、あるのか、ないのかも明らかになりづらい。ある種の年功序列の弊害かもしない。ただ社員の一体感と家業の存続を重視した企業文化に成り安い、ある意味で良い側面があるかもしれない。ただ、気をつけなければ、家業重視と一体感のアットホームな感じ、社風が外の世界とずれ、時代についていけず、経営存続出来なくなる可能性があるということだ。伝統の維持と変革が上手く出来る企業が老舗、長寿企業になっているように思う。
老舗企業の中でも、若手の後継者、後継者候補にある程度の失敗も想定済みで、自分でやってみなさいとやらせることがあるというのを聞いたことがある。企業内で培われたノウハウを長年かけて身につけさせるのと、失敗させてでも身につけさせるのと、どっちが良いのだろうか?お金と時間等の余裕があるのであれば、後者が良いのかもしない。前者は、業界のルールやある種の言語を身につける為には前者がいいのかもしれないが、ルールの外側は、理解出来ない。後者は、非効率かもしれないし、本人のやる気次第だし、センスも問われる。
どちらも大事には違いは無いが、後者の様な経営も大事にされて欲しいなと思う。