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闇の腐女子にオススメしたいトラウマ級のシリアスBL

この記事では、筆者が選んだオススメのシリアスBLを紹介しています。

痛みを伴う展開、メリバエンド、死ネタなど、一度読むとなかなか忘れられないものを集めてみました。

闇の腐女子の自覚がある方には楽しんでいただけるのではないかと思います。

BL小説とBL漫画を織り交ぜて紹介していくので、ぜひ気になるものからチェックしてみてください。

なお、電子化されているもの、絶版になっていないものを中心に選んでいます。

死ネタBL

まずは、死がふたりを分かつまで……ならぬ、死が2人を分けても変わらぬ愛を描いた作品を紹介します。

漫画『蛍火艶夜』 amase

レーベル:C-KANATA

第二次世界大戦中を舞台に、特攻隊員の恋を描いたBL作品です。

涙が止まらない展開が多く、読み終わった後に深く考え込んでしまうラストが魅力。

2024年12月9日に下巻も発売予定。

電子化済みです。

『蛍火艶夜』についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

漫画『僕が君を殺すまで』 柳沢ゆきお

レーベル:バンブーコミックス 麗人セレクション

死刑囚の生活が24時間生放送される世界を舞台にしたSFBLです。

死刑囚は、自分が殺した相手と同じ顔に整形した死刑執行人の手で、自らが罪を犯した状況を追体験させられます。

死刑執行人は、一緒に生活しているうち死刑囚に惹かれていきますが、最後は自らの手で彼を殺さなければいけません……。

終始シリアスな展開ですが、ラストはハッピーエンド寄りのメリバエンドです。

電子限定特典で電子化済み。

小説『蒼穹のローレライ』 尾上与一

レーベル:キャラ文庫

第二次世界大戦中のラバウルを舞台に、零戦パイロットと整備兵の恋を描いた切ない作品です。

とある事件で喉を塩酸で焼かれ他人とのコミュニケーションに難がある受けが、唯一自分の言葉を聞き取ってくれる攻めに出会って心を溶かされていく純愛ストーリー。

いつ死んでもいいと無謀な戦い方を続けていたパイロットが、初めて死にたくないと思えた瞬間に涙が止まらなくなります。

電子化済み。

『蒼穹のローレライ』は、尾上与一先生による「1945シリーズ」のうちの1作です。

他の作品もシリアス展開が多い戦時BLなので、気になった方はぜひシリーズ全て読んでみてください。

「1945シリーズ」についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

支配の先にある愛

ここからは、受けが攻めに肉体的・精神的に支配される作品を紹介します。

攻めが狂っている作品が多いので、受けはひどい目に遭うこともあります。

むしろそれがいいという方にオススメです。

漫画『カラーレシピ』 はらだ

レーベル:ディアプラス・コミックス

美容師同士の恋を描いたお仕事BLです。

攻めが受けに執着しすぎて、職場から居場所を奪おうとしたり、ストーカー行為をしたり、無理矢理行為に及んだりと犯罪レベルのやらかしを繰り返します。

受けは徹底して攻めに脅えていますが、どうしても攻めのことを切り捨てられず、気づけば攻めの策にがんじがらめにされてしまっているという救いのない展開が魅力。

ハピエンとは言い難いラストですが、攻めは受けの嫌がっている顔すらかわいいと思う変態なので、攻め的にはハッピーエンドだと思います。

受けはずっとかわいそうです。

電子化済み。

はらだ先生の作品はハードなものやシリアスなものが多く、全体的に闇の腐女子向きなので、『カラーレシピ』が気に入った方はぜひ他の作品も読んでみてください。

はらだ先生の著作はこちらの記事にまとめています。

漫画『性の劇薬』 水田ゆき

レーベル:ボーイズファン

自殺しようとしていた男が謎の男に監禁され調教される話です。

あの手この手で生きている実感を植え付けようとしてくる男と暮らしているうちに気力を取り戻していく受けが見どころ。

プレイシーンも多めなのでエロ重視の方にもオススメです。

身体的に痛い描写はありません。

続編の『性の劇薬 Re:lifeは、2人が恋人同士になってからの話で、攻めのトラウマ克服が主軸になっています。

プレイも引き続き過激です。

攻めと受けの両方がかなり重い過去を抱えていて、簡単にはそれを乗り越えられないところが読み応えがあります。

2作とも限定特典付きで電子化済みで、2024年11月現在はKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

