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「神話の子供たちシリーズ」オススメの読む順番【榎田尤利】

この記事では、榎田尤利先生によるライトノベル「神話の子供たちシリーズ」のオススメの読む順番を紹介しています。

「神話の子供たちシリーズ」は、講談社X文庫ホワイトハートから出ている近未来SFファンタジーで、全8巻で完結済みです。

シリーズとしては3部構成になっていて、それぞれ「神話の子供たち」「金の髪のフェンリル」「新たなる神話へ」というサブタイトルがついています。

また、榎田尤利先生はBL作品を榎田尤利名義で、一般書を榎田ユウリ名義で出版されていますが、ホワイトハートレーベルのものはBLではないものも一部榎田尤利名義になっており、「神話の子供たちシリーズ」にもあからさまなBL描写はありません(軽いブロマンス描写はアリ)。

超能力、テレパシー、テクノロジーによって発展した近未来が好きな方は特に楽しめると思います。

全体を通して暴力描写や倫理的に問題がある描写が続くので苦手な方はご注意ください。

2024年7月現在はシリーズ全て絶版になっていて、電子化もされていないため、手に入るのは古本のみです。

イラストは北畠あけ乃先生。


1.『神を喰らう狼』 2004年4月刊行

第1巻の『神を喰らう狼』にはサブタイトルがついていないため、書店ではシリーズものではなく単体作品として扱われていることも多いようです。

「神話の子供たちシリーズ」には2人の主人公がいて、『神を喰らう狼』では人間の臓器のスペアとして生み出されたクローンを主人公に話が進んでいきます。

全てのはじまりの物語なのでぜひ最初に読んでください。

2.『隻腕のサスラ 神話の子供たち』 2004年10月刊行

2巻からはサブタイトルが「神話の子供たち」になり、主人公が左腕を失った少女に変わります。

『神を喰らう狼』から10年が経った時間軸で、このシリーズが展開する世界が、致死率の高いウイルスによって人類の生息地が二分されてしまった地球だということが明らかになります。

3.『片翼で飛ぶ鳥 神話の子供たち』 2004年12月刊行

3巻では隻腕の少女・サラが、これまで生きてきた世界を脱出し、もうひとつの世界を知っていくターンに入ります。

4.『おまえが世界を変えたいならば 神話の子供たち』 2005年8月刊行

4巻ではサラがもう1人の主人公・フェンリルと合流し、本格的に物語が動き出します。

5.『沙漠の王 金の髪のフェンリル』 2005年12月刊行

5巻では再び主人公がフェンリルに戻り、サブタイトルが「金の髪のフェンリル」に変わります。

時間軸としては『神を喰らう狼』『隻腕のサスラ』の間あたりで、サラ視点で見ると一旦過去編に入る形になります。

※サイトによっては『沙漠の王』ではなく『砂漠の王』表記の場合もアリ。

6.『生まれいずる者よ 金の髪のフェンリル』

6巻は引き続きフェンリルを主人公に、敵組織を掘り下げるターンに入ります。

メディカルセンター総局長のユージン・キーツと側近のセシルが好きな方は必見。

サラの父が遺した計画も少しずつ明らかになっていきます。

7.『銀の騎士 金の狼 新たなる神話へ』 2006年12月刊行

7巻からは最終章に突入し、サブタイトルが「新たなる神話へ」に変わります。

時間軸としては『おまえが世界を変えたいならば』から3年が経っていて、サラとフェンリルが本格的に合流し革命が動き始める過程をサラ視点で描いています。

8.『始まりのエデン 新たなる神話へ』 2007年2月刊行

8巻は最終巻で、サラとフェンリル両方の視点が入れ替わりながら物語が進行していきます。

ユージン・キーツとの最終対決を経て、サラの父が遺した秘密が全て明らかになる感動の結末が待っています。

まとめ

榎田尤利先生の「神話の子供たちシリーズ」を読むのにオススメの順番は、『神を喰らう狼』→『隻腕のサスラ』→『片翼で飛ぶ鳥』→『おまえが世界を変えたいならば』→『沙漠の王(砂漠の王)』→『生まれいずる者よ』→『銀の騎士 金の狼』→『始まりのエデン』です。

タイトル表記が独特なためシリーズとして認識されにくい作品ですが、8巻通して完結する物語なので、ぜひ最後まで読んでみてください。


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