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10年来グルーヴァーがミューパレをプレイしたら古の風が頬を撫でた話

ヤキツカカシーです。
音ゲーやってますか?私はやってます。

それでは2024/11/21に発売された「ディズニーミュージックパレードアンコール」はやってますか?私はやってます。

現在大体50時間くらい遊んで60曲中50曲くらいALL PERFECT取ったので記事書いてます。
というか残り10曲くらいなんすけどやってないだけでAP秒読みなのでほぼ全制覇直近ってところです。
まあイージーノーマル結構残ってるんすけど、ハードエキスパートAP出せれば余裕なので一旦、ね。


ミューパレアンコール、ニンテンドーダイレクトで発表されてさまざまなところから「グルコスじゃん」とツッコまれてましたが、当のグルコス勢達はとっくに認知してたんじゃないですかね?何故ならApp版の広告が一時期ACでも表示されてましたし。

ミューパレは元々Appのゲームとしてリリースされており、開発はグルコスと同じタイトー。細かい仕様は違うものの割と丸ままグルコスのシステムを持ってったっぽいです。
ミューパレアンコールにはタイトーは関わっておらず、イマジニアというメーカーからリリースされてます。

わたくしグルーヴコースターゼロ(App版)からグルーヴコースターワイワイパーティー(Switch版)まで走り続けてトータル12年ほどプレイしている筋金入りのグルーヴァーでして、スコア詰めもそうですがとにかく「グルコスで新しい楽曲をプレイしたい」というもはやジャンキーと呼んだ方がいいかもしれないプレイヤーでした。

そこで現れたのはミューパレ。あのディズニーの楽曲をほぼグルコスと同じ操作感でプレイできるということでかなりテンション上がります。
しかし、ミューパレ自体実はリリース前のテストパイロット版で少しプレイしていたのですが、個人的にAppは手汗がひどくフリック操作が本当に苦手なので全然プレイしてませんでした。ミューパレアンコールは実質リベンジですね。

正直ディズニーについてはめちゃくちゃ無知で、幼少期にプーさんのケツが穴にハマる話を見たかな……くらいの知識です。ランドもシーも成人してから初めて行きました。
なのでディズニーファンから見たミューパレではなく、完全にグルーヴァーから見たミューパレとなります。スンマセン。


ここからはミューパレアンコール(以下ミューパレ)をプレイして、感想やグルコスと違うなーと思った点を書いていこうと思います。

1.多分グルコスチーム関わってない

ミューパレをプレイしてまず感じたのは「初期グルコスの先祖返り」でした。

ミューパレのグルコスと一番違う点として、「一部譜面でノーツがコースを逆走する」というものがあり、コレがかなりの視認難を生み出しています。
ただ、コース逆走をせずに普通にコースに置かれた譜面もあります。これはグルコスと全く同じ形式の譜面です。
……なんですが、これも視認難がものすごい。

グルコス初期譜面はとにかく視認難で、グルコス勢からも「初期譜面」と呼ばれかなり警戒されています。
そこからグルコス2後期〜現在に至るまでにかなりカメラワークが改善されました。それこそ、初見でPERFECT出せるくらいには。

ミューパレアンコールは基本ほぼApp版ミューパレの移植です。
App版ミューパレのリリースは2021年ですが、その時のグルコスは4MAX、つまりAC最終Ver.となります。
カメラワークがもう改善されきって成熟しているハズのに、何故ミューパレはこんなにも視認難なのか……?

個人的な結論としては「グルコスチームは全く関わってない」んじゃないかなと思ってます。
ノウハウをここまで得ているにも関わらず、カメラワークがここまで先祖返りするとはちょっと考えづらいので……。
あとちゃんとミューパレも後期譜面は多少カメラワーク改善されてるっぽいです。
始まりが違っても行先は同じ方向なんすねえ。

あともう一つグルコスチーム関わってなさそうだなあと思った要因の一つとしては、楽曲のアレンジにZUNTATAが一切関わってないという点です。

タイトーのサウンドチームZUNTATA、グルコスのサウンド面はこのZUNTATAががっつり関わってるのですが、ミューパレにはどうも影も形も無いです。
代わりに楽曲のアレンジはかなりの数をノイジークロークが行っています。
グルコス勢に分かるようにいうと、TAKING OFFのSATOのTOの方、消滅都市の楽曲を作曲されてる加藤浩義さんが所属しているトコですね。

ミューパレには加藤さんが手掛けてるアレンジもめちゃくちゃ多いですよ。全部サイコーです。

2.プレイヤーはほぼディズニー勢

ディズニー全然知らないのが申し訳なくなる程度にはディズニー勢が多いです。
しかも元々音ゲーとは無縁そうな人がほとんどに感じます(プロフィールに書いてないだけかもだけど)

