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StartupSide Tokyo/Startup Hub Tokyoなど2拠点を巡る|Memo

2024年9月4日、スタートアップの名が付くふたつの施設 StartupSide Tokyo Startup Hub Tokyo 丸の内 を訪ねました。

TNC・木下朋 さんからのお声がけ企画で、ツクリエ小泉祐司 さんにご案内頂きました。おふたりに感謝です。

スタートアップ支援と同じ言葉で括られる中で、どういった違いがあるのか。もう少し解像度を上げたい。まちにプレーヤーを巻き込むプログラムの実施や、公民連携・公共不動産活用のプロセス推進について抱えていた課題に、何かしらヒントが得られないか。そんな認識で臨みました。

結果的に、この日は思っていた以上に得るものが多かったです。
「支援の押し付けではなくスタートアップサイドで」。言えばあたりまえのことですが、そのスタンスを再認識できました。
そして公民連携・公共不動産活用にも共通するところが多く、本質的なことってどんな分野にいっても相通じるんだな、とも。


【StartupSide Tokyo】

はじめは「StartupSide Tokyo」。

StartupSide Tokyo(スタートアップサイド・トウキョウ)
・所在地|東京都千代田区神田猿楽町2-8-11 VORT水道橋III 7・8・9階

https://startupside.jp/tokyo/

起業家に寄り添うスタートアップ支援型インキュベーション施設で、ツクリエが自社事業として運営している。施設の概要をご案内いただく間、利用者のジャマにならないように配慮しつつ、少しピリッとした空気感が漂う。

その後会議室内で、小泉さんから前職含めたご自身のこれまでの歩みやスタートアップ支援に取り組む想いをお聞きする。小泉さんは現在StartupSide Tokyoでコミュニティマネージャーをされているが、それ以前は公務員で、起業支援やインキュベーション施設の運営などをされてきたそう。

特に印象に残ったのは以下のこと。
スタートアップは開業し、事業を存続・成長させたいのであって、支援者の都合の押し付け支援メニューの提供を受けたり、一回きりになりがちな安直なマッチングを受けたいのでもない。その“起業品質”(開業率・存続率・成長率の3つの指標を基軸とした提供価値)を高めることに注力する。いかにスタートアップサイドで取り組んでいくかが大事。

この辺りは公民連携・公共不動産活用にも通じるところが多いと感じ、何度もうなずく。

【Startup Hub Tokyo 丸の内】

次は「Startup Hub Tokyo 丸の内」。

Startup Hub Tokyo 丸の内(スタートアップ・ハブ・トウキョウ)
・所在地:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル 低層棟1階

https://tsucrea.com/news/480/

「TOKYO創業ステーション 丸の内」の1Fにある、起業に向けて動きはじめる方への支援施設。この施設とツクリエの関わりは、東京都からの運営受託案件。起業に関心のある方、起業準備中の方が気軽に立ち寄る総合窓口業務やラウンジ運営、コンシェルジュやイベント開催などを行う。利用者がより不特定でライト層ということもあり、雰囲気は「StartupSide Tokyo」とだいぶ異なる

あくまで広く利用できることが目的のその裏返しで、利用者のうち実際どのくらい起業して今どうなっているかトレースすることが構造的に難しい。これは公共R不動産で担当している「公共不動産データベース」も同じ悩ましさを抱えており、担当者として同情しつつも、やはりそこが見えてこないとなぁ…と再認識。

後日メモ

ちょうどこの時期、企業版リノベーションスクールを運営する中で感じていた事業の伴走支援に関する課題や、民間サイドからのアプローチを重視した公民連携・公共不動産活用に向けたプロセスの見直しが、自分のホットイシューでした。

スタートアップ支援施設ではどういった姿勢でどんなことをしているのか、きっと得るものがあるのではと思い参加しましたが、期待以上でした。

支援の押し付けではなくスタートアップサイドで。言えばあたりまえのことですが、そのスタンスを再認識できました。そして公民連携・公共不動産活用にも共通するところが多く、本質的なことってどんな分野にいっても相通じるんだな、とも。

あらためて木下さん、小泉さん、ありがとうございました!


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直近訪れたスタートアップ/インキュベーション/イノベーション関連についてまとめたものも貼っておきます。よろしければご覧ください。

#遅ればせながらシリーズ
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