『性の劇薬 Re:life』の描き下ろしはフルカラーのハメ撮りプレイなのでお見逃しなく。

漫画『クズの教育』 藤村まりな

レーベル:MIKE+comics

担任と肉体関係を持っている男子高校生が、クラスメイトのヤンキーに担任との関係がバレたことをきっかけに、ヤンキーとも関係を持つようになってしまう話です。

受けは最終的にヤンキーと結ばれますが、先生とのプレイシーンもがっつりあります。

クズな教師が好きな方にオススメ。

過去編『優等生にセックスなんか教えるんじゃなかった』、本編のifストーリーを描いた番外編『優等生と同棲なんかするんじゃなかった』『媚薬盛られた後効きすぎちゃって3Pしちゃう話』も出ています。

本編が気に入った方はぜひ関連本も読んでみてください。

2024年11月現在、番外編はKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

心身ともにボロボロの受けが攻めの愛に癒されるBL

過去の経験で心身ともに傷ついた受けが攻めの温かい愛で元気になっていく話が好きな方にオススメのBLです。

描写としてはしんどいシーンも多いですが、攻めと受けがラブラブでさえあれば何でも読めるという方は楽しめると思います。

小説『獅子は獲物に手懐けられる』 榎田尤利

レーベル:SHY NOVELS

長年、義理の兄から暴力を受け続けている医者が、会員制高級デートクラブの男娼と出会い、人生を変える話です。

受けが義理の兄から受けている暴力がかなりひどいですが、本当にヤバい時は攻めが助けに来てくれるという安心感があるので、比較的トラウマ度は低めです。

攻めと受けの関係はピュアな純愛。ラストもハッピーエンドです。

電子化済み。

『獅子は獲物に手懐けられる』は、PET LOVERSシリーズ」の中の1冊です。「PET LOVERSシリーズ」は高級デートクラブを題材にしたシリーズなので、男娼ものが好きな方は他の作品も楽しめると思います。

「PET LOVERSシリーズ」についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

小説『わたしにください』 樋口美沙緒

レーベル:花丸文庫

攻めが受けをレイプしたことがきっかけで、受けが性的ないじめを受けるようになってしまう話です。

最終的に攻めと受けは両思いになりますが、その過程が結構しんどいです。

受けを最初に傷つけたのは攻めだけど、受けの傷を癒せるのも攻めだけという歪な関係がクセになる方には刺さると思います。

続編の『わたしにくださいー十八と二十六の間にー』で完結です。

電子化済みで、2024年10月現在は2作ともKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

攻めと受けがなかなか両思いになれないBL

ここからは、攻めから受けへの一方通行の愛情や、攻めに抱いてもらいたいのになかなか抱いてもらえない受けが好きな方にオススメのBLです。

漫画『囀る鳥は羽ばたかない』 ヨネダコウ

レーベル:HertZ&CRAFT

ヤクザの若頭と元警察官の用心棒の恋を描いた極道BLです。

受けが自暴自棄なドMなので、攻め以外にもガンガン抱かれます。

さらに、攻めがとある事件のトラウマでEDになってしまっているので、メインカップルの関係はなかなか進みません。

傷を抱えた者同士がお互いに惹かれあっているのに素直になれないところが魅力です。

シリアスではありますが、攻めと受けの間にちゃんと愛はあるのでトラウマレベルは比較的浅め。

受けが攻め以外に抱かれる描写が大丈夫な方なら楽しめると思います。

限定特典付きで電子化済みで、2024年11月現在は2巻までKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

小説『灰の月』 木原音瀬

レーベル:ビーボーイノベルズ

ヤクザの組長の息子と忠実な部下の恋を描いた切ない作品です。

輪姦、複数プレイ、薬物、身体欠損、身体改造、心神喪失など、トラウマ要素がこれでもかと詰め込まれています。闇の腐女子も裸足で逃げ出すレベルです。

しかも、攻めが徹底してノンケなので、受けにはまったく振り向いてくれません。

受けは次第に攻めのことを想うのに疲れ、自暴自棄になっていきますが、極道BLなので自暴自棄のレベルが振り切れていて、最終的にはだいぶ追い詰められます。

プレイシーンは多めですが、まったく甘くないので、体調がいい時に読むのをオススメします。

電子化済み。

木原音瀬先生の著作も闇の腐女子向けのものが多いです。ひとつひとつ紹介していくと、この記事が木原作品で埋め尽くされてしまうくらいシリアスなものばかりなので、興味がある方はこちらの記事をご覧ください。いろんなパターンのトラウマに出会うことができます。

まとめ

シリアスなBLは心をえぐってくる一方で、一度読むと忘れられない中毒性もありますよね。

ひとつ好きな作品が見つかると、同じ作家の作品はだいたい楽しめるのも闇BLの魅力です。

今後も闇の腐女子にイチオシの作品が見つかったら追記していきます。


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