どうなりたいか
「そうじゃなくて、あなたが、どうなりたいかだよ」
人事の部長に言われた一言が、ずっと胸に残っている。
なぜかというと、明確に答えられなかったからだ。
パートとして働いて4年。
ありがたくも時短のまま正職員を目指せるキャリアコースができたので(それまでなかった)、諸手を挙げて応募することにした。
その過程で人事との面談があり、結果として合格点はもらって雇用形態は1つ上げてもらえたのだが、唯一明快な回答が返せなかったのが冒頭の言葉である。
基本的な質問なのに答えられなかったことが悔しく、この日以降私の中で宿題として刻まれた。
ここまで育児や出産で連続したキャリアが築けず、悪く言えば場当たり的に転職してきた。
育休産休を挟んでは復帰し、あるいは未経験の職場に入り、その時その場で求められる役割を一生懸命にこなす、という働き方をしてきて、3年後の自分すら描けないままでここ10年以上きた。
なので今の職場でも、会社と部署の方向性から自分に求められる役割を理解し、そこに向かって努力しようと大真面目に思っており、一度はそのような趣旨の回答をした。
でも、彼女が求めたい答えはそうではないようだった。
彼女とはランチに行く仲でもあり、人として信頼しているし、プロ人事として尊敬している。
その彼女がこだわって聞く質問なのだから、よほどコアな質問なのだと思ったのだ。
よく考えた結果、やっぱこれだなと思った目標地点
彼女の質問に対する答えを見つけるべく、朝に晩に思いを巡らせて、やっぱこれが一番しっくりくるなと思ったのは「年収」だった。笑
俗っぽいが、色々と理由もある。
・せっかく働けるようになってきたし、真っ当な正職員の年収まで戻したい
・何らかのハプニングで母子家庭になっても子供らを食わせていける年収を確保したい
・ある程度年収を上げておいたほうが、転職する際に期待されやすい
・年収が高い=会社にとって価値が高い人なので「年収を上げてもらうためにどういう実績を作ったらよいか」という方向に動くのは間違いでもない
・評価が数字に表れてわかりやすい
などなどの理由により、「わたしは年収を高めたい」という結論に至った。
何かのプロになりたい、どんな人になりたい、というパターンでも考えてみたが、これが1番腹落ちしたのだ。
いったん目標としたい年収を決めたので、後はそこに向けて、今の会社でどこまで駆け上がれるか、である。
そうと決まれば
ただし35歳からのリスタートでもう40歳、それほど上昇気流を作れる時間はない。
今の会社は嫌いではないが、学べる仕事内容、等級、ポジション的な限界もやはりある。
そうなると転職するしかなく、それまでに履歴書にかけるような職歴をいかに積んでおくかが肝要だ。
特に私は開発のできない情シスなので、マネジメントなのか、DXなのか、どの能力を鍛えておく必要があるのか、スコープを絞っておかねばなるまい。
楽しみになってきた!
三姉妹にハーゲンダッツを買ってやりたいと思います。いつもはバニラバー。