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だから殺せなかった。「ネタバレ注意」

だから殺せなかった。
真相が分かった時、タイトルのこの言葉の意味がこんなにもズドンとくるとは。。

太陽新聞のベテラン新聞記者、一本木透の自身の過去の告白記事から全てが始まる。
20年前、汚職事件の真相をスクープした一本木透はそのスクープと引き換えに愛する人を失った。
記事は売り上げ低迷が続く太陽新聞に、ちょっとした起爆剤になればと読者の反響欲しさに書かれたものだった。

その告白記事を読んだ犯人が一本木透に目をつけ、犯行声明分を一本木透の勤める太陽新聞に送りつける。犯人は自己顕示欲から自身の犯行を世間に知らしめるために一本木透を自らの強敵とし、自身の犯行を言葉の力で止めてみろと紙面での対決を挑んだのだ。
そこから犯人と一本木記者との戦いが始まる。

新聞記者vsイカれた連続殺人犯のストーリーかと思いきや、あまりにも思いがけない切ない真相が待っていた。

自分の正義と愛する人を天秤にかけた時、傾くのはどちらだろうか。
犯人も同じ秤をかけたのだ。
そして愛する人の方に秤が傾いた時、1番憎い人の中に1番愛する人の面影を見た犯人はどんなにか混乱したことだろう。
本当に心からの愛情の前には、正義も理性も理屈も何もかも通用しないのかもしれない。

1話50分位で5話が最終回だったけど、半日潰して一気観でした。
最後の最後に、えーっ!!ってなったのがすごく楽しかったドラマでした。

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