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たまには立ち止まって(11)

3月31日。年度末である。

明日から4月。
さまざまな場所で一気に新生活がスタートすると思うと、なんだかこちらまでフレッシュな気持ちになってくる。

駅や電車の中では、花束を持っている人もチラホラ見かけた。

明日から新たな場所に向かうであろう、名前も知らない花束の人たちを、すれ違う度に心の中でこっそりエールを送った。


慣れ親しんだ場所から新しい場所に向かうのは、大変なことだとおもう。

幼い頃は好奇心のほうが優り、新しい場所もワクワクして飛び込んでいけるが、大人になるとそうもいかない。

様々な経験をしてきたからこそ、また新たな場所で自分の場所を構築していく難しさを痛感する部分もある。

日常に溶け込んだ場所から一歩離れ、また新たに溶け込ませるのは時間も体力も必要なのだ。


話は変わるが、猫は家につくと言われている。

一緒に生活をする中でわかったことだが、猫たちはそれぞれのルーティーンや定位置が決まっており、それを急に崩されるのがストレスだということだ。

引越しが多い我が家なので、その度に猫たちにはプレッシャーにならないよう最善を尽くしている。家は、猫たちにとって「変わることのない自分の居場所」なのだ。


人に置き換えても同じで、「急に崩される」というのは相当嫌だろうなぁと想像がつく。

変わることへの準備だったり、変わったあとの適応力だったり。
何事も心構えや時間はある程度必要だよなぁとつくづく思う。

今日まで当たり前にあった光景は明日にはガラリと変わるのだから、心はジェットコースター気分である。

そんな風に、今まさにジェットコースターのてっぺんにいる人たちに心からエールを送りたくなる。

ちなみに、私の好きな言葉のひとつに「安定」がある。

これを書いている私自身が、誰よりも変化を恐れていることに気がつくのだった…。

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2匹のkids(猫)のごはんをグレードアップするのが目標です…🐱