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道警の言い訳にいちいち反論

 みなさん!!

 2月26日の道警の言い訳!!読みましたか?すごかったですね~!

★「そもそもヤジ排除についてあんまりよく知らないよ」という方は、「当事者の手記まとめ」をどうぞ。動画では、HBCドキュメンタリーの「ヤジと民主主義~警察が排除するもの~」がコンパクトにまとまっていておすすめです。4/27まで公開されています。

 北海道警察! こいつらは、7か月以上もかけて一体なにをやってるのかと思えば、一生懸命ウソを作っておったんですな。あきらかに違法な拘束・排除を、無理やり何かの法的要件にあてはめるためにです。これはもう大変な大仕事だったのではないでしょうか。敬礼!

 「ウソ」と私がいうのは、なんというか、「事実の解釈が異なる」とかいうレベルではないからなのです。当日起きたことそのものを作り変えてしまっている。改変どころか、新しく付け加えたと思われる事象もあります。しかも、その付け加えた新事象を根拠に排除の適法性を主張している箇所もあります。あれだけ多くのメディアに証拠映像を撮られているというのに、平気で映像と矛盾することを言うのだから、マジでいい度胸してますよね。

 道警の説明と事実との矛盾については裁判でも争われると思いますが、ここはひとつ、私のほうからもツッコミを入れておきたい。だけどこれ、ツッコみどころがあまりにも多すぎるよ~~!!!なので、かなり長くなりそうです。

 忙しいかたは、こちら二つの記事をお読みください。


1.組織性を隠ぺい?


1-1】「現場の警察官がそれぞれの現場の状況を踏まえ必要と判断した

状況を共有するため、一番初めにバズったこちらの映像を見てください。

 改めて見ると本当にひどいな。では、少しずつツッコんでいきましょう。
まずはこちら。

……要人の安全を確保するため、必要な警察措置を講じております。今回の街頭演説に伴う警護警備においても、現場の警察官がそれぞれの現場の状況を踏まえ必要と判断した措置を講じたところであります。

 「現場の警察官が~」ですと。なんとなくなめらか~に、現場の警察官のせいにしていませんかね? いや、現場の警察官に罪が無いわけではない。でも、何のトラブルも犯罪も起きていない状況で、現場の警察官の判断で、あんなに素早く拘束・排除できるものでしょうか。仮にそうだとしたら、現場の警察官が「本官はナントカ法のナン条に基づいて職務を行いました!」とすぐに報告できるでしょうし、内部調査もトントン拍子で進むんじゃないですか。調査に7か月もかかった意味がわからない。おかしいです。


2.大杉の「アベやめろ」ヤジの排除@札幌駅前について

(※まず大杉の手記を読むといいかもしれないです)

聴衆の中で大声を上げた男性(大杉)に対し、周囲から反発の声があがり、他の聴衆から拳で上腕を強く押されるなどの行為も発生するなど、小競り合いから犯罪行為が発生するような緊迫した状況となっています。警備に従事していた警察官が当該男性に大声を出さないように注意しましたが、聞き入れられなかったことから、警察官は当該男性を、警察官職務執行法第4条に基づき避難させ、かつ、警察官職務執行法第5条に基づき制止する必要があると判断し、当該男性を聴衆の中から移動させました。

(太字/カッコ内補足はヤジポイの会による。以下引用部は全て同様)

ああ、この段落だけで変な所が5つもある!(※法律家の目でみればもっとたくさんあると思いますが、そこは弁護士にまかせましょう。


【2-1】「周囲からの反発の声」

 そんなものない。少なくとも私たちは聞いてませんね。警察だって、あれだけ即すっ飛んできて拘束したのに、いったいいつ、どのくらい長く、「反発の声」に耳を傾けることに時間を割いたんですかね。ちなみに大杉は声をあげる直前まで、隣にいた自民党支持者(高橋はるみのファン)の女性と和やかに雑談していましたよ。なーんにもトラブってないです。

