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「ふったらどしゃぶりシリーズ」フルール文庫版とディアプラス文庫版の違いとオススメの読む順番【一穂ミチ】

この記事では、一穂ミチ先生によるBL小説「ふったらどしゃぶりシリーズ」のフルール文庫版とディアプラス文庫版の違いと、オススメの読む順番を紹介しています。

「ふったらどしゃぶりシリーズ」は、2013年にフルール文庫から刊行されたシリーズで、2018年に加筆修正と書き下ろしを加えた新装版がディアプラス文庫から発売されました。

また、2025年1月には実写ドラマの放送も始まっています。

イラストは竹美家らら先生。


「ふったらどしゃぶり」実写ドラマ化決定!

2024年11月14日に「ふったらどしゃぶり」の実写ドラマ化が発表されました。

2025年1月9日からMBSドラマ特区枠で放送開始です。

TVerとMBS動画イズムでは放送から1週間無料見逃し配信、FODでは見放題独占配信予定。

キャストは、萩原一顕(act 武藤潤)×半井整(act 伊藤あさひ)です。

『ふったらどしゃぶり』関連のインタビュー記事はこちらの記事に詳しくまとめています。

「ふったらどしゃぶりシリーズ」フルール文庫版とディアプラス文庫版の違い

「ふったらどしゃぶりシリーズ」の『ふったらどしゃぶりWhen it rains it pours』と『ナイトガーデン』は、それぞれ2013年と2014年にKADOKAWAのフルール文庫ブルーラインから出版されました。

その後絶版になっていましたが、2018年、2019年に新たにディアプラス文庫から新装版として発売されました。

その際にタイトルが『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版』『ナイトガーデン完全版』に変更になっています。

フルール文庫版ではカットされていた部分がディアプラス文庫版では加筆修正されているのに加え、新たに短編も書き下ろされています。

ディアプラス文庫版にはフルール文庫版では読めない部分が入っているので、これから集めるという方はディアプラス文庫版を購入するのがオススメです。(フルール文庫版は2025年現在は入手が難しいので、そういった意味でもディアプラス文庫版がオススメ。)

また、『メロウレイン』は「ふったらどしゃぶりシリーズ」がディアプラス文庫に移籍してから出版されたものなのでフルール文庫版はありません。

2025年1月には『メロウレイン』もディアプラス文庫にて上下巻構成で完全版として文庫化されました。→『メロウレイン完全版(上)』『メロウレイン完全版(下)』

『メロウレイン 完全版』には、単行本版には入っていない短編も収録されているので、新しく購入するという方は文庫で集めるのがオススメです。※単行本版の『メロウレイン』と文庫版の『メロウレイン 完全版(上)』は書影が同じなので購入の際はご注意ください。

1.『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版 』 2018年9月刊行

ここからは「ふったらどしゃぶりシリーズ」のオススメの読む順番を紹介していきます。

まず1作目の『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』は、メールの誤送信から始まる切ない恋を描いたサラリーマンもの。

同棲中の彼女とのセックスレスに悩む攻めと、同居中の片思いの相手に抱いてもらえない受けが同じ悩みをきっかけに距離を縮めていきます。

要領のいい人気者×トラウマを抱えたやや暗い男。

家電メーカーに勤める同期カップル(営業×総務)、やや敬語攻め、美人受けです。

収録されているのは「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」「ふったらびしょぬれ」「all rain in this night(どしゃぶりとびしょぬれのあいだ)」の3編。

「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」と「ふったらびしょぬれ」はフルール文庫版に加筆修正したもの、「all rain in this night(どしゃぶりとびしょぬれのあいだ)」は書き下ろしです。

電子化もされています。

2025年1月に武藤潤さんと伊藤あさひさんのW主演で放送が始まったTVドラマ『ふったらどしゃぶり』の原作でもあります。

2.『ナイトガーデン 完全版』 2019年6月刊行

『ナイトガーデン 完全版 』は、『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』にも登場する和章がメインの物語で、自然あふれる土地で出会った傷ついた男同士のラブストーリーです。

