VALORANTにおけるおすすめイヤホン比較【HIMALAYA/Quintet/PhoenixCall】
こんにちは。最近色々なイヤホンを試すことにハマっていて、〜50,000円くらいまでのイヤホンを試聴したり購入したりしています。
その中で、自分が主にプレーするVALORANTにおいて使用感の良かったイヤホン3つを紹介します。
ちなみに最初に言っておきますが自分のVALORANTランクはプラチナで、別にオーディオ周り整えたところで劇的にランクが上がることはありません。
ランクを上げるならエイム練習とか試合の見直しした方が良いし、ランクのためにデバイス整えるならキーボードとかマウスとか買った方が良いです。
あとここで紹介しているものはかなり高価です。安いものを求める方はこの記事の1番下の方にあるイヤホンがおすすめです。
元々FPS定番のオーディオ環境(GSX1000+IE100pro)を使用していた自分にとって、質の高い環境を揃えたことにより友人とプレイする際に友人が聴こえていなかった音を聴くことができたり、細かい音の聴き分けができたりと、明らかに違いを感じることができました。
「今まで聴こえてこなかった音」が聴こえるのは間違いないです。
デバイス周りにリソースを割ける余裕があり、ゲーム体験をさらに向上させたい人はぜひ読んでみてください。
【再生環境】
・FIIO K11
https://amzn.asia/d/gVhZn4w
ド定番のエントリークラスヘッドホンアンプです。後述のイヤホン評価では全て4.4mmバランス接続を使用しています。
以前はFPSにおける定番のアンプGSX1000を使用していました。
GSX1000はFPSに特化し、足音の帯域(中高音〜高音あたり)をわかりやすく強調させて聴き取りやすくさせているようなイメージです。
それと比較すると、K11は足音の帯域を強調させるというより、全体的に解像度をワンランク上げて様々な音を聴き分けやすくします。
定位感についてはK11の方が若干わかりやすいですが、少し近く感じます。
バランス接続に変えるだけで基本的にはどのイヤホンも分離感が向上する傾向にあるので、可能であればバランス接続ができるアンプを使用することをおすすめします。
また、バランス接続でなくても直挿しは避けて安いドングルDACでも使用した方がいいとは思います。
【イヤホン】
それでは本題のイヤホンの紹介に移ります。
それぞれ、各項目にVALORANTでの実用性を10点満点でつけています。
イヤホンとしての性能の良し悪しではなく、ただVALORANTに適しているかどうか、という点での指標として評価しています。
また、オーディオ関連に関してはほぼ素人なので、記事の内容は拙く的外れな主観も多いと思います。大目にみてください…。
・NICEHCK HIMALAYA
今回紹介するイヤホンの中ではもっとも高価でクオリティの高いものになります。
付属品も非常に豪華でリケーブルの必要も全くないです。イヤピも自分は変えていますが付属品で全く問題ないと思います。
使用イヤーピース: spinfit W1
使用ケーブル: 付属品(NICEHCK blueluna)
ノズルフィルターは標準のゴールドタイプを使用
音場表現、定位感 9.5点
少し天井が高くて広いホールの中にいるような音場表現です。空間表現という意味では今回紹介する中では1番優れています。また定位感もトップクラスで、敵の位置や距離感は適切に聴き取ることができます。
解像度、分離感 10点
このイヤホンの最も優れた部分で、どんな音もそれぞれが粒だった主張をもって聴こえてきます。スキルが飛び交う戦闘シーンでも足音やリロード音、スキルの音などを適切に聴き取ることができます。
帯域バランス 9点
特定の帯域が強調されていることはなく、どの帯域もバランスよく表現されています。足音やスキルの音や銃声、キャラクターの音声など、どれもはっきりと聴こえます。
そのため、逆に言えば足音だけが強調されて聴きやすい、というような特徴はありません。
総評 9.5点
ミドルクラスの中でも最高峰のイヤホン、でゲームにおいても非常にバランスが良く、万能なイヤホンです。これ一本買っておけば音楽もゲームも間違いないなという印象です。
・Kiwi Ears Quintet
どのイヤホンも評判の高いKiwi Earsの製品において、1番VALORANTに適していると感じました。
この価格帯において、付属品はやや物足りなさを感じます。イヤピ・ケーブルいずれも交換して使っています。
使用イヤーピース: spiral dot ++
使用ケーブル: Yongse Elite Ag8
音場表現、定位感 8.5点
