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King Gnuの五枚目とか常田大希の話

Twitterやめてからというものnoteの更新が激しくなってます。ミレパの活動も注目なんですけど恐らくワールドツアーまで全貌は明かされないし気長に待つか~という感じ。

今回はドームツアーの映像作品化記念ということでKing Gnuの5枚目がどうなるか雑に予想してみます。

4枚目のTHE GREATEST UNKNOWNに対する個人的な解釈は以前にnoteで書き上げましたし、そこでも五枚目の予想はありましたが今の情報で今一度まとめてみようという感じ。

・前作CEREMONYとまだ見ぬ5枚目を映す鏡。つまり過渡期であることがコンセプトになっており、J-POPと非J-POPの境目の作品であること。

・様々なファンに対する肯定、リスペクトの作品であると同時に俺たちは俺たちのやりたい音楽をやるという宣誓でもあること

大きく分ければこの2つが4枚目の内容だったといえる。かといっていくらKing Gnuであろうとも、いきなり脱J-POP化して大丈夫なのか?と。

今の彼らの姿勢としては「白日」のネクストヒットとして「SPECIALZ」が売れて、五大ドームツアー&アジアツアーも成功させて国内ではこれでもかという成果を上げた。インタビューでもこれ以上デカくするという方向では考えていないという発言もあり、来年には小さい箱でのLIVEも予定しているという。

そもそも彼らがこれほどまでに五大ドームツアーという目標に向かって動いていたこともレーベルに対する何かの等価交換だったのではないか?という気もするのだ。更にいえば、「芸術は逃げ」というよく分からない批判に対して「これなら文句ないだろ?」という結果を残したかったからかもしれない。埋まらないと評判の札幌ドームも一日だけとはいえ満員にしてみせた(メンバーの発言によれば二日あっても埋まってたらしいが)

年内リリースも確定しているが、これがタイアップになるのかは気になるポイント。

King Gnuの今後を予感させる楽曲になるのは間違いないけど、この曲がアルバムに入るかどうかも分からない。「Vivid Red」、或いはTGUに入らなかった楽曲の可能性もあるかなと思う。来年のLIVEの発表とリリースを重ねてきそうだなと思う。

LIVE終了後はアルバムリリースまでノーアクションという可能性もあるし、個人的にはそっちのほうがサプライズとして嬉しい。その間でミレパがどこまで話題をつくれるかというところか。新曲のみにも関わらずツアーを行えるほど曲があるというのも驚き。まあミレパ考察に関しては現状以下の2つを読んでもらえれば間違いないと思う(長ったらしいけど)

J-POPの土俵で戦い続けた数年間、ようやく脱J-POPにまで踏み切ったKing Gnu。その歩みをミレパで、更に険しい道を歩もうというのだから恐ろしい。もはや常田大希はドMとしか言いようがないようなところまできている(笑)

バンドの転換点・Radiohead「KID A」とArctic Monkeys「AM」

急に何やねんという感じかもしれないが、特にRadiohead「KID A」のオマージュはめちゃくちゃ入れてきている。

こんなにやたらと氷山を入れてくる理由がお分かり頂けただろうか。Radiohead「KID A」は言わずと知れたロックバンドがロックを超えた問題作。当時は賛否両論が巻き起こったが今となっては名盤としての評価が確かなものとなっている。

「OK Computer」ですら何でこれが売れていたんだ?というくらいに実験的且つ暗い音楽なのだが、もはやバンドサウンドはほぼ消失し無機質な電子音と絶望的な世界観が聴くものの意識を凍らせる。

最近のKing Gnuの傾向としては生音からビートミュージック(打ち込み)に変化しつつあること、J-POPではなくなりつつあることなどが挙げられる訳だけれど、果たしてどれだけの人間が彼らの変化を快く受け止められるだろうか?これからの常田大希は変化を全く恐れない。賛否両論お構いなし。そんな姿勢を強く感じる。

そしてもうひとつ、彼らがバンド名を冠するほどの自信作だったArctic Monkeys「AM」。なぜこの作品?と思われる方もいるかもしれないが、「):阿修羅:(」のLIVE(ギターソロ)で流された映像が明らかに「Do I Wanna Know?」のOfficial Videoを意識したものだったからだ。

常田大希はこれまでにも「飛行艇」や「一途」でもArctic Monkeysを意識したリフを作っているし、「Brianstorm」に関しては難しいことをやっていないのにこれ以上のものが思いつかないほどカッコいいと語るほどだ。

「THE GREATEST UNKNOWN」の「chameleon」と「DARE??」で繰り返される「君は誰?」というフレーズはバンドサウンドも打ち込みもジャンルもカオスに混ざり合うあのアルバムを象徴している。「CEREMONY」でつくりだされた虚構のKing Gnuの姿は鏡の中では夕焼けにボヤかされ、その正体を分からなくさせている。

以上のことから、「AM」と同じく5枚目のアルバムで、彼らはアルバムタイトルに「King Gnu」、或いは「KG」とつけるんじゃなかろうかと予想している訳です。自分で考えた考察でしかない段階ですけど、unknownからの「King Gnu」という流れがハマりすぎててね。元々「5枚目でKing Gnuというタイトルで出して解散する」みたいなことも言ってたのでね。因みに解散発言はテキトーだと本人も言っていたので気にする必要はないですよ。

これから国内音楽が90年代以来の黄金期を迎えるんじゃないかと考えているのですが、ミレパの海外進出成功を機に常田大希がその中心になっていくと思います。ミレパが成功すれば当然King Gnuにも注目が集まる。恐らく狙いはそこでしょう。インタビューでは2023年時点で5年後どうなっているが楽しみという風に語っていたが、その頃にはKing Gnuの5枚目が出ていてもおかしくはない時期だ。ミレパが成功すればKing Gnuにも注目が集まる。そのタイミングで「これがKing Gnuだ!ここからがKing Gnuだ!」といえるような自信作を出す。

常田大希は誰よりも時代を見ている。趣味嗜好が多様化・細分化していく現代で熱狂を生み出せる音楽とは何なのか?間違いなく彼は時代に引き寄せられている。そして時代を変えるだろう。それこそ常田大希以前以降に分けられてしまうほどに。そう遠くない未来で。

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