暗黒メモ「家事ヤロウの不都合な真実」Part2
このnoteを書いた後に思い出したことがある。
「取り残された女性たちのまち」
Brothertom氏による、こちらの記事2本。
経済的、特に社会保障問題の観点では、今や専業主婦ですらニートとみなさざるを得ない時代だが、それ以上に独身のまま高齢化していく女性、離婚して実家に戻ってくる女性のようなケースの当事者が抱えるリスクを指摘している記事である。
結局女性の社会進出とは何だったのだろうか?
というわけで、「家計補助のために働いたら負けだと思ってる」というのは正しいのだが、現実に起きているのは「後ろ向きの男女平等」だ、という話である。
拙稿でも何度も指摘した。
女がジョブホッパーになりやすい
ところがである。このような「安い労働力」になってしまう女性にはある種の共通点があるのではないか?
例えば「このハゲー!」発言で一躍有名になった"豊田まゆゆ"こと豊田真由子。経歴を見てみよう。
なんで霞が関のキャリアを辞めたんでしょうね?
確かにハラスメントはあるかもしれないし、意識の古い年寄りからは「早く結婚して辞めろ」とか言われているかもしれないし、そして女同士だろうと人間関係のトラブルはあるだろうし、と辞めるには様々な要素・要因がある。
一つの組織の中に長居していると、色々と不都合な問題が出てきてしまって、耐えられなくなるという、よくあるパターンなのかもしれないが、それにしても閾値が低いな、と個人的には思うのである。
実は、この議論は昨年11月に記事化している。
ポイントは、女性はメンバーシップ的な場への耐性が男性に比べると低いように思えるし、女同士の面倒くささもある。
そのことを踏まえ、流動的な非メンバーシップ的な働き方を前提とした生き方と、それが実現できるような社会が女性にとって生きやすいのではないか、と指摘したのが上のnoteである。
家事出来ます、じゃ足りない理由
専業主婦は無能な女の証、みたいな話である。
個人的な話だが、いわゆるタスク管理能力だとかマルチタスク処理ができないのは無能だ、という言い方をうちの母親は多用するが、それだけでは足りない。
やらないことを決めて「やらない」で済ませる能力も必要なのだ。これは事柄の取捨選択であり、そのためには本人なりの基準と頭脳が必要である。
そして、この能力は仕事の現場でこそ必要な能力であり、それが備わっていないと仕事現場から脱落する、という。
接客業にしろ、販売業にしろ、誰でもできそうな仕事をよく見ていくと、それぞれにスキルが必要という意味での難しさがあるのだが、そこをボーっと見過ごしている人の多いことか。
そして、そのことが社会適応性のバロメーターでもある、というが現代社会の不都合な真実でもあった。
これは個人的な体験談として稿を改めるが、65歳までフルタイムの仕事に就いていたうちの母親が定年退職した後、母親自身の身に起きた話からも見て取れてしまう、という情けない話でもある。