天井の低いダンスホールの中にいるような音場で、横に広い印象を受けます。豊かさというよりも正確さを重視した表現力で、敵の位置はしっかり把握することが出来ます。
解像度、分離感 10点
こちらも非常に優れています。前述のHIMALAYAは一つ一つの音を粒立たせていることで高解像度を表現していますが、Quintetは一つ一つの音をしっかりと分離させて聴き分けやすくしている印象です。
帯域バランス 8.5点
全ての帯域でバランスよく鳴らしてくれて偏りがありません。足音、スキル、リロード音、キャラクターの音声など、いずれもしっかりと聴こえます。
総評 9点
少し奇を衒ったドライバ構成ながら、非常に優等生な音質です。個人的に、VCが飛び交う中でゲーム音をしっかりと聴き分けることができる、という点においては紹介する3つの中でQuintetが1番でした。
・Kinera Celest PhoenixCall
某デバイスレビュアー様が紹介している動画を見て購入したのですが、非常に素晴らしいです。イヤピは交換推奨ですが、ケーブルは付属品のレベルが高く、開封体験も素敵でした。
使用イヤーピース: AZLA ASMR
使用ケーブル: 付属品
音場表現、定位感 9.5点
ドーム球場のように開けた広い音場表現です。使いはじめは足音など少し遠くに感じることがありますが、慣れてくると距離感や方向が非常に掴みやすくなります。
解像度、分離感 9.5点
前述の2つとは価格的に離れているのですが、解像度の高さは引けを取りませんでした。めちゃくちゃ個人的な思い出ですが、アセントAでショートのシャッターが閉まる音や銃声が鳴る中相手のハンターズフューリーを受けながら、リロード音と足音をしっかり聴き分けることができました。
帯域 9.5点
弱ドンシャリ傾向で低域と高域が若干強いのですが、中高音〜高音の量感が良く、他の音を損なわずに足音を聴き取るという点で非常に優れています。スキルなどの音を聴きながらちょうどよく足音をピックアップして鳴らしており、VALORANTに非常にマッチしていると感じます。
総評 9.5点
リスニング用のイヤホンとしては少し特徴ある音ですが、VALORANTのオーディオ機器としてこれ以上マッチしたものはないと思っています。
定位感や解像度などは同価格帯では最上位レベルで、かつVALORANTのプレー音にぴったりなチューニングで、個人的にはこの3つの中で一番人におすすめできるイヤホンです。
【その他所感とまとめ】
・他の定番イヤホン他
SHURE SE215 総評7点
賛否両論ありますが、よくわからないゲーミングデバイスメーカーのイヤホンと比べて間違いなくステップアップとなります。ただ足音の聴き取りやすさや解像度は同価格帯でもっとVALORANTに適したものはあると思います。
また、自分が崇め奉っているGOD Lazもこれを使用していますので、競技レベルでも十分なんじゃないかと思います。NOBUNAGA Labsのケーブルにしていると言ってました。
競技シーンのプレイヤーがこれを利用しているのは、オフライン大会でヘッドセットの下にイヤホンを付ける場合、これくらい小さいものが良いからなんじゃないかな、と思ったりしています。
Sennheiser IE100pro 総評7.5点
こちらも上記のSE215同様定番のイヤホンです。SE215と比べて相手の位置の掴みやすさや足音の聴き取りやすさはこちらのほうが上回っていると思います。エントリークラスとしてはとても良いものだと思っています。
TRN Conch 総評8.0点
超コスパイヤホンとしてみんな大好きなイヤホンですね。最初からバランス接続できる付属品の豊富さなど考えると支持されているのもわかります。
若干高音が刺さる感があり、足音を聴くとき歩いている場所(床の素材?)の受け取り方が気持ち変わる印象がありますが、ほぼ弱点がないです。
7hz Salnotes Zero 総評8.5点
これまじでやばいです。FPSにおいてコスパの面ではConchを超えてると思っています。定位感が素晴らしいうえに、足音の聴き取りやすいチューニングになっており、3000円クラスのイヤホンとは思えないです。カラバリも豊富でゲーミングデバイスの色をそろえている人にもぴったりです。長時間つけているときの装着感が人によっては良くないかと思いますが、それ以外は文句がないです。
ざっと使ったことがあるイヤホンの総評を並べてみました。新しく買う時の参考になればと思っています。
・まとめ
これだけ書いておいてあれですが、オーディオ環境については個人の体感差も大きいと思っています。なのでぜひいろんなイヤホンを聴いてみて、自分に合ったものを探し、筆者と同じくイヤホン沼にはまってもらえればと思います!