ナウシカ最終話考察

こんばんは。はやせです。

今日は有名な映画、漫画の風の谷のナウシカについてお話します。


もろにネタバレを含んでいるのでご注意ください!

さて漫画版の最後のシーンです。

主人公ナウシカは旧人類の作ったドルクの墓所を閉ざすため、

仲間たちとともに何キロもの距離を走ってたどり着きます。

待っていたのは石版のような文字をかたどるものでした。

ここでナウシカ達は墓所の旧人類代表(?)と問答を繰り広げます。

旧人類は腐海には人間が汚染した地上を浄化し、再び人間が暮らせるようなところにしていきたい。そして汚染がなくなったら旧人類は復活をします。

どうやら新人類であるナウシカたちを適応させることも可能で、新しい世界で生きていこうと提案します。


しかしナウシカはそれに異を唱えます。
このまま汚染された大地とともに生きづらい世界を生きていこうとします。

そのときのナウシカの台詞

「命は闇の中に瞬く光だ!」

これについて考えていきます。

さて旧人類の言い分はとても正しいように聞こえます。

実際正しいと思います。 

なぜナウシカは拒否したのか。


人間は汚濁、苦しみとともに生きていくものであると作者はナウシカを通して訴えているように思えます。

絶望の中にこそ希望はやどります。

希望だけの世界には命の輝きなどありません。

ただ緩慢な停滞があるだけです。

そんな世界は望んでいない。

私達は絶望と一緒に生き、希望をうたっていく。


さてナウシカは他者に対してドライな人では一切ありません。作品を通して誰より人の痛みに敏感な人です。

蟲と人、あらゆる命が生き残るように身を粉にして戦ってきました。

それでも死や痛みを受け入れようとするところにナウシカの受難に対する深い受容があります。

おそらくナウシカが実在していればコロナウィルスにかかった人を看病しながらコロナと一緒に生きていくと言い出すと思います。

光と闇はニつで一つだと理解しているからです。


私達は光に目を向けるあまり、闇に対する理解を忘れがちです。


闇を受け入れ、現代社会で光を発していきましょう。


そしてどんなに辛くても、生きていかなきゃ。

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