【詩】 16才の君への迷い
ついていけない 君に
好きな子ができて
想像以上に 君たち すすんでて
わたしは 知らないふりをしてる
夜に時々ガレージに行き
君がなにしてるのか
詮索はしたくない
知っても わたしに どうしようもない
おかあさん だから
とめないといけないこともあるんだろう
しかりつけたほうがいいこともあるんだろう
そして とめてきた
しかりつけてきた
でも もうできない
16になった 君に したくない
あんたの目を見て
あんたを信じてる というだけじゃ
カッコつけすぎなの?
できない? したくない?
16の私が 鼻で笑う
カッコ悪い母の私を
話がわかる人でいたい私をあざける
そういうの いちばん ムカつくかも と
おかあさん になった
おかあさん だから
覚悟しようと思っていた
振る舞いを 言うことを
規律も 規範も
パンクは聞かない
タランティーノも見る気がしない
守りたい 天使がいたから
暴力や ノイズに 君たちを
さらしたくなかったから
卒親しようと 思ってた
16才だし おとなじゃないけど 子どもじゃないし
でも セックスも飲酒もドラッグも ほんとにあんた わかってる?
わたしがなにか言うの 待ってない?
わたしにとめて ほしいんじゃない?
ついてけない 君に
ついてきたくもない
君は君の人生
わたしはわたしの人生
それで よくない?
でも 今のわたしは迷ってる
今のわたしは なにかがしたい
でも
わたしは君に
なにをしてあげたらいいのだろう