グルコスと操作方法がほぼ同じとは言いましたが、グルコス勢でミューパレプレイしてた/してる人はめちゃくちゃ少ないんじゃないかと思います。現にSwitch版も周りだと3人くらいしかプレイしてません。
なのでやはりディズニー勢の濃度が濃くなっていますね。

あとなんかwikiがないです。
企業系サイトが作ってるwikiはあるんですが、ユーザー主体で作成されてるwikiはどうも無いっぽいです。
音ゲーマーはすぐユーザー主体のwikiを作るんでだいぶカルチャーショックでした。
おそらくTwitter内コミュニティで攻略情報などは完結していて、口伝のようになっているんじゃないかな……とちょっと調べて感じました。
うーん、この辺はもうちょっと詳しく調べてみたい。

面白いことに音ゲーにゆかりも無さそうな人でもバンバンAP取ったりしてます。
ガチガチの音ゲーマーのヤキツカがかなり苦労してる曲もAP取ったりしているので、ミューパレをやりこみ自覚の無いうちに「ガチ音ゲーマー」になってったのだと思います。
ミューパレ、恐ろしい子。

3.操作方法、仕様の違い

ここまでグルコスとミューパレの違いみたいなのを書いてきましたが、Switch版のグルコスとSwitch版のミューパレの違いも書いていきます。

まずミューパレにはグルコスのスライドに当たる「フリック」が存在するのですが、こいつがまあまあ厄介。
グルコスではABXY、十字キー、スティックでノーツを取ることができますが、ミューパレは十字キーとスティックのみとなっています。
なので右手でフリック操作をするとなると誤爆の危険性がめちゃくちゃ高いスティックでの操作を求められます。
私は左手十字キーでめちゃくちゃごり押しました。

ミューパレにはあるけどグルコスには存在しないノーツとして、ホールドのケツにフリックが引っ付いたものがあります。こちらはボタンでホールドを押しながらホールド終わりにフリック方向へ入力をします。
こちらの仕様もまあまあ厄介で、フリックの入力を入れる際、絶対ホールドの手を離してはいけません。ミスになります。
この仕様に気付いてなかった時に楽曲「絶叫フロア」にて謎のコンボ切りを無限に行うという地獄にハマりました。自力で気付けて良かった。

そもそもホールドノーツの仕様も異なります。
グルコスのホールドは入りもケツもアバウトでメチャクチャ早入りしてもGREATが取れる甘甘の甘ちゃん仕様なのですが、ミューパレのホールドは普通にタップノーツと同じ判定を持つのでちゃんと押さないとグレます。
この点ではミューパレの方が真摯に音ゲーしてると言えるかも。

後の違いというと、楽曲の話になるのですが「そもそもコレは別に音ゲーの曲ではない」が挙げられます。
アレンジで音ゲーナイズドこそされていますが、原曲は映画のための曲。リズムや配置などは今までやってきた音ゲーではあまり見たことないようなものが多く、音ゲーでは正直あんまり好かれないようなズラしたリズム配置などもかなり見られます。
個人的にはこの辺もグルコス初期っぽくて好きです。

「音ゲーのための曲ではない」という考えはプレイ中にも結構助けられてまして、自分がミスってAPを逃した際も「これは音ゲーのための曲ではない」「ディズニー様がわざわざ音ゲーにしてくださっている」「ディズニーを知らないお前が悪い」となるので気が楽でした。
APが出ないのは譜面や曲ではなく、私が全部悪いのです。

度々グルコス初期っぽいとは言いましたが、配置ミス等は全く見てないです。むしろ丁寧に音取りしすぎて怖いくらいです。
ただし、下位譜面はエキスパートからの歯抜け譜面でめっちゃグルコス初期っぽいです。
これはグルコス老人達に見てもらってその発狂度合いで確信してます。


せっかくだしスコア詰めててヤバかった譜面の話もしようかな。

君はともだち(映画原曲)

トイ・ストーリーの曲。
すんません、今回紹介する曲の中では唯一まだAP取れてないっす。
ミューパレ勢にはどうも(映画原曲)が曲名についてる物はヤバいという共通認識があるっぽく、案の定ヤバい。どうヤバいかというと原曲は手弾きなのでめちゃくちゃBPMが揺れてる。
攻略法は自分が歌ってるかの如く叩く、ガン目押し、なんか早いとことなんか遅いとこの把握くらいかも。

