「表現の不自由展 その後」に当たった僕が展示内容をレポートしてみた
10月13日に愛知県芸術文化センターに出向いた。
無論、再開された表現の不自由展の抽選を受けるためである。
結果としては、応援いただいた皆さんの祈りが通じてか、運良く当たりを引いたので展示を鑑賞できた。
この記事では、まず僕が撮影してきた画像をご覧いただき、後半で自分なりの感想を述べたい。僕の感想は完全な主観なので、興味の無い方はもちろん読み飛ばしていただければ結構。
では画像をご覧いただくが、鑑賞ツアーの流れを追体験いただけるように、展示室に入る前に見たエデュケーションと呼ばれる説明文などから始めて、続いてメインの展示を紹介していくこととしたい。
15分と限られた自由鑑賞時間の中で撮影したため、手ブレで見づらい画像がたくさんになって申し訳ありません。
それではご覧下さい。
エデュケーションの展示群
こうしたエデュケーションの展示を見ながら待機した後、係に誘導されて展示室へと移動。
途中、警備員の金属探知機で全身をチェックされた。
展示室入り口の挨拶文
室内の入り口付近の展示
いわゆる「マヌケな日本人の墓」
「気合い100連発」「耐えがたき気合い100連発」
説明文の画像のみ。申し訳ありませんが映像は上手くアップできなかったので、ツイッターやYouTubeなどでご覧下さい。
平和の少女像
重重ー中国に残された朝鮮人日本軍『慰安婦』の女性たち
遠近を抱えて
昭和天皇のご真影が焼かれる映像が使われている作品の説明文。撮影は許可されていなかったので実際の映像は掲載できない。
一応、鑑賞直後の記憶を頼りに作品の内容をツイートに残してある。
https://twitter.com/yakiimoyanomago/status/1183288226217218048?s=19
映像を見てもイマイチ分からない物を文章で説明されてもチンプンカンプンだと思うが、興味のある方は覗いてみて欲しい。
画像は以上です。
個人的感想
ここからは極めて個人的な意見を書いていく。新たな画像はないので僕の考えなど興味の無い方は無視して下さい。
これらの作品を考えるとき、重要な観点は二つある。一つは芸術作品として鑑賞に堪える質を有しているか否か。もう一つは作者の意図がどこにあるか。
税金を用いてこれらの作品を展示することの可否についてはこれらの二点の次に論じられるべき問題だと思うので、まずは大元のこの二点について。
芸術作品としてみた場合、これらの作品は総じて質が低いと思う。
「気合い100連発」は程度の低いYouTuberがやっていることと何ら変わらない。「平和の少女像」は寄った画像をご覧頂ければ分かるように、単純に汚い。いわゆる「マヌケな~」に到っては小学生でも半日あれば作る事ができる代物。
先入観のない真っさらな状態でこれらの作品を見たとき、芸術品として捉えることことはできないだろう。
比較対象としてイギリスの団体が作成した「ライダイハン像」を考えてみると、こちらは素直に芸術作品として見ることができる美しさを持っている。
これらの作品を芸術として展示する感性が全く理解できない。
続いて、作者の意図を汲み取るときにこれらの作品に共通しているのは言うまでもなく「反日」だ。
話題にはなっていないが、上の画像にあるように昭和天皇のご真影をモチーフにして顔を削り取ったり一部を破ったりした作品のタイトルは「焼かれるべき絵」である。
皇室の方々がメディアにお出になるときに使われる部屋だけを描いた作品は「空気」というタイトル。
これらの作品からは反天皇や天皇不要という無言のメッセージが明らかに発せられている。
映像を紹介できずに残念だが、「遠近を抱えて」という映像作品では3種類の昭和天皇のご真影が焼かれるシーンが合計で4回ある。同作品では特攻隊員、従軍看護婦、チマチョゴリの形の紙切り人形なども映し出される。
解釈は様々だが、僕の解釈としては「若い特攻隊員や看護婦や韓国人の慰安婦が戦争で亡くなったり傷ついたりしたのに、天皇だけ責任を取らなかった。せめて写真を燃やしてやる!」としか受け取ることができなかった。
蛇足
付け加えるなら「エデュケーション」と称する展示などは主催者の自己正当化と言い訳の表れそのものだと感じた。
例えば「不快な作品を使うな!」という一般からの意見に対しては「ホラー映画など残酷な物や目を背けたくなる物も芸術の範疇」などと強弁している。実際には美しく心地よい芸術の方が世の中には遙かに沢山あると思うし、そもそも前述したとおり不自由展の作品は芸術作品とは言いがたいオモチャみたいな物ばかりだ。
【10月19日追記:エデュケーションの展示に記述の誤り(ヒップホップの歴史やビートルズのベトナム戦争への反対姿勢について)があることを、ツイッター上でご指摘いただいたことをご報告します。】
こんな自己正当化までして再開した意図を大村津田の両氏に問い詰めてみたい気分だ。
ダラダラと下手な文章を書き綴ってきましたが以上です。
最後までお付き合いただ期ありがとうございました。