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ノーザンクロス: 母親の実家を片付けに行った話 2022 彼岸編
つい先日、お盆の時期を避け、新型コロナウイルス感染拡大の谷間の時期ということで、北陸地方にある母親の実家を片付けに行ってきたところである。
なんだかんだで2019年8月以来の、母親の実家滞在であった。
2018年春までの経緯はこちらを参照。
ここまで間が空いてしまったのはコロナ禍のせいなのだが、タイミングというか風向きを読むのが下手過ぎで決断できない母親の性格も影響している。
今回は父と東京から現地まで交代運転。
その途中で3年ぶりに見た日本海や
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延伸工事の進む北陸新幹線の高架
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が高速道路の車窓から見えた。
ちょうど目的地近くのICを降りたところで日没を迎え、途中の一般道道すがらのスーパーで買い物をしている間に、完全に日は落ちて外は真っ暗になった。
暗い中の到着だったが、何よりも驚いたのは、雑草等が伸びすぎて勝手口側からの出入りができなかったことである。
流石に3年間放置されていたのだから、これは仕方がない。
近隣、と言ってもクルマでないと行けない距離に母親の親類が住んでいるとはいえ、時々、換気に窓を開けては帰るだけという時期が3年も続いたこともあり、果たして寝泊まりできる状態なのか怪しかったのだが、これは何とかなった。
着いたら着いたで大変な作業が始まる。
今回のミッションは
骨董品の確認
庭の手入れ
冷蔵庫・冷凍庫の整理
母親の伯母の終活
母方祖父母の法事
と、考えるだけでも荷の重たい内容で、2つの3連休をくっつけて9連休+前後移動日2日分の11日間を休暇として確保していた。
実際は中4日の計6日間で早々と切り上げ、3連休後半は東京で後始末という日程であり、ちょうど、その後始末の合間に書いているところである。
母親の伯母の終活
叔母は独り身で、何かあったらどうするんだという話である。
コロナ禍が始まってからは、週1で母が電話で様子伺いをしている状況だったのだが、流石に色々と困った話がある、ということで、現地で面倒を見てもらっている叔母の関係者に挨拶するというのが名目である。
この叔母の関係者というのが、いざとなったら色々お願いできそうな本職の方なので、コンタクトを持っている価値はあるとは思うのだが。
どうも母親の家系は、商売人を嫌う。
これまでの母親の対応がそんな感じだから、肝心なところで困ったり損したりしているという局面を、しばしば見てきたが、これはヒドイ…
母方祖父母の法事
これもコロナ禍で飛んでいたのを、ようやく実施という流れ。
今まで担当してもらっていたお寺の住職が近々引退するということで、最後のお勤めとのこと。
これも一つの区切りなのかもしれない。
今回の法事は、母親の実弟夫婦と、そこの娘1人、更に親類女性1人も来た。
お片付け
庭、冷蔵庫、骨董品の確認と整理というのが今回のメインディッシュ。
晩年の祖母は10年弱?ほど一人暮らし。祖父が地方のため介護施設に入ってしまったからである。
普段の買い物は、直線距離で500mほどのところにあるスーパーを使っていたようだが、流石に体力的に辛いこともあって、週1で生協の宅配を利用していたらしい。
その結果、冷蔵庫に加えて150Lくらいの冷凍庫が別にあるのだが、この冷凍庫が一杯。
1人暮らしの割には冷蔵庫・冷凍庫の中身が多い状況であったのだが、流石に賞味期限等の問題があるから、食用に適さないものは積極的に捨てようというのが一つのミッションであった。
これが壮絶な作業になってしまったのは、プラスチック製容器包装の分別に理由がある。現地の自治体では、分別回収となっていたからだ。
東京だと可燃物として燃やせるのだが、洗って分けろ、という指示があるせいで、この作業が大変。
何とか廃棄できたのだが、続いての難題は骨董品。これが予想外の事態だった。
詳細は書けないが、量も中身も予想だにしていなかった。
カメラ本体と標準レンズにマクロレンズとストロボ2本を用意していったのだが、追加で持って行った機材も活躍。
これを物品の記録として残しつつ、引き取り先を探すというのがこれからのフェーズだ。
庭に関しては、父が剪定鋏など庭仕事の道具を持参して作業。刈り取った雑草が45Lゴミ袋で10袋以上になった。
振り返ると…
今回のミッションは一旦区切り、次回は来年春以降の予定だ。
法事の最中に思ったのだが、母親の実弟が実家を「捨てた」理由も何となくわかる気がする。
孫の目から見てあらゆる面でひどすぎる、としか言いようがない。特に人的な面で。
「(祖父は)諸悪の根源!」と母親の実弟が言い切った理由にしろ、母親が祖父の欠点を引き継いでしまっていることにしろ、そして母も実弟も実家を捨てたことにしろ、全て繋がっていて、それが自分の現状の一因でもある。
親子間の問題や不幸は連鎖するとは言うが、母親自身にその自覚があるのか疑わしい。