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「まち」と「もり」が「かわ」でひとつの岡崎フィールドワーク|Memo

2024年9月29日・30日の2日間、愛知県岡崎市の「まち」と「もり」を、埼玉県小川町メンバーやご縁のあった企業の方々と巡りました。名付けて『岡崎フィールドワーク 盛り(森)上がりはじめた岡崎の「まち」と「もり」を1泊2日で見る欲張りツアー』。長い。

岡崎市は、2006年に岡崎市と額田郡額田町が合併して新たな岡崎市となったことで、「まち」と「もり」が同じ行政区に存在するユニークな自治体になったと同時に、森林や中山間地域の課題を抱える。岡崎のまちなか(QURUWAエリア)に取り組むプレーヤーたちがいま目を向けはじめているのは、まちを流れる乙川の上流にある豊かな自然資源のある森や中山間地域。川でつながる「まち」と「もり」の行き来がはじまりつつある云々…

…といった前置きはさておき、まずは岡崎の「まち」と「もり」を楽しく体感しに行こうぜ!ということで、その1泊2日の体験をメモしておきます。


Day1 〈まち〉|QURUWAエリアの変化の兆し

1日目の「まち」は、岡崎QURUWAエリア。僭越ながら矢ヶ部がご案内しました

QURUWAやQURUWA戦略については、QURUWAウェブサイト「QURUWAと、」や、現役担当者・中川健太さんが解説するnote投稿を参照ください。

OTO RIVERSIDE TERRACE にてランチ後、徒歩にて出発。乙川沿いを進み殿橋で折り返し、桜城橋から中央緑道・籠田公園へ抜け、連尺通りやリブラや岡崎城やらで乙川戻りという王道コースをベースにしつつ、梅園町や龍城橋西側にも足をのばすなど少しアレンジしました。

みなさん楽しみも欲しいですよねということでスタートからまもなく、NEKKO OKAZAKI にある Hasta mañana でクラフトビール、偶偶 にある OHKA GELATO でジェラート、籠田公園に面する Coffee.TO.______ でコーヒー、タックメイトで瓶コーラなどハイペース・プレゼンテーション。

楽しく飲み食いしながらぐるっと散策しているうち、気づけば夕方になってしまいました。

夜は「陽なの」で懇親会。2日目をご案内頂く 株式会社もりまち・加藤亮 さんにも加わって頂くと、怒涛のパッションで話は止まらず予習も万端。

着くや否や「飲みますよね?」と注文。NEKKO内ではジャズ生演奏が。
美味しい。できれば店内で原材料の産地や農家さんの説明があると助かります。
Coffee.TO.______でコーヒーを頼んでいると
伊藤菜衣子さんが降臨。ありがとうございました!
桜城橋の上では何かのイベントか、屋台が並んでいた
懇親会前の乙川。

Day2 〈もり〉|まずは森林を体験するところから

2日目は朝から車に乗り込み「もり」へ。岡崎現地組の方も合流。

まずは株式会社もりまち・加藤さんから濃密なショートレクチャー。あらためてなぜ加藤さんが「もり」に関わるのか、岡崎の森の現状と取組内容についてしっかり座学。そののち車で移動しながら、森へ足を踏み入れ深呼吸したり、伐採の現場を間近に見たり、製材所でお話を伺ったりする。

他の地域でも山林に案内頂くことは何度かあったけれど、実際に切り倒すところから搬出しやすいように枝を落とし丸太に揃えるところまでをリアルに見せて頂いたのは今回がはじめて。チェーンソーや重機の音、作業員の掛け声などを聞きながら、この木一本分の値段を思うとなんとも言えない気持ちになる。これもまずは森林を体験したことによるものだ。

クラウドファンディングなどで一定の資金調達ができた話などを聞いたり、観光、体験教育、移住などなど、多様なアプローチも含めると、林業としての解き口だけでなく、「森林」をより大きく捉えた形での解き口が見えてくる。そんな希望も感じられた。

昼は鮎ランチ。2日間を振り返りながら終了しました。

たっぷり座学。
車を降りて少し進んだだけでも静かな環境。深呼吸で落ち着く。
子どもの頃からなぜか好きな杉苔を見つけ嬉々として接写する私。
森林組合の方に伐採の現場を案内頂く。
ヘルメットを装着し足場に気をつけながら見学する。
実際に切り倒すところも見せて頂けた。本当にありがとうございました。
切った木を掴んで下ろしたり、枝を落としながら一定間隔の丸太にしたりの重機すごい。
市内で残り少なくなった製材所もご案内頂く。
「地産材の活用」と言っても、流通と輸送の課題はなかなか手強いと聞くたびに感じる。

振り返り|「まち」と「もり」は「かわ」でひとつ

まずは岡崎の「まち」と「もり」を楽しく体感しに行こうぜ!というノリではあったものの、体感するうち色々気づいて気になってしまうもので、結局楽しいだけでは終わらない。次から次へ質問が止まらないメンバーもいました。

「まち」の課題を「まち」だけ、「もり」の課題を「もり」だけで解こうとしがちなのはどうしてだろう。

埼玉は市町村数が多いことから、行政が関与する課題は行政界で関与が分断されてしまい、山林の地域は山林の課題を、街の地域は街の課題を、それぞれで解こうとしがちであると認識していました。でも、それは埼玉だけではないのかもしれません。

「まち」と「もり」が乙川でつながり一つのエリア単位で捉えられる岡崎での取り組みからは、多くの解き筋・ヒントが見えてきます。

岡崎のまちなか(QURUWAエリア)に取り組むプレーヤーたちは、それぞれの関心や得意分野は異なるはずなのに、いまそれぞれが、まちを流れる乙川の上流にある豊かな自然資源のある森や中山間地域に目を向け、実際に行き来をはじめています。

小手先でなく本質的に捉えていくと、「まち」と「もり」を「かわ」でひとつとして考えるのは、おのずと帰結する選択肢なんだと思います。

岡崎と比べれば、同じ自治体内で取り組めるのと複数自治体にまたがり分断されてしまうのとでは、違いは生じると思います。さらに埼玉は、東京を中心とした放射線状に伸びる主要幹線・鉄道により、東西方向の分断もあります。しかしそれでも何らかの繋ぎ方があるはず。きっと実践しはじめている方もいるのではないか。模索し続けたいとあらためて思いました。

参加された皆さん、ご案内頂いた皆さん。
お疲れさまでした!ありがとうございました!

そして蓑茂雄二郎さん、企画募集実施手配、ほぼほぼお任せしてすみません助かります感謝です。

#遅ればせながら
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