合理性重視の不器用プロダクトデザイナー×植物を愛する純朴少年。

『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』では多くを語られることがなかった和章の気持ちが明らかになるスピンオフです。整も少し出てきます。

不器用ヤンデレ攻め、不器用純粋受け、体格差カップル。

収録作品は、「ナイトガーデン」「ブライトガーデン」「とげたち」の3編。

「ナイトガーデン」と「ブライトガーデン」はフルール文庫版に加筆修正したもの、「とげたち」は書き下ろしです。

電子化もされています。

3.『一穂ミチ ファンブック~long hello~』 2017年8月刊行

一穂ミチ先生のデビュー10周年記念ブック『一穂ミチ ファンブック~long hello~』には、『ふったらどしゃぶりWhen it rains it pours』と『ナイトガーデン』の短編が収録されています。

『一穂ミチ ファンブック~long hello~』は、再録小説に書き下ろし小説、キャラクター人気投票の結果やキャラ分析など内容が盛りだくさんなうえに、一穂ミチ先生のロングインタビューや100の質問、竹美家らら先生の設定ラフ画も収録されてるお宝本。

こちらは2025年現在、紙版は絶版になっていますが、『一穂ミチ ファンブック~long hello~』に収録されている短編小説のみ、応募者全員サービスの小冊子『ASOORT MIX』と一緒に電子化されています。

なお、電子書籍版に入っているのは小説のみで、その他の企画は収録されていません。

『一穂ミチ ファンブック~long hello~』に収録されているコンテンツなどの詳しい情報はこちらの記事にまとめています。

4.『メロウレイン』2018年11月刊行→2025年1月文庫化

一穂ミチ先生が同人誌やブログ、小冊子などで発表した「ふったらどしゃぶりシリーズ」に関する短編を集めた総集編です。

『ふったらどしゃぶりWhen it rains it pours』の一顕と整のその後の話をたっぷり読むことができます。しかもラブラブ多めです。

初出しの書き下ろしもあり。

『メロウレイン』に入っている「answered pray」という短編は、先ほど紹介した『long hello』の購入者特典ペーパーとして配布されたもので、『long hello』に収録されている「little prayer」の裏側の話になっています。

また、『メロウレイン』は、2025年1月10日に上下巻構成で文庫化されました。

文庫版はタイトルも『メロウレイン 完全版』となり、単行本には入っていない話も収録されています。

特に、下巻には『ナイトガーデン』の和章と柊の話が多めに追加されているので、2人のファンの方は必見です。もちろん一顕と整が登場する話の追加もあります。

収録されている話は文庫の方が多いですが、単行本には文庫には入っていないカラーのイラストや同人誌として刊行した際の表紙イラスト、一穂ミチ先生と竹美家らら先生のコメントなどが入っているので、同人誌の雰囲気を知りたい方は単行本と文庫の両方を買うのもアリだと思います。→単行本版『メロウレイン』

※単行本版『メロウレイン』と文庫版の『メロウレイン 完全版(上)』は書影が同じなので購入の際はご注意ください。

まとめ

「ふったらどしゃぶりシリーズ」は、フルール文庫から出版されたものを新装版化し、完全版にしたものがディアプラス文庫から新たに出版されています。

『メロウレイン』は、新書館から四六判が出た後にディアプラス文庫にて上下巻構成で文庫化されました。

ディアプラス文庫版のタイトルには「完全版」とついている他、本文の加筆修正と書き下ろし短編が入っています。

「ふったらどしゃぶりシリーズ」のオススメの読む順番は『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』→『ナイトガーデン 完全版』→『一穂ミチ ファンブック~long hello~』→『メロウレイン 完全版 上』→『メロウレイン 完全版 下』です。

傷ついた男たちが愛によって再生していく物語をお楽しみください。

また、「ふったらどしゃぶりシリーズ」に関しては、一穂ミチ先生のnoteにもいくつか短編が投稿されています。※noteに投稿されている短編は『メロウレイン完全版』でも読むことができます。

詳しくはこちらの記事からどうぞ。

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