【2-2】「他の聴衆から拳で上腕を強く押される」

 これもない。大杉も「そんなことされてない」と言っています。何のことだかわかりません。

【2-3】「小競り合いから犯罪行為が発生するような」

「小競り合い」は起きていません。「犯罪」に関しては、あの場で起きたのは、警察の違法行為だけです(あ、安倍総理も犯罪者だったかな)。
 だいたい、小競り合いから犯罪行為が発生する契機なんてのは、そこらじゅうにありますよね。人間やその社会は犯罪行為の温床ですよ。危険がある所、その全てに警察が出て行かなきゃならないのか?そんなに勇み足になるべきなのだとしたら、人間は危険だから、いっそ人間を滅ぼしたほうがいいんじゃないでしょうか。

【2-4】「大声を出さないように注意しましたが、聞き入れられなかったことから」

 ウソばっか。聞き入れる聞き入れない以前に、「注意」などされていません。事前の警告のたぐいは一切ありません。まさか「実はテレパシーで注意してた」とか言わないよね?

【2-5】「当該男性を…,…避難させ」

 いや~!これには笑いましたわ。【2-1】【2-2】とあわせて考えると、つまり、「他の聴衆=自民党支持の人たち」は何をするかわからない暴徒、と道警が言ってしまったんですね。私からは特に異論はありませんが(笑)、道警は本当にそれでいいのでしょうか。自民党に怒られちゃうんじゃないかな。 ちなみに、この「自民党支持者の暴力からヤジの人物を守るために道警が動いた」という感動的なストーリーは、この後にもたびたび登場します。


3.桃井の「増税反対」ヤジの排除@札幌駅前について

(※まず桃井の手記を読むといいかもしれないです)

札幌駅前において大声を上げた女性(桃井)を移動させたものであります。女性は興奮状態で大声で叫びながら、聴衆が密集している場所に進んでいこうとしたため、警備に従事していた警察官が近寄って声をかけましたが、当該女性は警察官を振り払うようにして、さらに前に進もうとしました。周囲からは、大声を上げる女性を睨んだり、批判的な声も上がり始めており、雑踏事故が起こったり、聴衆との小競り合いから犯罪行為が発生したりするような緊迫した状況となっていました。警察官が再び声をかけましたが、当該女性は叫びながら聴衆のほうへ進もうとしたことから、警察官は、当該女性を避難させ、かつ制止する必要があると判断し、当該女性を聴衆の中から移動させました。

【3-1】「近寄って声をかけました」

 ウソ。声がけはありません。桃井は手記のなかで、

「…(中略)…声をあげた。二言目くらいでパーッと人が来て腕を捕まれて、おじさんの壁ができて、じりじり後ろ(駅側)に押し下げられた。」

と書いています。大杉の時と同じで、声を上げてすぐに拘束されました。

【3-2】「周囲からは、大声を上げる女性を睨んだり、批判的な声も上がり始めており」

 「睨む」というのはもしかしたらあったかもしれないですが、そんなこと言い出したら…(以下略)。だいたい、周囲の視線にしろ批判の声にしろ、そんなものをいちいち確認してから桃井さんを「避難」させに来たんですか?そんな時間なかったんじゃないですか。だって「二言目」ですよ。

【3-3】「聴衆のほうへ進もうとした」

 これは何のことですか?  いや、仮にそういうことがあったとしても、順序がおかしいです。桃井さんをつかんで後ろに持って行こうとした警察の動きが先でしょう。みなさん、急に拘束されて、後ろに引っ張られて、連れていかれそうになったらどうしますか?ふつう抵抗しますよね。後ろに連れて行かれたくなければ、前に進むような動きをしますよね。で、それが何の犯罪になるんですかね。

4.桐島の携帯を奪おうとしたやばいおじさんについて

(※なんのことだかわからない方は、まずこちらをお読みください)

当該男性(大杉)に同行していた女性(桐島)が周囲の様子を携帯電話で撮影していました。かたわらにいた男性(おじさん)が、大声で叫ぶ男性(大杉)に「選挙妨害はやめろ」と申し向けるとともに、女性(桐島)の携帯電話を払いのけ、さらにその携帯電話に手をかけようとしたことから、警備に従事していた警察官は、携帯電話を払いのけた男性(おじさん)を制止する必要があると判断し、当該男性(おじさん)を女性(桐島)から引き離すべく移動させました。

