<対策>気になる口の臭い
今回の要約
・口臭の原因は多岐に渡るので、安易な方法に走らない
・これだけで大丈夫な解決策は無い、だから原因を減らす努力をする
・恥ずかしくても、身近な人に聞いて、ヤバい時は病院へ
何故、口臭はするのか?
病気が原因と言うこともありますが、多くは生理的な原因によって発生します。
つまり、口の中や生活習慣が原因の可能性が高いと言うことですね。
いや、しっかり対策してるよって方もいると思いますので、ちょっと話を分けます。
先に、対策してない人用
次に、対策はしてるけど臭う気がする人用
最後に、もしかしたら口臭スパイラルに陥ってるかも
と、解説していきます。
今日からできる口臭対策<7選>
1、歯を磨く
口の中に残った食べ物のカスは、そのまま口臭の原因になります。
手で磨くのも良いですが、私としては電動歯ブラシをお勧めします。
値段はしますが、力強くこすりすぎたり、奥がしっかり磨けていないと言うことが手の場合発生するので、歯の洗浄力が高い電動歯ブラシが良いですよ。
歯磨き粉も大切ですが、ブラッシングが甘いと、そもそも歯垢は落ち切りません。
2、話す、噛む、口を動かす=唾液を出す
口臭抑制の強力な味方は唾液です。
唾液が出るだけで、口臭の原因になる菌を除去できます。
加えて、唾液は、マウスウォッシュや歯磨き粉のように人体に悪影響がある可能性がある化学物質は入っていません。いちいち、気にする必要もないですね。
実際に日本人の中には、歯磨き一切しなくても、虫歯にならない人が一定数います。(した方が良いですよ)
それくらい、唾液を出す習慣は大切になります。
3、話す、噛む、口を動かす=舌を鍛える
2、と内容は一緒ですが、あえて分けたのは、舌の筋力が口臭予防に役立つからです。
ある時期から、舌磨きなる舌の掃除が流行りましたが、そもそも正常な人間は上あごの所で、無意識に舌を磨いています。
しかし、会話が減ったり、食事がサプリや柔らかいものに偏ると、舌の筋力が低下して、舌にゴミが貯まりやすくなります。
40歳以下の人であれば、通常舌なんて磨かなくても、清潔に保つ機能を体は持っているわけです。
その力を維持するためには、舌の筋力は重要になるので、意識して「舌」を動かす必要があるという訳です。
舌を鍛える意識をすると、唾液も出やすくなるので、効果的ですよ。
4、生活習慣の改善
当たり前ですが、寝不足や、食べ過ぎ飲みすぎなどは口臭を悪化させる要因になります。
他にも、刺激が強いものを食べたりすると、口の中の環境が悪化します。
口臭だけではありませんが、規則正しい生活は口臭予防にも欠かせません。
5、ストレスを溜めない
4と同じで、言うまでもありませんが、過度なストレスは口臭を悪化させる要因になります。
唾液の調節は自律神経によって行われていますので、ストレスが貯まると唾液が出にくくなり、ドライマウスや虫歯の原因になります。
もちろん、口臭以外の面でも体に悪影響を及ぼしますので、ストレスが貯まり気味なら、散歩や趣味の時間を持ったり、瞑想やぼーっとしたりしてはいかがでしょうか?
