「知っておこう着色料の原料や闇?」
フードリテラシーでは、まだまだ一般的に使用されている着色料(色素)・増粘剤などの食品添加物について続きます。
今回は着色料(色素)の深堀です。
カラメル色素と聞くと、多くの人は食品に使用される天然色素のひとつとして良いイメージを持っているかと思います。ですが、実際には、カラメル色素には4種類(クラス1〜クラス4)があり、危険性のある種類が存在するようです。残念なことにこの日本では、カラメル色素の表示義務が無いばかりか、多種多様な加工食品に使用され、種類不明なのです。
カラメル色素 使用目的
食品の色調整や風味の改善に使用されます。
要は食品に色を付けるために使用されるわけですが、感の良い方ならば、カラメルの色合いからどの食品に使用されているのか?イメージが湧くとおもいます。
種類
実はカラメル色素には4種類あります。
①カラメル色素クラスI
コーラやビールなどのダークカラーの飲料に広く使用されています。
製造方法:加糖液や糖類を加熱し製造されます。
②カラメル色素クラスII
焦げた糖蜜のような味と香りがあり、コーヒーや紅茶、ビール、ソースやスープなどの調味料、パンやクッキーなどの焼き菓子、チョコレートなどの菓子類にも使用されます。
製造方法:糖類に亜硫酸を加えて加熱することで製造されます。
③カラメル色素クラスIII
カ強い苦味があり、ビタミン補助食品や獣医薬品、飼料などに使用されます。他ビールやウイスキー、ブランデーなどのアルコール飲料や、ソース、調味料、食品用着色料などに使用されていますが、ただし、食品衛生法によってクラスIIIカラメル色素の使用には制限があります。免疫力を低下させる物質が含まれていることも懸念され、クラスIIIカラメル色素は、国際的に見ても他のカラメル色素に比べて、製造過程や成分において疑問視されることがあります。
製造方法:糖類とアンモニウム化合物を加えて加熱し製造されます。
④カラメル色素クラスIV
特定の微生物から発生する物質が、カラメル色素の原料となります。
一部の醤油やみりん、ビネガーなどの調味料や、焼酎や日本酒、ウィスキーなどのアルコール飲料などに使用されます。
製造方法:微生物由来の原料の糖類と亜硫酸やアンモニウム化合物を加え加熱することで製造されます。
これらのカラメル色素は、製法や原材料によって異なる特徴を持っており、用途や特性に応じて使用され、使用量や使用目的が規制されているようですが、クラスIII〜クラスIVは、安心とは言えない気がしますね。
なにが一番大切かというと天然色素では無いことと、実際にはどのクラスのカラメル色素なのか?判断が出来ないことを理解しておくことが大切ではないでしょうか?
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