 あんまり重要な箇所とも思えませんが、ちょっと面白いので取り上げます。この危険人物は、警察と大杉のやりとりを撮影している私・桐島に接近し「何(警察を)撮ってんだ**ヤロー!!!」(**は聴取不能)と絶叫しながらスマホを奪おうとした人です。
 確かに道警は、我々から彼を引き離し「まあ、まあ…」といった感じで短く何かを伝えたうえでお引き取りを願っていました。それはいいのですが、問題は、この人物が自民党関係者ではないかと思われることです。道警は、暴徒たる自民党関係者(らしき人物)から私を守ってくれたのですね(大感動)


5.年金問題プラカードの排除について

(※当事者の一人の聞き書きはこちら

警備に従事していた警察官が、プラカードをかかげていた女性にたいし、「上にあげると危ないですよ」等と注意喚起をしたり、要人の移動経路を確保するために、周囲の歩行者等に対し一時的に止まっていただいたりするなどの協力をお願いしたものであります。
資料10の1の事案8につきましては、女性に一時的につきまとって…あ、失礼しました、女性に一時的に止まっていただいたのは、まもなく安倍総裁が車両に乗るため、女性の前を徒歩で通過する予定であったことから、その移動経路を確保するため協力をお願いしたものでございます。また、別の場所においてプラカードをかかげていた女性に対し、「上にあげると危ないですよ」と声をかけたのは、当該女性が大きなプラカードをかかげていたため、転倒のおそれや、風にあおられて歩行者にぶつかるおそれがあったことから、注意を行ったものでございます。

 この答弁はあまりに苦しすぎます。無理に話を逸らしているのが明白だからです。当日道警は、大多数の聴衆が持っていた安倍首相を応援するプラカードについてはとがめず、安倍政権の政策を問うプラカードのみを狙い撃ち(内容規制)しました。この答弁ではそこの肝心な部分に一切触れていません。
 あまりに苦しい言い逃れをしている焦りからか、「女性に一時的につきまとって…」と、つい本音が出てしまっている(笑)。

 それにしても、「風が吹いたら危ない」だの「転倒する」だの、そんなこと言ったら何でもそうじゃないですか。巨大カニ看板にでも言ってろよって感じじゃないですか?馬鹿げてますよ。

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 ちなみに風に関しては北方ジャーナルの小笠原淳さんがこんなツイートをしています。


6.大杉の「アベやめろ」「バカヤロー」ヤジの排除@三越前について

これについては最近動画を公開しました。

 「安倍やめろ!バカヤロー!」と言いながら歩いていますが、これもものすごい速さで数人の警官が引っ掴んでいますね。
 道警の言い分を見てみましょう。

その態様からして、安倍総裁に物を投げつけたり、街宣車を蹴って破壊したり、安倍総裁をはじめとした周囲の人物との間でトラブルを起こして危害を加える恐れが認められました。
三越前において大声を上げた男性に対して、聴衆の男性がつかみかかろうとしており、暴行・傷害等の犯罪行為に及ぶおそれが認められました。
男性(大杉)は安倍総裁に背後から接近し、その直近で突然大声を出し、安倍総裁への危害のおそれがあったことから、…


【6-1】「安倍総裁に物を投げつけたり、街宣車を蹴って破壊したり」

 大杉はこんなことしようとしてませんし、考えてもいませんでした。それにしても街宣車って、蹴るだけで破壊できるんですね。もっと頑丈かと思っていました。

【6-2】「聴衆の男性がつかみかかろうとしており

 それは警察でしょう。(上の動画を参照)

