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床貼り完成!図書室への第一歩
前回の記事では、四畳半の畳の部屋を床にする作業の前半部分を紹介しました。畳を剥がし、床下を確認、補修し、新しい根太を貼るところまで!
次はいよいよ、床を貼る作業に入ります。ちなみに、今回の床貼り作業の簡単な工程は以下の通り。
①畳をはがし、荒板だけにする
②床下のチェック、大引や根太の確認
③荒板の上に根太を貼る
④スタイロフォームを入れる
⑤合板を貼る
今回の記事では④~⑤の作業を紹介しています。
・スタイロフォームを入れる
新しい根太を貼ったら、いよいよ床を…と言いたいところですが、ここで重要な工程がスタイロフォームを入れること。
スタイロフォーム、ご存じですか?いっぷくは全く知りませんでした。スタイロフォームとは、断熱材の一種です。ポリスチレン樹脂の薄膜でうんぬんかんぬんチンプンカンプン。
↑こういうやつ
要するに、小さい気泡が無数にある発泡スチロールみたいなもので、気泡に断熱性の高いガスを封じ込めている、断熱効果が高い建材です。
古民家は寒さ対策が重要なので、断熱材は必須!ということで、スタイロフォームを入れていきます。スタイロフォームは触った感じも発泡スチロールによく似ていて、カッターで切ることができます。
根太と根太の隙間をぴっちり詰めるように、スタイロフォームを入れていきます。サイズを測り、カッターでカット。根太と根太の間にキュッと…これがぴたーっと入ると、もう、めっちゃ気持ちいい!(笑)
逆に隙間が空くとがっかり。偏執狂のように隙間なくスタイロフォームを入れ続けるうまやんといっぷくなのでした。
・合板を準備する
スタイロフォームを入れたら、いよいよ合板を貼る作業です。ちなみに、この部屋に合った畳は厚さが約55㎜(5.5cm)ありました。できるだけもとの高さに合うようにしたかったので、根太の厚みは30㎜、合板は24㎜を使っています。
↑これは12㎜サイズの合板です。
↑使ったのはこちら。
普通の床貼りに使う合板は半分の厚みである12㎜で十分!今回は高さのことや図書室にするという目的を踏まえて、厚い合板を採用しています。
合板を貼るときは、根太を固定したビスの上に新しいビスが重ならないように打つことがが大切です。貼る前にビスの位置に印をつけ、これでOK!
細かい作業は面倒で、テキトーかつ雑なついついおろそかにしてしまいますが、うまやんはこのあたり、きちんとしているのでありがたいです。
合板も、部屋のサイズに合わせてカットします。この時活躍してくれたのが、今回初めて使う墨つぼです。いかにも大工さんが持っていそうなこの道具、木材にまっすぐ線を引くときに便利です。
↑こういうやつ
使い方も簡単で、墨汁を吸わせた糸がセットされているので、端と端を固定して指でパンッとはじくだけ。先に針がついているので、木材に差し込んで固定します。
糸電話みたいにぴんと張った糸がはじかれて、まっすぐの綺麗な墨線が引ける仕組みです。長い線を定規を使って引くのは難しいけれど、これを使えば糸を引っ張るだけで簡単にきれいな直線が引けました。
カットする線が引けたら、次は丸ノコの活躍です。丸ノコは、引っ越し祝いにいっぷくのおさななじみたちが贈ってくれたもの。
いつ使うんだろ~と思っていたけれど、早くも大活躍。すいすい木材が切れるので、あっという間にサイズに合った板が作れました。
・合板を貼る
いよいよ、合板を貼る作業です。根太の上に合板をセットし、すでに入れたビスを避けて打ち込みます。
このとき、根太ボンドを使うとよりしっかりします。根太ボンドは木工用ボンドとは全然違うウレタン樹脂系の接着剤で床鳴りまで抑えてくれるそうです。床を貼るときの必需品なんですね。
こんなに塗らなくてもいいはずなんだけど、塗るのも楽しくてべったべたに塗ってしまいました。これで、どうか、少しでも床がしっかりしますように…。
続けてビスの固定です。ビスの間隔は300mmピッチ。部屋の周囲は200mm間隔でビスを打ちました。
根太と同じように穴をあけ、ビスを差し込み、インパクトドライバーでしっかり差し込む、この作業を繰り返します。
ちなみにこのインパクトドライバー、いっぷくは大の苦手です。うまやんは得意な作業ですが、私がやるとすぐに曲がってしまいます。いつか上達するのかなぁ。
最後の一本を見事打ち込み、ようやく完成!いろんな作業をしながらの工程でしたが、大体ここまでの作業はGWのうち4日間。大仕事でしたが、初めて二人で床を貼ることができました。感無量!!
いつか、ここに本棚を置いて、静かに過ごしたい人がゆったりできる図書室にするまで…その第一歩、完成です!