6、口臭するかを思い切って聞く
実は、全く口臭がしないのに、口臭がしていると思っている場合があります。
また、体調によって口臭がしている場合もあるので、口臭予防を考えるうえで、口臭があるのか、それはいつもか、それとも体調が悪い時なのか?と、自分の口臭の状態を客観的に把握できることは、それだけで口臭問題が解決することがあります。
消毒や殺菌もそうなのですが、完全に0の状態にはなりません。
口臭が無いのは、無臭ではなく、臭いが非常に少ないだけです。
イケメンだろうが、美少女だろうが、人間である以上口臭はあります。
ただ、それが不快に思うレベルで臭うかという事が問題になっているわけです。
7、病院へ行く
多くはありませんが、病気によって口臭がする場合があります。
基本的に、食材の臭いや加齢や疲労による口臭は嗅いだことがある匂いです。
しかし、中には病気のせいで口臭が起きている場合があります。
○○の臭いがするから大丈夫とか、○○みたいな臭いは危ないといった素人判断は責任が持てませんので、気になった場合は病院です。
これは、周囲で急に口臭が出始めた人がいる場合は、勧めてあげる事も含まれます。
インターネットで調べれば、様々な情報が出てきます。
私も、情報収集などネットも利用していますが、基本的に無料の情報の質はあまり良いものとは言えません。(もちろん優れた情報もあります)
素人で判断することは難しいので、相談に乗ってくれる医師や歯科医師は頼れる存在です。
日本は国民皆保険なので、低額で専門家に相談することができます。
対策しているのに口臭がする
ポイントは2つ
1、本当に口臭があるのか
2、方法は正しいか
それぞれ解説します。
1、本当に口臭があるのか
前の章でも書きましたが、口臭が無い人は存在しません。
あなたの口臭は、人に嫌悪感を抱かせるレベルであるかを判断する必要があります。
口臭対策で、ガムや飴などを大量に使用したせいで口臭が悪化したり、むしろ臭い消しのせいで変なにおいがすると嫌がられることは、笑い話でなく起こりえる事です。
体洗いすぎて、皮膚病になるのと同じで、限度を超えた対策は悪化を助長します。
なので、確認しますが、あなたの口臭は問題あるレベルですか。
マスクしてると、臭いしって方はそれだけで判断するのは微妙です。
マスクしてれば、誰でも臭う時はあります(反対に抗菌効果が高いマスクの場合は、臭くても臭いが軽減されているかもしれません)
口臭対策商品は、大半はあなたの不安に付け込んで売られています。
実際に匂いがするかどうかの判定は難しいです。
基本的に、正しい生活習慣、歯磨き、唾液が十分に出ている状態で、口臭はほぼしなくなります。
心理的な問題で、口臭がしている気がする不安が貯まって病的になる人もいるので、信頼できる他人に相談しましょう。自己判断はあまり賢い方法とは言えません。
2、方法は正しいか
病的な口臭の場合、治療が必要になります。
生理的な口臭の場合、まずは日常生活の改善です。
心理的な口臭の場合、精神のケアが必要になります。
よくわからないサプリや、お茶、食品等々は最初に検討するものではありません。また、食品であっても高濃度に成分が抽出されているものは安全性が不明慮です。
わかりやすい例えとして、塩は多くの食品に含まれている安全な製品です。しかし塩は安全だからって、一日100gとか摂取していたら、近い将来確実に病気になります。(一日の標準摂取量は6g(体格や人種によっても変わる))
口臭対策の基本は、健康的なライフスタイルです。
それが難しかったり、食後だったりで気になる場合に、ガムなどの違う香りで上書きする製品を考える必要がります。
口臭スパイラルと悪習
口臭の原因になるダメな習慣や、口臭がどんどん悪化していく原因について解説します。
・磨きすぎ
歯磨きや、舌磨きもやりすぎると口臭の原因になります。
マウスウォッシュも、口の粘膜が敏感な方は口臭悪化の原因になる可能性があります。
・無口
口臭が気になって無口でいると、口の中の菌が繁殖して口臭が悪化します。話さずとも、舌を動かしたり、ガムを噛んだりして口を動かしましょう。
・口呼吸
口の中が乾燥して、口臭が悪化します。
鼻炎の治療や、夜の口呼吸にならないように対策をしましょう。
・服薬
薬の副作用で、唾液の分泌が低下するものがあります。
不安などの精神疾患に関わる薬にはこの副作用がある場合があります。
最悪のケースは、最初は口臭なんて殆どなかったのに、口臭がしている気がして不安になり、精神を病んでしまい、薬を服用した結果本当に口臭が悪化してしまった場合でしょうか。不安で薬を飲んでいるのに、不安の原因の口臭がどんどん悪くなって、もっと不安になって薬をやめられないと言う負のスパイラルに落ち込みます。
終わりに
鍼灸(東洋医学)で口臭の対策ができるかと言う質問を受けたことがあります。
私としては、対策としては可能であると思います(上に書いたような様々な原因を問診から特定することもできますし、鍼灸治療により自律神経のバランスが整うとする研究もありますので、唾液分泌量の増加も期待できると考えています。東洋医学的にも、口が渇くや腐臭がする状態に対する治療方法は古くから考えられています)
ただ、上記のように、基本的には生活習慣の見直しが最も重要であると考えていますので、一定の効果はあると思いますが、生活習慣が変わらないようであればあまり大きな効果は期待できないと思います。