【6-3】「背後から接近し」

 これもひどい。我々が何か危ないことを計画していたのではないかと思わせる、まさに印象操作です。じつは、大杉が安倍の「背後から接近」したのは当たり前のことなのです。

 どういうことか。

略図

 現場は南北にのびる駅前通りの西側=大通ツタヤ前の歩道です(三越は通りの東側にある)。安倍総理の街頭演説は「三越前で」という触れ込みでしたが、実際には大通ツタヤ前の歩道にくっついて街宣車が停まっていて、その街宣車の上の安倍総理の向きが三越の方だったというわけです。
 大杉はツタヤ前の歩道を歩きながらヤジったので、安倍総理の「背後」に居たには居ました。しかしそれは、あのツタヤ前にいた多くの通行人や野次馬も同じです。みんなが安倍総理の背後に接近していたんです。


7.石井への付きまとい行為について

(※警察に延々とつきまとわれた石井の手記はこちら

 石井は、ヤジを飛ばした大杉と一緒にいたというただそれだけのことで、警察につけまわされていた人です。プラカードも持っていないし、大声を発したりもしていません。警察はこう言います、

札幌駅前で大声を上げた男性(大杉)がその後もトラブルを起こすおそれがあったため、警備に従事していた警察官が、それまでその男性(大杉)と一緒にいた別の男性(石井)から話を伺いながら同行したものであります。

 なーにが「話を伺いながら同行」だよ……つきまといでしょ? 

 つ・き・ま・と・い。

こんな言い換えが通るんだったら、「ねえねえお姉さん暇?今からどこ行くの?待ち合わせ?急いでるの?」とかなんとか言いながらずっとついてくるのも、「話を伺いながら同行」で通りますね(呆)。


8.「やめちゃえ」ヤジと「ABE OUT」プラカ排除について


【8-1】「やめちゃえ」ヤジ排除

 まずはこの動画の0:46~を見て下さい。

 安倍晋三が札幌駅から大通まで地下を歩いて移動しているときのヤジ排除事件です。道警の言い分はこうです↓

地下歩行空間(地下鉄さっぽろ駅-大通駅間の地下道)において、安倍総裁に背後から近づき、大声(「やめちゃえ」)を上げた男性にたいし、警備に従事していた警察官が停止を求めて質問した

 ヤジポイの会はこのヤジを飛ばした方とコンタクトを取れていないので、いまだ詳しいことはわかりませんが、印象操作ワード「背後から近づき」が用いられています。上掲のTV映像から、安倍晋三の背後には関係者やSPがぴったりくっついている状況が伺えます(その中には桐島の携帯を奪おうとした「やばいおじさん」もいます笑)。こんな状況で背後から近づいたところで、一体何ができるというのでしょうか。

【8-2】「ABE OUT」プラカード排除


新札幌駅前における、安倍総裁の街頭演説中、聴衆エリア内で座り込んでいた男性が所持品を背中のほうに隠そうとしたため、警備に従事していた警察官が不審とみとめ、職務質問したものであります。その際、周囲の聴衆の好奇の目にさらされないよう、男性に移動を促し、約10メートル先の店舗前において、質問を継続しております。

 2019年10月22日のシンポジウムでこの方がお話しされていたことによると、おそらくここで言われている「所持品」とは「ABE OUT」プラカードを入れておいた袋のことだと桐島は記憶しています。
 それにしても、職質するのは一万歩譲っていいとして、所持品がプラカードであることが判明した段階で、警察は「すみませんでした」と謝って、立ち去るべきでした。プラカードは無害ですし、政治的意見の表明の自由は憲法で保障されていて警察(公務員)には憲法遵守義務がありますから。
 それなのに、あろうことか、職質を延々と続け、結果的にこの方のプラカード掲揚をストップさせました。また、彼を移動させることで、プラカードだけでなく彼の存在そのものを、聴衆の目(と安倍の目)から隠しました。しかも、7か月経って、そのことを「周囲の聴衆の好奇の目にさらされないよう」などと! まさにおためごかし。恥はないのでしょうか。


9.「通例と同様の方針」だったのか?


