第6回添削杯デッキリストから見るヴィンテージ環境

本記事は添削杯のデッキリストを手動でコピペして集計したデータを基にしたものです。一部のデッキリストに記載ズレ(スペースが混入していたり、綴りが間違っているもの)があったため、手動で修正しています。計算ミスがあるかもしれませんがご容赦ください。

使用枚数TOP10

1.不毛の大地/Wasteland(166枚/47名)
2.意志の力/Force of Will(155枚/39名)
3.虚空の力線/Leyline of the Void(109枚/28名)
4.活性の力/Force of Vigor(107枚/47名)
5.ウルザの物語/Urza's Saga(106枚/31名)
6.紅蓮破/Pyroblast(85枚/44名)
6.狼狽の嵐/Flusterstorm(85枚/50名)
8.溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe(80枚/32名)
9.古えの墳墓/Ancient Tomb(79枚/22名)
10.死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(75枚/19名)
(採用枚数/使用者数)です。
上位陣は対策カードの枚数がかなり多く、相手の強烈な動きに対抗できるようにすることが何よりも重要だということがわかります。危険な土地を破壊する不毛の大地、コンボ対策の意志の力、墓地対策の虚空の力線に、置物対策の活性の力。紅蓮破と狼狽の嵐は青いコンボデッキ対策として強く、2種類のクリーチャーも置物対策、墓地対策能力持ちです。
驚いたのはヴィンテージで一番使われるクリーチャーが溜め込み屋のアウフとなったことです。死儀礼のシャーマンのほうが枚数が多いと思っていましたが、死儀礼のシャーマンは使用者19名がほぼ4枚積み(1名だけ3枚がいる)のに対し、溜め込み屋のアウフは枚数は1~4とばらけているものの、使用者はなんと32名に上りました。敏捷なこそ泥、ラガバンですら使用者15名、採用枚数50枚ということを考えると、いかにアウフが環境に合致したカードと認知されているか伺えます。

パワー9使用枚数ランキング

1.ブラック・ロータス/Black Lotus(55枚)
2.Mox Emerald(52枚)
2.Mox Jet(52枚)
2.Mox Sapphire(52枚)
5.Mox Ruby(51枚)
6.Ancestral Recall(40枚)
7.Time Walk(36枚)
8.Mox Pearl(33枚)
EmeraldがJet、Sapphireと同数という結果に。一般的に青が特に強く、続いて黒が強いという認識ですが、如何に緑が強くなっているかわかります。Rubyもわずか1枚差と大健闘していますが、その割を食ったのがPearlです。Time Walkより少ないとは思いませんでした。そしてTimetwisterは採用枚数なんと0でした。Wheel of Fortuneも0枚なので7ドローしている環境じゃないということでしょう。なおパワー10と呼ばれたLibrary of Alexandriaもわずか3枚の採用に留まりました。
制限カードでは露天鉱床/Strip Mine(47枚)、精神的つまづき/Mental Misstep(45枚)、魔力の墓所/Mana Crypt(36枚)、渦まく知識/Brainstorm、(35枚)、思案/Ponder(35枚)、太陽の指輪/Sol Ring(34枚)といったところがMox Pearlよりも採用枚数が多くなっています。

デュアルランド使用枚数ランキング

1.Volcanic Island(55枚/20名)
2.Tropical Island(51枚/20名)
2.Underground Sea(51枚/26名)
4.Bayou(21枚/17名)
4.Tundra(21枚/8名)
6.Badlands(11枚/11名)
6.Savannah(11枚/3名)
8.Taiga(6枚/6名)
9.Scrubland(4枚/1名)
10.Plateau(2枚/1名)
(採用枚数/使用者数)です。
同率の多いランキングですが、やはり青の強さが際立ちます。上位陣の採用者数はVolcanic Island、Tropical Islandは20名、Underground Seaは26名となっており、Volcanic Island、Tropical Islandは複数枚積む人が多く、Underground Seaはピン刺しの人が多くみられました。Underground Seaを4枚採用するDoomsdayの使用者が少なかったこともあり、枚数ではこのような順位となりました。
Mox Pearlの減少によってTundraだけは少し差がつき、Bayouと同数という結果に。本当に緑が強くなっています。Savannah、Scrubland、Plateauは使用者が複数枚採用していますが、Badlands、Taigaは全て1枚積みでした。

新顔使用枚数ランキングTOP5

1.耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures(45枚/30名)
2.継ぎ接ぎ自動機械/Patchwork Automaton(42枚/11名)
3.未認可霊柩車/Unlicensed Hearse(32枚/18名)
4.時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes(11枚/9名)
5.帳簿裂き/Ledger Shredder(8枚/2名)
ネオ神河・ニューカペナ・バルダーズゲートからの新顔の紹介です。耐え抜くもの、母聖樹は前評判通りに使われています。継ぎ接ぎ自動機械、未認可霊柩車は茶単で今後も見ることになりそうです。時を超えた英雄、ミンスクとブー、帳簿裂きについてはまだ未知数なところがありますが、カバレージでの活躍などを見るに今のうちに抑えておいたほうがいいかもしれません。

まとめ

妨害カードの嵐の中でも存在感を放つウルザの物語のカードパワーは異常です。環境はウルザの物語VS活性の力&アウフの構図です。緑・赤が強化されている反面、白が相対的に弱体化しています。
ウルザの物語の制限は止む無しと考えます。白いパワーカードの印刷、もしくは白いパワーカード(僧院の導師あたり)の解禁があって良さそうです。

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