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便利さの隙間から見えたもの。

最近はもっぱら電子マネーとクレジットカードに頼りっきりだ。


あまりに現金を使わなすぎて、財布もカードケースに少し仕切りがついているタイプに変えた。

少しの小銭と千円札1、2枚程あれば、現金のみの場所でもなんとかなるので興味のある方は是非試していただきたい。


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特に便利なのは電子マネー。
もう誰もが使用しているあれである。
近年、ラインナップも充実しており、ますます盛り上がりをみせている。

スッとかざして支払い完了。
目に見えないお金の送受信によって、日々のお買い物や交通機関もお手の物。
なんとも便利な世の中になったものである。

久しぶりに現金に触れると「そうそう、本体はこっちだった」と、存在自体をつい忘れてしまいがちなことにも驚く。もうすっかり生活の一部なのだ。


私は昭和生まれなのだが、あの時代からみたら今の便利さは想像もつかない魔法のような仕組みだなと常々思う。

しかし、人間の適応力というのはすごいもので、今となってはこの魔法も当たり前。
なくなったらそれはそれでパニックになるくらい普及している。


電子マネーの元祖というと、やはりSuicaがすぐに思い浮かぶ。
登場したときはとてもセンセーショナルだった。


いまでもお馴染み、Suicaペンギンと共に発表されるな否や、切符や回数券を買わずとも「お金を自分でチャージ」「繰り返し使える」という仕組みに、通勤している人もそうでない人もこぞって欲しがった。
この仕組みは、今こうして書いてみても画期的だなぁとおもう。

学生時代はSuicaの存在にはお世話になり、お小遣いをちまちまと親におねだりしてチャージして貯めていたのはここだけの話…。
(ただ、今ほど気軽にお店で電子マネーは普及していなかったので使えた場面は限られてはいたが。)

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長くなったが、どうしてこんなことを思い出したのかというと、つい先日Suicaが入っているスマホを忘れて外出したことがきっかけだった。

とんでもなく久しぶりに切符を買うことになったのだが、電車に乗るまでに、

ステップ①
金額を確認する

ステップ②
経由路線があったらその駅まで買えるか確認する

ステップ③ 現金で購入
(※場所によってはクレジットカードOKだが)


お分かりいたただけただろうか…
乗車までにだいぶステップを踏むわけである。

何気なくピッとかざし、スイスイ改札を通り抜けていたわけだが、昔はこのステップが当たり前だった。

また、乗車を確認できるようこの切符に切り込みをいれて駅員さんが一つずつ作業をしていたことも、今思えば衝撃である。


こうしてみると、人から人で伝っていたことで電車に乗っていたのだなぁとしみじみ感じる。

当たり前だったことが、少しずつ形や仕組みが変わっていくそのスピードは、もしかしたら時代によって違っているのかもしれないが、その本質はきちんと受け継がれているのかもしれない。

現に、券売機も切符も未だに現役で、その姿はしっかり健在しているのだ。


切符を改札に通し、その切符を忘れずに掴みながらそんなことを考えていたと言うわけである。


たまには切符も悪くないよね…。
フフッと笑いながら改札を出る手前で切符をどこにしまったか焦り、早くも「Suicaがあれば…」と考えてしまったことに少々反省したのであった。







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