メモ026|視察研修でお伝えしたかったこと
昨日の視察研修、限られた時間の中で、うまく伝えられなかったかもしれません。振り返りつつお伝えしたかったことを整理します。
ひとつは、プロジェクトの原資についてです。
京橋の明治屋や万世橋のマーチエキュートのとなりに建っているビルも含めて一体のプロジェクトなんです、ということでした。エリアの魅力に直接的に作用する部分に目が行きがちだし、もちろん重要なことなのですが、そのプロジェクトの原資をデザインすることもまた同様に重要なんです、ということでした。
ひとつは、この仕事の本質についてです。
この仕事は、地区ごとに毎回大きなベンチャー企業を立ち上げ、運営していくようなものなんです、ということでした。計画や設計という言葉に隠れがちですが、意思決定者の代理人となり参謀となること、事業を立ち上げればその事業のマネジメントを行うことが仕事の本質なんです、ということでした。
ひとつは、事例視察の重要性についてです。
事例の反省点ばかり聞かせ驚かせてしまいましたが、失敗例に学ぶ点は多い、ということでした。実現したものは何かしら現実と折り合いを付けた姿で、その姿は数々の意思決定が積み重ねられてできたものです。その成り立ちを読み取ることは今後同じ失敗を繰り返さないための重要な訓練になる、ということでした。
それでも過去の経験は過去のものです。
状況が変化すれば有効は方法は変わります。この数年だけでも、これまで有効と思われた手段が通用しないということが、ずいぶん見えやすくなりました。もし今後、仕事の中で違和感を感じたなら、その時は遠慮なく仕事のやり方を変えましょう。少なくとも、自分は今そういうスタンスです。
(2016.04.28)