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威風堂々を聞きながら。

威風堂々とは、エドワード・エルガーが作曲した行進曲だ。日本向けに日本語に訳したタイトルだ。運動会や入学式、卒業式などでも使われたりするため、一度は聞いたことがあるのではないだろうか。イギリスでは、「希望と栄光の国」という名前らしい。

そんな威風堂々を聞きながら、散歩しているのだが、なかなか面白い。
普段の何気なく歩くということも、なんというか壮大なことをしている気分になってくる。いまから今日のご飯の材料を買いにスーパーへ行くだけなのに、今からロケットに乗って地球を救ってくるぜというような気分に。

いつも通る道路も赤い絨毯も敷かれているように見えてくる。
そんな風に思うと、なんだか胸を張って歩かないと、この曲にふさわしくなさそうに思える。

だから、ぼくは背筋を伸ばして胸を張り、スーパーへ行く。



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