メモ016|「集中」と「増加」は似て非なる
解決しようとする課題は時代に応じて変わり、課題を解決するための方法も少しずつ変化してきた。ただ、これまでの課題は「集中」に対するものであり、大きな方向性は変わらなかったとも言える。制度改正も切り貼りで済んできた。
これまで集中してきたものは薄まっていく。方向性が逆となる。有効な問いは「いま直面していると考えている課題は、はたして20〜30年後も重要な課題なのだろうか」。減少が解決する課題には取り組む必要がなくなる。
減少により「増加」するものに取り組む必要がある。それが老朽化したインフラや建物であり、空き家や空き地であり、一人当たりの税負担である。これを「集中」に有効だった方法で対応しようとしてはならない。
この委員会が開催された平成19〜20年頃は、まだこうした認識が薄かったように思える。
|都市問題の変遷と市街地整備施策のこれまでの取組
http://goo.gl/LOdoP7
|国土交通省 今後の市街地整備のあり方に関する検討会
http://goo.gl/yYDgqg
(2016.03.13)