道警・岡田:
 現場警察官への指示についてでありますが、本件警護警備におきましては、事前に警護計画を策定するとともに、警備諸対策推進上の留意事項に係る通達を発出するなど、警備に従事する警察官に対し必要な指示をおこなっております。

立憲・山根:
 最後の質問をしますが、現場警察官にたいして、警備上の必要な措置について指示をしたということは、当然、「ヤジがあったら拘束・排除を行うように」と組織的に指示をしたということになるが、それでもよいのでしょうか。

(こそこそ…こそこそ…こそこそ…すごく長い、こそこそ…)

道警・岡田:
 現場警察官への指示についてでありますが、警護対象者の安全の確保や、警察の中立性の確保など、通例と同様の方針であったと承知しており、ヤジに厳しく対応するという方針ではございませんでした。以上でございます。

  道警は、とても長いヒソヒソ話の後、「通例と同様の方針であった」と言いました。ですがここでは、「警護対象者の安全の確保や、警察の中立性の確保」という文言で空間を埋めただけであり、肝心の部分を言ってません。

 参院選前の6月26日、警察庁から全国都道府県警に出された通達。

 この通達では、「現場の配置員には、固定観念を払拭(ふっしょく)させ…」と書かれています。ここで言われている「固定観念の払拭」とは何か。前後を読むと、「これまでは要人テロといえば右翼のすることだったけれど、今は世の中に対して不満を抱えているのは右翼に限らないから、そういう固定観念は無しでやっていきましょうね」という意味に取れます。
 また、ベタに考えれば「固定観念の払拭」とはすなわち「以前と状況が変わったにもかかわらず以前と同じ観念に固執するようなことはやめる」ということです。「世の中は変わった。我々も変わり、一歩踏み出そう。」というわけです。道警が、この重要な文言をわざと答弁に入れなかったことは明らかです。


10.「興奮状態」と連呼


これは「つっこみ」ではありませんが、気になった点を。

 当該女性(桃井)は興奮状態で大声を上げながら、…(中略)…また、当該女性は、警察官を押しのけて、前方の密集状態の聴衆へ向かっていこうとするような興奮状態であり、このままでは周囲の聴衆との小競り合い、…
 事案マル2におきましては、女性(桃井)は、警察官を押しのけて、前方の密集状態の聴衆へ向かっていくような興奮状態であり、このままでは、周囲の聴衆との小競り合い、または……

 この「興奮状態」の連呼に、私はカチンときました。


 以下、私がどのように思ったかを書いてみます。が、こんなことを警察に伝えたところで一ミリも理解してもらえるとは思えません。警察は読まなくていいですよ。

 「冷静な態度」と「非・冷静な態度」(「興奮状態」など)は、じっさい、AとBだとか、Aと非Aだとかといったような、単純に横に並べておける言葉ではありません。二つの間には明確に価値の優劣がつけられている。一般に、冷静な態度と興奮状態のうち、前者は政治的意見の表明にふさわしい態度であり、後者はそうではないとされています。すなわち「興奮状態の人の意見は聞くに値しない意見である」と。ですが、特に権力者と対峙したときには、平民の非・冷静な態度がその人の主張の価値を落とすという考えは誤りで、フェアじゃありません。なぜか?というのは、長くなりますので省きます(長いのは今更ですが)。

 最後に。「興奮状態」連呼問題で思い出しましたが、そもそも、この事件で排除された人たちには、主張があったのですよね。

「安倍やめろ」「帰れ」
「増税反対」「年金100年安心プランどうなった」
「ABE OUT」「安倍やめろ、やめちゃえ」

 こんなこと警察に期待するはずもありませんが、答弁には、これらの主張の中身が一切出てきません。そのかわりに、「大声を上げた」「自らの見解を叫び続けて」など、ただ単に怪しい人であるかのように言いつのるのみ。馬鹿にするのもたいがいにしてほしいです。

 ちなみに、道警によってその主張を取り上げられているのは、自民党関係者である疑いの濃い携帯強奪未遂おじさん(いわく「選挙妨害はやめろ」)だけでした。


(2021年12月25日追記)

ヤジ排除問題における当事者であり、原告である「藤根」(仮名)については、裁判の途中から、本名である「桃井」名を公表することとしたため、この記事内の「藤根」という表記もすべて「桃井」に変更しました。


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