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【マンガの研究】LINEマンガの連載が5か月で終わり、ファンとのコミュニケーションの大事さに気が付いた。
はじめに。
LINEマンガで4/20~始めた連載が、9/14の掲載で最終回を迎えます。
読んでくれた皆さん、関わって支えてくれたみなさん、ありがとうございます。
こちらのコッぺくん、です。↓
※結果として読まれる数が少なかったので打ち切りという形ですが、綺麗に終われるように回数には余裕をもらえました。
そこで、まだ僕自身の記憶と気持ちが薄くならないうちに
連載で起きたこと感じたこと気が付いたこと、を
記事にして書いて残しておこうと思います。
連載で学んだことは書きたいことがいくつかあるので、これは第1弾です。
連載継続の条件
今回、LINEマンガの連載をするにあたって週間で50,000viewを超えないと連載終了、というルールがありました。
さらにLINEマンガではエロや喧嘩や不倫やバトルのマンガが上位をしめている。そんな中でコッぺくんのようなどうぶつキャラクターほのぼのマンガは読まれるのだろうか…?と少し不安もありました。
それでも僕は、数万人のフォロワーさんがいるし、普通に読めば無料だし、ある程度読んでくれるんではないかと思っていた。
ところが、それは甘い考えでした…
ファンとのコミュニケーション不足
いざフタをあけてみると、最低50,000viewというノルマに対して1,500viewから始まり、どんどん下がり最終的には900view程度まで下がってしまった。
あれ?みんな読んでくれてないかも…
僕がツイッターで連載していたマンガに対しては
最低でも1500いいね、良いものだと数万いいねされていた。インプレッションであれば数万人は読んでくれていたはずなのになんでだろう?
そして僕はある出来事に思いいたる…
唐突なキャラ変更、同じ名前の違うキャラ。
今回LINEマンガで連載した「コッぺくん」は元々ツイッターで連載していたコッぺくんを「連載用に」アップデートしたものだった。
特にデザインについては編集の佐渡島さんの提案で、前田デザイン室の前田さんと話し合い、試行錯誤して、特に前田さんとは何度も話してデザインを行き来した。これならかわいいし、キャラにも納得感がある!ということでだいたんに違うデザインとして生まれ変わった。
※前田さんのこの記事にプロセスがまとめられています↓
水野学さんが「くまモン」をデザインしたみたいにキャラクターデザインできませんか?|まえだたかし
ぱっと見もかわいいし、コンセプトもしっかりしている。
なのになぜ…!?
そう思っていたところに答えの一端となるこんなDMが来ていた。
混乱させてしまったデザイン変更。
それも、こういったメッセージは1通2通ではなく色んな方からたくさん来ており、リプライにも
「前のコッぺくんはどこに行ったの?大好きだったのに…」
という声が次々と…。
ああ、それで気が付いてしまった…
今までのファンの人たちはコッぺくんの姿が変わることを望んではいなかったんだ。
たしかに、新しいコッぺくんの造形のほうがストーリーマンガにしたときに顔が描きやすい、デザインとして優れてる…、世界観にあってる…などなど…
ただそれは「理屈」であり「こちらの都合」だったのだ…
僕はこの時に後悔した―もはや造形が違えば別のキャラなのになぜ、同じ名前で始めてしまったのか…。別の名前であれば新しいマンガ、として受け取ってもらえたかもしれない。
それに、とってもかわいい前田さんのデザインしてくれたコッぺくんを僕が上手く届けられなかった、というのもとても残念だった…。
色んなことを思っても後の祭りであり、説明のためにこんなマンガを描いたものの、
かといって、じゃあ読むか、と単純になるわけもなく。
つまり言ってしまえば僕は、ファンとのコミュニケーションをおろそかにしてしまって、結果として
「前のコッぺくんを変えて勝手にLINEマンガで描いて、
キャラは変わったけど前のコッぺと変わらない気持ちで読んでって言ってる」
感じになってしまったのだと思った。
そりゃ読まれないよな…
LINEマンガでのview数が伸びなかったことは耐えられたが、いちばん読んでほしい、今まで応援してくれてた人たちに読んでもらえていない。これが一番ツラかった。
大事なのは一緒に作ること。
このことがあって、僕はファンとのコミュニケーションの大事さを痛感したのだった。。
マンガは作る人と読んでくれる人と、一緒に作るものだというのが初めて体感として分かった気がする。
次回作は色んな人にプロセスや気持ちを知ってもらって、一緒に楽しんで作るようなマンガにしていきたい―。
こんなマンガ家だけども、これからも応援してねーーーーーー!
そしてもうすぐ完結だけど、
コッぺくんも素敵な物語になったから是非読んでくれー!リンク↓
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