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【僕らの漫才の著作権フリーにします】学校の出し物、授業のネタ探しなどで自由に使ってください。その5「魚」(単元:言葉あそび/国語)

矢島:僕、実は結婚してまして。
野村:そうなんですよ。
矢島:もう3、4年ぐらい経ちましたかね。
野村:そんなに経ちますか。
矢島:お陰様で子どもも2、3人いてですね。
野村:それは覚えてください。2人でしょ?
矢島:でもやっぱり子育て大変ですね。
野村:何が大変なの?
矢島:上の子が嫌いな食べ物を残すんですよ。
野村:例えば何を残すの?
矢島:魚。全然食べてくれないんですよ。
野村:なるほど。
矢島:どうやって注意したらいいか迷ってて。
野村:子育てって正解がないって言いますからね。
矢島:好きなものは好き、嫌いなものは嫌いっていう、娘の【サバサバ】した性格なんでね。
野村:あ、魚だけに「サバ」で上手いこと言いましたよ。
矢島:でもまぁそれも味【アジ】があるっていうかね。
野村:お、今度は「アジ」が出てきましたね。
矢島:性格としてはまだ良い(マダイ)ほうだと思うんですよ。
野村:マダイ!かなり渋い魚出てきました。
矢島:でも好きなものだけに【ハマっチ】まっても困るんですよ。
野村:ハマチ!今度はハマチが出てきた。
矢島:そこは華麗【カレイ】に注意したいですよね。
野村:どこまで続けるのこれ!?上手いことそんな連続でいく!?
矢島:さぁ、問【サーモン】題になるのはその注意の仕方ですよ。
野村:サーモン出てきたね!?
矢島:この前も娘がマグロを【トロトロ】食べてたんですよ。
野村:ややこしいよ。どの部位食べてたんだよそれ。
矢島:それ見て俺は【カンパチ】入れずに怒りましてね。
野村:「間髪」だろそれ!もう魚言いたいだけになってきてんだろ。
矢島:それでも無視するんで、娘の手掴んだら、サワラないでって!…あ、【サワラ】入ってるんだけど。
野村:あ、ごめんごめん!入ってたのね魚!ナチュラルすぎて気付かなかったわ!
矢島:その態度に今度は嫁がキレまして。元々嫁はアナゴ肌なところがあるんで…
野村:あぁ、アナゴとアネゴがかかってるんですね。
矢島:ここは「アナゴ」の「コハダ」の2つがかかってるんで…。
野村:わかんねぇよ!レベルが高すぎるだろ!
矢島:でも娘はまだ無視するんですよ。言わし【イワシ】とけみたいな感じでね。
野村:もう無限に続くなこれ!
矢島:そしたら【タラ】…
野村:…あ、タラ出てきた!?急なんだよ上手いのが!
矢島:マスマス嫁が怒っちゃって!
野村:いやもう多いなタラとかマスとか。
矢島:娘に向かって「かかってコイよ!」って。
野村:コイね!さっきから淡水魚が続くな。
矢島:でも娘は無視するんですよ。いくら叫んでも。
野村:それはひどいですね。
矢島:イクラ、サケんでも。
野村:あぁダブルで来た!イクラとサケで石狩丼ができている!
矢島:もう後には引けないですよ。こっちは厳しく指導するってカジキってるんですから。
野村:カジキね!大物釣ったなずいぶんと。
矢島:嫁は涙をニジマスながら…
野村:「にじませながら」だよ!それはさすがに無理あるだろ!
矢島:涙で目をハラス勢いで訴えてるわけですよ。
野村:いやサケの脂のった部分が出てるよ!
矢島:それでも最終的に娘はわかってくれてね。魚を残さず食べてくれたんです。
野村:あら、偉いじゃないですか。
矢島:僕も安心しちゃってついついオナラが出ちゃったんですよ。
野村:あぁ、最後のオチ来ますよ、来ますよ。
矢島:ぷすぅ~。
野村:そこは【ブリ】で来いよ!さんざん魚で上手いこと言って何でここで言わないんだよ!
矢島:2つの意味で「すかし」たつもりなんだけど。
野村:うるせぇよ!何オナラで上手いこと言ってんだよ。
矢島:だって、笑いって裏切りだろ!?
野村:いや、そうだけど。
矢島:まぁここで笑いの取り方を変えてくるあたりが、俺とお前との…差かな【サカナ】。
野村:いいかげんにしろ。

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