ウッディのラウンドアップ

トイ・ストーリーの曲。
多分グルコスSwitchそのままきたらDiff14になる譜面。
ハネリズム主体で長めの連打もある。譜面傾向は怒りのマネキンの同時押し減らして物量増やした……そんな感じ。
私はグルコスから持ってきた地力で捩じ伏せることできたけど、類似譜面がミューパレにほぼ無いのでミューパレからプレイしてる人コレめっちゃ苦労するんじゃない……?と思った。

絶叫フロア

モンスターズ・インクの曲。
多分1番難しい曲。純粋に譜面配置が難しい。
配置自体はグルコスSwitchのDiff13上位みたいな配置なんですが、ハネリズム、視認難、ソフラン、グルコスと違うスライドの仕様などが合わさってなかなか厄介。
接続だけで見たらこの譜面が一番キツいかな。

君がいないと(映画原曲)

モンスターズ・インクの曲。
君はともだちと合わせて「君とも君いな」と呼ばれ結構危険視されてたっぽい?
実際に低速精度難、遅くなるソフランもかなり搭載されてて凶悪。

ウン・ポコ・ロコ(映画原曲)

リメンバー・ミーの曲。
ガチめにAPに1時間以上かかった曲。
リズムがそもそも難しく、譜面が8分主体と6分(音ゲー用語)主体でコロコロ切り替わる。
その上で原曲のズレを再現した早ズレリズム、遅ズレリズムがしっかり再現されている。
難所は中盤の12分に24分が絡む地帯に見えるが、多分一番ラストが一番キツい。

ウィッシュ〜この願い〜(映画原曲)

ウィッシュの曲。
App版には無くSwitch版からの新規譜面。
ミュージカルの語りにノーツが配置されているため、拍を意識して押すようなタイプの譜面では無い。
その上24分や6分の三連符リズムも散りばめられていてかなり精度難。曲を覚えた上の目押し必須。

無礼者たちへ(映画原曲)

ウィッシュの曲。
こちらもSwitch版初出の曲。福山雅治が声を担当するキャラが爽やかにキレ散らかす。
Aメロがとにかくリズム難で嫌だ〜!!と感じる配置のオンパレード。でも意外と慣れたらどうにかなり、ウィッシュこの願いよりは集中しなくてもどうにかなる。
一番最後に大絶叫ブチギレが存在するのだが、本当にここでAP散りまくる。

ハクナ・マタタ

ライオン・キングの曲。
多分BPM190くらいの12分で|(←○○→○○)|(←○○→○○)|みたいな配置を叩かされる。局所難。
私は左右右左右右の完全分業でごり押しました。

ミッキーのフィルハーマジック

ディズニーパークの曲。
メドレー曲となっており、ポップンのクラシックシリーズばりの大ソフラン曲。
曲ごとにBPMが違うだけでなく、曲中に早くなったり遅くなったりと音ゲーマーが泡を吹く譜面。
しかも難しい譜面の難しいところやらされる。Popperz Chronicleですか?

魔法使いの弟子『ファンタジア』より

ミッキーマウスの曲。
多分全曲で2番目に難しい。
全体的に12分主体で、なんかBPMが早くなる。
12分で|(○○○←→←)|(○○○←→←)|みたいな配置が出てきてSwitchだとめっちゃ巻き込むから辛い。
|→・○・(○○○)|←・○・(○○○)|みたいな配置もある。むちゃくちゃ。

一旦こんだけ。他にも語りたい曲(私は不思議、右から二番目の星など)はあるけど、長くなるので……。
と言うか既にクソ長いよバカタレ。


大体こんな感じです。

グルコス4以降に始めた現代グルーヴァー達に勧めると苦しすぎて爆発四散する可能性が非常に高いので正直な話オススメできません。大江山ジャイアントスウィングなどが苦しい人などは特に。

ただ古のグルコスジジイども、特にあの初期グルコスの視認難やリズム難、理不尽さに快感を得ていた変態には本当にオススメです。
「昔の血が滾るわい!」を本当に感じられます。昔取った杵柄です。
実際古のグルコス老人は私のプレイを見てかなりテンション上がってました。変な人たちですね。

「太古のグルコス」も存分に感じられるのですが、グルコスチームがおそらく関わってないからこその独自の発展を遂げ、「並行次元のグルコス」をミューパレから感じました。
いにしえの風と新しい風、両方を体感したいグルーヴァーにオススメです。

あ!そうそう、もちろんディズニー知らなくても楽しいですよ!
そりゃあ現在まで語り継がれる名曲揃いですし。

まあ、税込6500円って言うとみんなどっか行くんすけど……。

😭オヨーン


PS.デフォの判定クソ遅いので+1〜+2に判定ずらした方がいいよ。

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