「エスシリーズ」オススメの読む順番&ドラマCD情報【英田サキ】
この記事では、英田サキ先生によるBL小説「エスシリーズ」のオススメの読む順番とドラマCD情報を紹介しています。
「エスシリーズ」は、英田サキ先生がSHYノベルスから出しているサスペンスBLで、全4巻の本編と3巻のスピンオフに加え、番外編の同人誌が商業電子化されています。
基本的には発行順=時系列になっているので、刊行された順番に読んでいくのがオススメです。
2024年時点ではシリーズはすべて絶版になっていますが、電子化されているので比較的手に取りやすいかと思います。
また、「エスシリーズ」はドラマCD化もされていますが、現在はほとんど流通していません。タイミングが良ければ駿河屋などの中古ショップで手に入れることができるかもしれません。
イラストは奈良千春先生。
※ストーリーの内容、結末に関する軽いネタバレがあるので、気になる方はご注意ください。
※これから紹介するものの中には中古でしか入手できないものもあります。中古での購入には駿河屋がオススメです。
1.『エス』 2005年2月刊行
エスというのはスパイという意味の警察の隠語で、反社会的勢力に属しながらも秘密裏に警察に情報を提供する人のことを指します。
エスとつながっている刑事は、エスから情報を受け取る代わりにエスの命と安全を全身全霊で守るのが使命。
「エスシリーズ」は、そんなエスと刑事の関係性を描いたBL作品です。
本編第1巻の『エス』は、ヤクザの若頭補佐×拳銃捜査が専門の警察官のシリアスな恋を描いた作品。
攻めも受けもノンケなので、女性との関係を匂わせる描写があります。気になる方はご注意ください。
ヤクザBL、警察BL、強気受け、体格差BL、言葉責めが好きな方は楽しめると思います。
電子化済み。
神谷浩史さんと小西克幸さんでドラマCD化もされています。※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。→駿河屋.JP|アニメ系CD ドラマCD エス / 英田サキ(※リンク先R18です)
2.『エス 咬痕』 2005年6月刊行
本編第2巻は『エス』の続きになっていて、新たなエスと刑事が登場します。
2巻では結構過激な暴力描写があるので、苦手な方はご注意ください。
電子化済み。
神谷浩史さんと小西克幸さんでドラマCD化もされています。※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。→駿河屋.JP|アニメ系CD ドラマCD エス -咬痕-/英田サキ
3.『エス 裂罅』 2006年3月刊行
3巻は『エス』、『エス 咬痕』からつながる内容になっていて、物語が大きく動きます。
こちらも過激な暴力描写があるので、苦手な方はご注意ください。
電子化済み。
神谷浩史さんと小西克幸さんでドラマCD化もされています。※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。→駿河屋.JP|アニメ系CD ドラマCD エス -裂罅- / 英田サキ(※リンク先R18です)
4.『エス 残光』 2006年11月刊行
4巻は完結巻なので、『エス』、『エス 咬痕』、『エス 裂罅』を読んだ後に読むのがオススメです。
シリーズ全体のストーリーはシリアスな展開が多いですが、ラストはハッピーエンドなので安心してください。
電子化済み。
神谷浩史さんと小西克幸さんでドラマCD化もされています。※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。→駿河屋.JP|アニメ系CD ドラマCD エス -残光- / 英田サキ
5.『エス still recall』 2007年刊行→2013年電子化
『エス still recall』は英田先生がシリーズ完結後に同人誌で刊行された番外編で、後にシリーズの1つとして電子化されました。
完結後の宗近と椎葉のエピソードの他、イラストを担当された奈良千春先生の漫画も収録されています。
また、椎葉、宗近、篠塚、鹿目の視点でシリーズを振り返る短編も入ってます。
2024年1月現在は電子のみ流通しています。
6.『デコイ 囮鳥』 2008年9月刊行
シリーズ完結後に刊行された「デコイ」は、「エスシリーズ」のスピンオフで、上下巻にわたる長編作品です。
2カップルを同時進行で描いていて、得体のしれない美形の殺し屋×記憶を失くした殺人犯と、クールだけど恋には一途なヤクザ×トラウマが原因で恋と向き合えないヤクザがそれぞれ展開されています。
メガネ攻め、相棒関係、体格差BLが好きな方は楽しめると思います。
メインカップルのほとんどがノンケなので、女性との関係を匂わせる描写があります。気になる方はご注意ください。
時間軸としては「エスシリーズ」最終巻『エス 残光』の後の話なので、「エスシリーズ」全4巻を読んだ後で読むのがオススメですが、ストーリー自体は独立しているので先に「デコイ」2巻を読んでも問題はありません。
「エスシリーズ」のメインカップルはチラッと登場する程度です。
電子化済み。
7.『デコイ 迷鳥』 2008年9月刊行
「デコイ」は、『デコイ 囮鳥』が上巻、『デコイ 迷鳥』が下巻になっているので、読む順番を間違えないよう注意が必要です。
下巻では児童性愛の描写があるので、苦手な方はご注意ください。
電子化済み。
8.『最果ての空』 2009年12月
『最果ての空』は、「デコイ」とはまた別のスピンオフで、「エスシリーズ」の受け(椎葉)の義兄である篠塚の話です。
篠塚の相手としてゲイの公安刑事が登場しますが、カップリングとしては成立しないまま終わります。
時系列としては「エス」「デコイ」の後の話になり、本編のネタバレとなる描写もあるので、これは最後に読むのがオススメです。
「エス」の宗近と椎葉は結構出てきますが、デコイの4人は登場人物としては登場しません。
年の差BL、上司と部下の叶わない恋が好きな方は楽しめると思います。
電子化済み。
9.同人誌『LOVE NEST』 2016年刊行
英田サキ先生がデビュー10周年記念で刊行された同人誌『LOVE NEST』は、読者投票で上位になった作品の番外編を集めた作品集で、「エスシリーズ」からは8つの短編が収録されています。
カップリングの内訳は、「エス」の宗近と椎葉の話が4編、「デコイ」の火野と安見の話が2編、加賀谷と那岐の話が2編です。
ブログやドラマCDのブックレットからの再録がほとんどですが、一部書き下ろしもあります。
なお、ブログからの再録である「意地っ張りな彼と意地悪な彼」は、英田先生のnoteでも公開されています。
2024年1月現在は電子化されていて、Kindle Unlimitedの対象にもなっているので、「エスシリーズ」をもっと読みたいという方はチェックしてみてください。
まとめ
英田サキ先生の「エスシリーズ」は、『エス』→『エス 咬痕』→『エス 裂罅』→『エス 残光』→『エス still recall』→『デコイ 囮鳥』→『デコイ 迷鳥』→『最果ての空』の順番で読むのがオススメです。
さらにシリーズを楽しみたい方は、同人誌『LOVE NEST』を読んでみてください。