チラムネ6巻内容妄想
チラムネのここまでの展開を見て妄想と言う名の6巻の内容予想を書いてみます。
1.過去編で一巻で出ていた「五組の千歳朔はヤリチン糞野郎」と言う裏サイトの書き込みをした最初の人物が優空であると発覚する。
6巻の内容が過去回想と言う形で優空がメインの物語っぽいので優空が1巻で言っていた発言の伏線として回収されるのではないかなと。優空のイメージとしてはそういうことをするタイプではなさそうですが、怒ると首を絞めたり、健太に肉奴隷と呼ばれた時にサックスで撲殺しようとしたりと怒らせると意外に怖い一面を持っています。
私の予想(妄想)の中では一時的に朔に対する敵愾心を持っていた優空が書き込んだパターンと、朔に何かしらで救われた優空が他の女の子を寄せ付けない様に朔の評判を落とす為に書き込んだと言う二パターンを妄想しています。
前者の敵愾心を持っていたパターンの場合は単純に朔を傷つけようと行った書き込みが後に救われてから、朔のヒーローとしての在り方とその為に好意を寄せられ傷ついて来た過去などを知り、ヤリチンと言う噂が広まることでそういう人間を減らす結果に繋がったと知り、消すに消せなくなったパターンを妄想しています。
後者のパターンでは優空の少なからずの嫉妬心と女の子らしい独占欲の表れで、朔に対しての罪悪感と女の子としての独占欲の間で葛藤しながらも好きと言う気持ちを押さえられない優空だと考えると凄く魅力的ではないかなと思っています。朔に対する優しさも女の子としてのアピールとその罪悪感からの謝罪と言う二つの面があった方が人間らしく、高校生らしいのではないかなと思います。
2.振られてしまった夕湖を救う存在。
5巻で振られてしまった夕湖ですが、これでヒロインから脱落と言うことはないのだと思っています。その根拠と言うかそう考える理由としては、4巻でのなずなの指摘です。
なずなはこの巻で朔と夕湖の関係性について互いにお互いにキツイ関係である、いつまでも続く関係ではないと指摘しています。その後、なずなが飲み物買ってくると強引に夕湖を連れて行っていることからなずなから何かしらの説教ないし、説得の様な事はあったのだろうと思います。それもあって夕湖は5巻において今までの関係を終わらせることを選んだのだと思います。
つまり、夕湖は振られることで朔と新しい関係性を作ることが出来る様になったと言うことです。
さて、夕湖を救う存在として私が妄想しているのは、なずな、もしくは6巻で主軸となる優空のどちらかではないかと思っています。
なずなは先ほど述べた通り朔と夕湖の関係の異常性を指摘した人物であり、そして彼女は思ったことを遠回しにはせずはっきりと言うタイプの人間でもあります。朔に振られ落ち込んだ夕湖がもしも相談するとしたら、同じグループ内ではなく、その上で忠告をしてくれたなずなではないかと思います。
なずながどうやって夕湖を救うかですが、私はなずなのそのはっきりと言うタイプであることが夕湖を救う鍵だと思っています。夕湖は振られたことをなずなに落ち込みながら相談しますが、なずなはひとしきり話しを聞いた後に「異常な関係が終わってよかったじゃん。これで普通に朔にアタックできる」と言うと思うのです。夕湖は恐らく最初は理解出来ません。なので、なずなは続けて説明してくれます。
今までの関係性で彼女に成れていなかったのだから、その関係性では夕湖が彼女になることは出来なかった。だから彼女に成れない関係が終わってよかったと、その上で振られたらそれで終わりではないと言うことも教えてくれると思うのです。小説や漫画などでは一度振られたらそのキャラクターは退場してしまいがちですが、チラムネと言う作品は痛くても苦しくても青春を書ききる小説だと私は思っています。だから、告白して振られた、でもまだ終わっていないと言うことをなずななら平然と言ってくれると思っています。ストローでも口に加えながら「一回振られたらもう告白しちゃいけないルールでもあるの?」なんて思い詰める夕湖の想いをぶち壊してくれるのではないかと思っています。
なずなについてこれほど語ったあとですが、優空が夕湖を救うとしたら、それはライバルとして、恋敵としてしっかりと夕湖に対して宣言することだと思います。
優空は妾と呼ばれる程度には夕湖に次いで朔の近くにいた人間です。同時に鋭い夕湖が妾と呼ぶ(夕湖は妾の意味を分かっていないと思われますが、夫婦と言う話と一緒に語られていることから好意を持った人物と言うことは理解していると思います)程度には優空の朔への想いには気が付いていると思うのです。それでも優空が夕湖の様に直接朔に対して好きだと言う言葉を述べたことはないので、はっきりとしたライバルとしては意識しない様にしていると思うのです。そこには友情と言う感情もあり、ライバルだと思いたくないと言う心もあるのではないでしょうか。
夕湖は今、朔に振られたと言う心の傷があります。立ち上がるには何かしらの燃料、想いが必要です。その想いは朔を取られたくないと言うシンプルな嫉妬心になるのではないかと私は予想します。
夕湖の告白により、今までの関係性ではいられなくなってしまい、朔の嫁の夕湖のおまけではないですが、嫁の夕湖と妾の優空と言う関係性も夕湖の立場が変われば優空の立ち位置も変わることになるのです。つまり、夕湖の陰に隠れて朔の隣に居ると言う関係性はこれ以上は続けられないのです。となると優空自身も夕湖と同じく朔との関係性を変えなければならない人物だと私は思います。夕湖のおかげであったなあなあの関係が終わり、恋敵として直接朔と相対することを決めた優空は、親友でもある夕湖にはその想いを伝えると思うのです。夕湖と言う存在は優空にとっても大きなものだと思います。三人の関係性は1年近くで構成された関係であり、まだ学生である朔達にとっての1年と言う時間は凄く重い物です。それをないがしろにする優空ではないのではないかと。
優空は朔への想いを夕湖に吐露し、夕湖にもこのままでいいのかと尋ねるのです。私はこの変わった関係に対しての心を決めた、貴女は?と言う様に。優空は朔も夕湖も好きだからこそ、ちゃんとしたライバルとして夕湖の隣に立つことを選択し、夕湖にも立ち上がって欲しいと思うのではないかと予想しています。
以上が私の6巻の予想と言うか妄想です。
最後までお読みいただきありがとうございます。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
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