好きな事を仕事にする「キャンプ場をやりたい!」
もう今から約18年も前の事、ニセコのとある個人経営キャンプ場にどっぷりハマった。
何故こんなにもこのキャンプ場に惹かれたか…それは、今まで感じたことが無い魅力というか、キャンプ場に到着し、車を降りた瞬間から始まる特別な空気感。
建物の趣き…風に揺れる草…踏みしめる砂利の音…サイトの赤土…遠くに聳えるニセコの山々…一輪車で薪を運ぶオーナーの姿…それら全てが完璧に計算し尽くされた事で見事な調和となり、唯一無二の空間を作っている。
そんな衝撃を受けて、次第に自分でも「キャンプ場をやりたい」と思うようになった。この頃まだ世間では今のように「キャンプブーム」では無い頃で、根っからのキャンプファンしか居なかった、そんな時代だったと思う。
それから何度もそのキャンプ場に通い、ある時オーナーさんに思いを打ち明けた。
「キャンプ場をやりたいんです!」
想いは伝わった。
しかし…
オーナーさんから返ってきた答えは…
「思っている以上に大変だよ」
という事。
それは百も承知。その時自分の心の中では揺るぎない決心があった。
でも最後に、「応援するから。また何か有れば相談に来てください。」という有難いお言葉をオーナーさんからいただき、キャンプ場を後にする。
そして、人生を賭けた戦いが始まろうとしている。
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