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ぼくは目が悪い。だが得したこともある。

目が悪いと生活には不便だ。ぼくの場合は、そこまで悪いわけではないが遠くのものを見るときは、メガネがないと見えない、あとは車を運転する場合はメガネが必須になる。

裸眼でも書類や2,3メートルぐらいなら、メガネがなくても生活はできる。だが、メガネをいちいち掛けたり、外したりするのも面倒なので、普段はメガネをつけたまま生活している。

ぼくは、目が悪い。だが得をしたこともある。
夜に友人と食事をして、帰ったときに、メガネを食事をした店にたまたま忘れたことがある。

メガネをしていないため、視界はぼやけていた。
ぼやけている世界では、見たことがない世界が広がっていた。
街の灯りが、いつもより大きくぼうっとしていた。小さい光は、線香花火で、信号機は打ち上げ花火のようだった。

しばらく街の景色を観ていれば、メガネを忘れたことは、もうどうでも良くなっていた。なんというか、得した気分だった。この目に見える景色を写真に写したかったが、スマホのカメラには無理だった。
自分の目だけで、見える景色。

自分だけが楽しめる優越感に浸っていたが、寒かったので、店へ引き返した。

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