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【エッセイ】近所の本屋が最近いい感じになってきてる。


毎月、マンガ日本の歴史、を買っている。

昔からある本だけれども、去年末から新装版が刊行され出した。

毎月1冊か2冊ずつ出て、来年の6月に全27巻全て揃うらしい。


元々、日本の歴史を勉強しなおしたかったのもあり、去年刊行されたタイミングから買い始めた。今、すでに家に10冊ある。

先月末に出たのをまだ買っていなかったが、まだ10冊中2巻しか読んでないのでちょっと買いたくない気持ちもある。だけど、その月に2冊買わなかったら来月4冊買うことになる。そうなるともっと買いたくないだろう。

なので半ば強制的に月末あたりに近所の本屋に行くことにしている。さらに、その近所の本屋というのが、面白くない。いつも、あまり欲しい本がない。

それでしぶしぶ、月末か月初に本屋に行く。

なくなっていることはまずない。

レジ前の「新刊」と書かれたのポップの貼られた棚に新刊コーナーがある。そこの大体中段くらいに1冊だけ面出しになり、後は棚差しで置いてある。
それを手に取る。レジには向かわず、一応他の棚も見る。


その本屋は、地元に昔から(やじまの小さい時なので20年以上前から)ある本屋で、元々北口と南口に同じ名前で2店舗あったが北口だけが残った。南口は2階建てのセブンイレブンになってしまった。

昔からある本屋で、今風のセレクトした本を置いているわけではない。ZINEや小出版の本もないし、岩波文庫も新刊しかない。

いつも大して期待せず、新刊と新書と文庫棚と人文とビジネス書とNHKの雑誌あたりを眺めて、何も買わずに帰ることが多い。


しかし、なぜかある時から、急に棚が面白くなった。

夏休み明けにあった同級生が、急に垢抜けたような、そんな感じ。

「あれ、あのこってあんなに魅力的だったっけ」

前は全然欲しいものがなかった棚に、最近は1ジャンルに何冊か欲しい本がある。

自然系の棚にはやじまの好きなヤマケイ文庫が置かれるようになり、人文系の棚にも気になって欲しいものリストに入れていたタイトルが並んでいる。それに、前はなかったちくま文庫のコーナーができていたり、新聞の書評で扱われた本のコーナーも活発になっている。

コロナで家に篭る人が増えて本の需要が増えて、新陳代謝が良くなったのだろうか。スタッフさんが変わったのかと思ったが、特にメンツが変わってる感じでもない。いつもと同じ、前からいるちょっと無愛想な本屋の親父って感じのおじさんが棚を整理している。

気がつくと、日本の歴史以外にも本を手にとってしまっている。


人間が突然変わるように、お店も突然変わることがあるのだ。

本屋三日通わざれば刮目してみよ。


最近はマンガ日本の歴史を買う以外でも、この本屋に行っている。

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今日は休みにしてたので日記と予定はお休みです。

またね!

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