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【感想】ボーはおそれている ⭐️5/5
注:ネタバレあります
好きすぎる!傑作だと思います🙌
「ヘレデタリー」「ミッドサマー」のアリ・アスター監督。観客の心理を揺さぶる演出に定評がある監督ですが、本作品は泣き、笑い、恐怖、絶望、感動、恋愛、エロ、アクション、ありとあらゆる感情とジャンルが全部入り。監督が得意な喜劇と悲劇の絶妙なバランス以上の楽しさがある作品だと思います。
監督曰く、"ジャンルにとらわれない映画"を作りたいという思いがあったそうです。
下手な監督がこれをやると本当に意味がわからない作品になるのですが、巧みな演出、構成で物語が破綻しないのがすごい。例えば、観客に向かって話しかける登場人物が物語中盤で突然出てきたら驚きもあるが多分シラケてしまう。"あー、そういう映画だったか"ということは次にこれが起きて、こうなって。。。
そんな予想が一切通用しない。
多くの観客の感想に"どこに連れて行かれるかわからない"というコメントが散見されます。ジェットコースターに乗り続けて楽しすぎてへとへとになる感じでした。
アリ・アスター監督の過去作から一貫したテーマである「逃れられない家族という人間関係、仕組みの一部としての人」は顕在。監督の演出の特徴である"最初に結末が描かれる"は本作にもあるそうです(私は気づきませんでした。。。)。
監督の手のひらで感情がコントロールされている感覚。いま感情を制御していますよ!と露悪的に観客に伝えながらも物語の世界は壊れない。次に何がそれどころかどんどん引き込まれる。
このコントを作られてる方の感想をぜひ聞きたい。Aマッソ、蛙亭、バカリズム、野生爆弾の怖くて面白いコントを繋ぎ合わせたような印象もありました。物語を引っ張るフリ、伏線回収、節目節目のオチのバランスが絶妙。
アリ・アスターの技巧に魅せられる作品。ここ数年見た映画の中でも本当に好きすぎる作品でした🙌
こっちにも感想書いてます。
Filmarks
https://filmarks.com/users/yosi3172
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